私立中高進学通信
2021年9月号
集まれ同窓会
日本大学第一中学校
母校の恩師のように
生徒に寄り添える教員をめざします!

一生つきあえる友人・先輩・後輩・恩師に出会える学校です!
親身な指導で生徒の自律心を養う教育を実践する同校。伝統的に生徒と教員の絆が強く、卒業後も相談や報告に訪れる姿がたくさん見られます。2021年度は、14名の卒業生が教育実習のために母校に戻ってきました。実習中の植松桃子さんと渥美晏さん、在学中ふたりを見守った矢島弘士先生(教頭補・数学科)にお話を伺いました。
――卒業後も母校とのつながりが強いそうですね。教育実習より前には、どのような活動をしていましたか。
植松さん
卒業後は、日本大学理工学部に進学しました。そして、母校と日大で行う高大連携の活動に参加して、中3〜高2生と大学生・大学院生と共同で、母校の校内に設置された全長約20.85m、質量24.4kgの『フーコーの振り子』の計測・研究をしました。「プラズマ研究室」など、テーマによって中高生が日大理工学部に通う活動もありますが、私は母校に足を運ぶ活動を選びました。
渥美さん
私は中学から高校卒業までサッカー部に所属していました。日本大学文理学部に進学してからは、母校のサッカー部のコーチをしています。私以外にも2名の卒業生がコーチをしていて、練習を指導したり、試合に同行したりしています。
私たちのように、卒業後も母校とつながりがある卒業生は多いです。
植松さん
私もそうですね。在学中は音楽部でクラリネットを担当していました。卒業後も定期演奏会に参加しています。音楽部は中学・高校一緒に活動しているので、在学中に中学生だった後輩たちが高校生になって、教育実習に来てからも一緒に演奏できるのがうれしいです。
矢島先生
ふたりとも在校時から面倒見の良い生徒でした。植松さんは、後輩を導くのがうまくて、忙しい部活動と勉強を両立する、周りのお手本になるような生徒でした。
渥美さんは私が顧問をしているサッカー部で、中学の時はキャプテンとしてチームを引っ張ってくれました。高校になってからは、高入生とチームメートをうまく繋いで、良いチーム作りに貢献していました。
植松さん
私は高校から入学したので、内部進学の生徒たちの輪にスムーズに入れるか心配でしたが、同じクラスだった渥美さんがうまくまとめてくれました。おかげでみんなすぐ慣れて、行事で盛り上がる楽しいクラスになりました。
渥美さん
母校は生徒同士も、生徒と先生も、距離が近い気さくな雰囲気なので、コミュニケーションがとりやすいと思います。今、教育実習に来て在校生と接していると、元気で明るい校風がずっと続いているんだと感じます。
――教育実習中、中高生から進路の相談を受けましたか?
植松さん
私は文理学部数学科に所属していますが、教員免許は数学と保健体育の取得をめざしています。「数学科なのに保健体育の教員になれるのですか」と聞いてくる生徒もいます。大学のシステムで、所定の授業を受けて単位を取れば、教育実習は一つの教科で実施すれば良いのです。数学も好きですし、知識も増えてよかったと思っています。
植松さん
私も、理科と数学の教員免許を取得しようと思っています。大学の授業は忙しくなり、提出する課題もたくさんありますが、中学・高校でたくさんの課題に取り組んできた土台があるので、あまり苦になりません。在学中はどうしてこんなに課題があるんだろうと思いましたが……。特に矢島先生の数学は厳しかったです(笑)。
矢島先生
それは、しっかり授業を受けて、定期テストや課題に取り組めば受験に対応できるようにしているからだよ(笑)。教科指導はもちろん、生徒指導や部活動、あらゆる面で「時にはやさしく、時には厳しく、常にあたたかく生徒を見守ること」を、伝統的に本校の教員は大切にしているんです。
渥美さん
学習面だけでなく、礼儀作法や人との接し方など、生きていくうえで大切なマナーも厳しく教えられました。中学生の時はそんな先生の気持ちになかなか気づけなかったけれど、今ならわかります。親身になって自分のことを考えてくれる環境はとてもありがたかったですし、自分も生徒に頼りにされる教員になりたいです。
植松さん
たくさんの先生が、生徒一人ひとりに寄り添って、部活動で悩む時も、進路を考える時も心の支えになってくれました。そんなふうに生徒と信頼関係が築ける教員になりたいし、教科指導の専門性を高めて、生徒の興味を広げられるような授業ができるようになりたいです。


(この記事は『私立中高進学通信2021年9月号』に掲載しました。)
日本大学第一中学校
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