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私立中高進学通信

2021年9月号

私学だからできるオリジナル教育

藤村女子中学校

地域との交流を通じて
自主性を育む「ふじ活」

武蔵野地区の自然や文化、地域活動について調査・研究・発表を行う「ふじ活」。
社会とつながるフィールドワークを通して生徒の自主性を育んでいます。
同校のある吉祥寺の街や武蔵野地域について探究するフィールドワーク「ふじ活」。座学にとどまらないオリジナルプログラムが未来につながる広い視野を育てます。

同校のある吉祥寺の街や武蔵野地域について探究するフィールドワーク「ふじ活」。
座学にとどまらないオリジナルプログラムが未来につながる広い視野を育てます。

学年横断型で半年ごとに
6つのゼミを体験
中学主任・吹奏楽部顧問/砂山瑞穂先生中学主任・吹奏楽部顧問/砂山瑞穂先生

 学校周辺の地域の人々とかかわりながら、グループで協力して課題に取り組むフィールドワーク「ふじ活」を行っている同校。普段の授業とは異なる形で発想力やコミュニケーション力、プレゼン力といった「発信力」の育成をめざしています。

 これまでは高校生を対象に行われてきた「ふじ活」ですが、2021年度より中学生から実施するようになりました。

「早い段階から生徒たちの自主性を養うため、中学の授業に6つのゼミを加えました。吉祥寺の街をテーマに、生徒自身が研究テーマを決めて、学外に出て自然・文化・経済などを調査・研究し、発表を行っています」

 そう語るのは、中学主任を務める砂山瑞穂先生です。

「『ふじ活』では、半年を区切りにゼミが切り替わり、3年間で全員がすべてのゼミを経験します。
 ゼミには、中1から中3が学年の枠を越えて所属しており、上級生が下級生をリードしながらディスカッションする形で進められています。先輩から『これ、どう思う?』と話しかけられるうちに、消極的だった中1が次第に自分の意見を言えるようになります。それと同時に上級生には、『私たちが後輩たちを引っ張っていかなければ』という責任感が芽生えてくるようです」

地域の理解と協力が育む
コミュニケーション力

「中学では、研究成果を人に説明したときにきちんと理解してもらえるよう簡潔にまとめる基礎的な構成力や、目標を定めてゴールをめざすチームワーク、地域の人との交流を通してコミュニケーション力を身につけることを目標としています。そんな『ふじ活』について、ご協力いただく地元の商店や企業からは温かく見守っていただいているように感じています」

 これまでも地元のイベントにダンス部や吹奏楽部が参加するなど、地域との盛んな交流をもってきた同校だからこそ、幅広い理解と協力が得られているようです。

 取材先の選定やアポイントなどもすべて生徒自身が行っている「ふじ活」。街の “生きた声”に耳を傾けることで、発想力や考察力、洞察力、行動力、会話力が自然に鍛えられていくことを砂山先生は期待しています。

「コロナ禍で地域交流にさまざまな制限があることは、悩ましいです。しかしピンチをチャンスと捉えて、もっとインターネットを活用するなど、今だからできるやり方、新たな視点を生徒とともに模索して、今後の授業に反映させていきたいですね」

地域密着型でバラエティ豊かな6つのゼミ
GLOBAL STUDIES
~吉祥寺から世界へ~

 SDGsについて学び、武蔵野市の姉妹都市や海外の取り組みと吉祥寺周辺での取り組みを比較・研究。オンラインで海外との交流も行い、グローバルな視点をもつ人材育成を目標としています。


乳幼児との交流
乳幼児の発達段階の研究などを行います。現在はコロナウイルス感染症対策のため、施設を訪問しての直接交流は行われていません。乳幼児の発達段階の研究などを行います。現在はコロナウイルス感染症対策のため、施設を訪問しての直接交流は行われていません。

 吉祥寺周辺の子ども施設の協力を得て、子育てについて幅広く学びます。家庭科の授業で作成するおもちゃを使った子どもたちとの触れ合いや、お母さんたちの話から育児の注意点や子育ての喜びなどを体験していきます。


舞台表現・制作
普段目にする機会のない制作の裏側を知ることで作品作りの過程を理解し、舞台を裏で支える役割・職業について学びます。普段目にする機会のない制作の裏側を知ることで作品作りの過程を理解し、舞台を裏で支える役割・職業について学びます。

 地元の小劇場「吉祥寺シアター」とのコラボで、演出家や俳優へのインタビュー、ワークショップ体験、上演される演目のポスターやWebパンフレット作成などの広報活動に参加し、自己表現の楽しさを学びます。


藤村ディスカバリー
実際に測量したデータを使って、教育用マインクラフト内で校舎を組み上げていきます。完成した校舎はWEB上で公開される予定です。実際に測量したデータを使って、教育用マインクラフト内で校舎を組み上げていきます。完成した校舎はWEB上で公開される予定です。

 理事長先生から学校の歴史などの講話を受け、正確な測量を行いながら教育用マインクラフトを使用して校舎の全容を把握していきます。測量データは次のゼミへ引き継がれ、3年間をかけてPC内での校舎の完成をめざします。


地域探検活動

 武蔵野市が抱える課題や政策の中から、生徒自身が興味・関心のある情報を集めて、整理・分析し、まとめたものを発表します。自ら課題を見つけ、学び、考えることで、主体的に判断してより良く解決する力を養います。


井の頭公園の四季と動植物
公園内の植物や野鳥、かいぼりについて研究を進めていきます。公園内の植物や野鳥、かいぼりについて研究を進めていきます。

 学校から近い井の頭恩賜公園や自然文化園にスポットを当てて、動植物を調査・研究します。公園内を歩いて動植物の観察を行うフィールドワークのほか、地元の養蜂家の協力のもとミツバチの生態観察や採蜜体験なども行います。

考える力と伝える力、基礎となる学力を磨く
3つのオリジナルプログラム
生徒指導部副部長・水球部顧問/中谷文子先生生徒指導部副部長・水球部顧問/中谷文子先生

 同校のもう一つのオリジナルプログラムとして、「自己表現」「自己探求」「自己研鑽」の授業が2022年度から全学年で本格導入されます。

「自己表現」は、プレゼンテーション能力の向上を主眼に行われる授業。発声や表情、言葉の選び方で相手に対する伝わり方が変わることを理解し、プレゼンテーションを繰り返すことで聞き手に伝わる“話し方”の土台作りを行います。

「授業の一環として、学校説明会で“部活動”“学校行事”“授業・勉強”について生徒自身が説明を行います。生徒による説明を聞くことで、保護者や受験生に本校への興味を高めていただきたいと思っています」

 そう話すのは生徒指導部副部長で、「自己表現」を担当する中谷文子先生です。

「自己探求」は、ディズニーランドなど生徒にとって身近で興味を引く例を取り上げて、経営者と消費者双方の視点から分析を行うことでマーケティングの基礎を学びます。集客のための戦略や企業の経営方針など、新しい時代の職業へのアプローチを研究します。

「自己研鑽」は、学力の向上を目的とした授業で、英検や漢検などの検定試験に向けて独自のプログラムで学習します。

「個人学習だけでなく、チームで互いに教え合うことで、楽しみながら勉強ができるように工夫しています。中学在学中に英検と漢検の3級合格をめざしています」(中谷先生)

進学通信 2021年9月号
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