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私立中高進学通信

2022年7月号

熱中!部活動

八王子学園八王子中学校

「応援される人になる」ことを考えて
行動する意識を持つことが結果につながる

中学陸上部
「応援される選手」を目指して意識改革
中学陸上部のメンバーたち。右端に立つのは、顧問で体育科担当の松本拓也先生。

中学陸上部のメンバーたち。右端に立つのは、顧問で体育科担当の松本拓也先生。

ボールを使って投擲フォームを確認する砲丸投げの選手。ボールを使って投擲フォームを確認する砲丸投げの選手。

「人格を尊重しよう、平和を心につちかおう」をモットーに、90年を超える歴史を誇る同校。高校はスポーツが盛んで、インターハイや全国大会で数々の記録を残すクラブを多数擁しています。そんな同校の中学で、ゼロから競技を始めた部員を丁寧に育成し、都大会進出などの結果に結びつけているのが中学陸上部です。

「私が顧問になって今年で6年目なのですが、年々レベルが上がってきているように感じています」

 そう話すのは、同部の顧問で体育科の松本拓也先生です。

「一番感じるのは、『自分もやれる』という前向きな気持ちの生徒が増えたことです。私が顧問を始めたばかりの頃は負けることが多く、自信を持てずにいる部員がほとんどでした。それが今では、都大会入賞や関東大会出場を果たす部員が出るようになりました」

 松本先生が顧問になってまず指導したのは、あいさつや宿題をきちんと提出するといった普段の生活を改善させることだったと話します。

「当時は放課後の補習授業で練習に出られない生徒も結構いました。現在は、部員たちが勉強も部活もすごくがんばっていて、成績の良い生徒が多い印象ですね」(松本先生)

 松本先生は常日頃から生徒たちに、「応援される選手になろう」と話しているといいます。たとえ足が遅くても「がんばってね」と言われる選手を目指していく。そのためには、あいさつや勉強も含めた生活態度が大切になります。

「そうした点を考え、行動する意識を持つことが大事だと思います。自分で考えて行動することは部活動にもつながっていて、練習の内容と目的を理解してから取り組むと、記録がグンと伸びるようになるのです」(松本先生)

 同校の高校陸上部はインターハイの常連で五輪選手も輩出する強豪ですが、その下地となるのは高校で入部する部員と中学陸上部から活動する部員が切磋琢磨する環境です。ゼロから始めて結果を出すところまで成長する中学陸上部の、今後の奮闘ぶりが楽しみです。

部活の最初には、全員で入念な準備体操を行います。部活の最初には、全員で入念な準備体操を行います。
柔軟もしっかり行います。柔軟もしっかり行います。
スピーカーから音楽を流し、リズムに合わせて行うメニューもあります。スピーカーから音楽を流し、リズムに合わせて行うメニューもあります。
 長距離選手は、校外に出て走り込みを行います。 長距離選手は、校外に出て走り込みを行います。
2人1組で行うチューブダッシュ。練習用のチューブは、松本先生が自転車店から廃タイヤのチューブを無料で譲り受けたもの。2人1組で行うチューブダッシュ。練習用のチューブは、松本先生が自転車店から廃タイヤのチューブを無料で譲り受けたもの。
スタートダッシュの練習も念入りに行います。スタートダッシュの練習も念入りに行います。
部長 Oさん(高3)
部長 Sさん(中3)

 中1の時に部活体験で短距離や長距離、幅跳びなどいろいろな競技があること知って、興味を持ちました。最初の頃は練習で3000m走ることもキツかったのですが、先輩方は気さくで楽しい方ばかりだったので、良い部活だなと思いました。顧問の松本先生からは、「きちんとあいさつできるようになろう」というお話をよく聞いています。そのおかげで、中1で入学した頃よりしっかりとあいさつはできるようになったと思います。個人的な今の目標としては、長距離で都大会に出て結果を残したいです。大会で自己ベストを更新できると本当にうれしいので、部員それぞれがベストを尽くして結果を出せるといいですね。

■活動日/活動時間 月~土/16時~17時30分
■部員数 中1=7名 中2=4名
中3=5名
■主な実績 ・東京都私立中学陸上競技大会
 女子団体 総合優勝
・東京都中学校駅伝競走大会
 女子の部 8位入賞
進学通信 2022年7月号
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