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私立中高進学通信

2022年7月号

校長先生はこんな人!

城西大学附属城西中学校

個性を育み、潜在的な力を引き出す
生徒主体の教育をより進化させ
才能を開花する6年間

神杉 旨宣 (かみすぎ・むねのり)
2005(平成17)年まで埼玉県の公立高校に勤務し、2006年に城西大学附属城西中学・高等学校に地歴公民科の教員として着任。その間、クラス担任やバスケットボール部の顧問、入試広報の業務を行い、2011年に入試企画部長、2018年より教頭を務め、2022年から第12代校長に就任。

神杉 旨宣 (かみすぎ・むねのり)校長先生
2005(平成17)年まで埼玉県の公立高校に勤務し、2006年に城西大学附属城西中学・高等学校に地歴公民科の教員として着任。
その間、クラス担任やバスケットボール部の顧問、入試広報の業務を行い、
2011年に入試企画部長、2018年より教頭を務め、2022年から第12代校長に就任。

母校で過ごした日々が
教員への道の原点に

 埼玉の地元の公立中学校を卒業した私は、東京都内の私立高校に進学しました。少し離れた高校でしたが、入学して新しい環境に身をおいたことで肩の力が抜け、おおらかな校風のなかで自然に物事に集中できた高校生活でした。バスケットボール部に所属し、高2からキャプテンを務めていました。顧問の先生が私の特性をよく見抜き、大きく成長させてくれました。その3年間が、教員になろうと思った原点です。高校時代、共に過ごした仲間たちとは今でもつながっており、助け合い、語り合う関係性は当時のままです。

 大学時代はそれまでとは全く異なる世界に飛び込んでみたくなり、ある劇団の下部組織に3年ほど所属し、活動していました。いよいよ大きな舞台に立つという時に、教育実習と公演が重なってしまいましたが、教育実習は一回逃すと免許が取れません。そこで、教育実習を優先させました。卒業後、1年間だけある高校で講師を務め、その後は芝居の世界に戻る予定でしたが、そこは多様な生徒が在籍する教育困難校でした。本当に毎日ドラマのようなことが起きていたことが思い出されます。芝居はフィクションですが、こちらはノンフィクション。教員という仕事に大きな魅力を感じ、教育の道を選んだのです。

“自分だけの良さ”を
引き出す教育を

 城西大学附属城西に赴任する前に、ほかにもさまざまな学校を経験しましたが、教育というのは後にも先にも、“生徒主体”という理念を最重視すべきと感じます。中学・高校の6年間、こんなに純粋な時期はありません。生徒それぞれの長所はもちろんのこと、欠点も含め、我々教員が大きな器となって、受け止めてあげることが大事です。本校の建学の精神には『天分の伸長』という言葉があります。生徒がもっている素養をどれくらい引き伸ばしてあげられるのか、足りないものをどれだけ補えるのか。本人ですら気づいていない、潜在的な力を見つけることが、教員の役目だと考えています。

 多様性が求められ、先が見通せない現代において、中学校・高等学校の役割は、ただ進学実績だけを出せばいいというのではなく、一人ひとりの個性を大切に伸ばしていくことが必要です。個性を引き出すためには、「体験」が非常に大切であると考えています。本校は稲作体験や理数系の実験、語学研修やグローバルなプログラムなど、多彩な体験学習を実施していますが、これは「体験」することで五感を駆使して、さまざまなことを感じとってほしいからなのです。中高生の今しかできない体験を通して、可能な限り生徒の五感を刺激し、生徒が自ら学力や人間力を伸ばすことができる力を育てていきたいと思います。

個性を育む教育を“可視化”し
さらに教育的成果を高める

 本校には104年の歴史があり、教育の火を灯し続けてきました。かつて敷地内に宿舎があり、生徒と教員が寝食を共にしていた時代、スペイン風邪の大流行に見舞われ、教員・生徒が一丸となって、その危機を乗り越えました。生徒を第一に考える校風やアットホームな雰囲気は現代にも引き継がれています。その根底には、教員と生徒、生徒同士、そして教員同士がともに学び合い、高め合う「共育」の伝統があります。

 こうした本校ならではの魅力を“可視化”するために、近年「企画分析室」という新部署を立ち上げました。これまで肌感覚で行ってきた生徒それぞれの思考特性や行動特性に合わせた教育を検証し、より教育的効果を高めていこうとするものです。例えば、生徒の模試結果を分析し、学力が伸びた要因、または思うように伸びなかった要因を教科教育の面からだけではなく、各種行事の内容やタイミングも含めて検証し、再構築していく。また、本校が創立以来行い、培ってきた探究的な学びのエッセンスを集約し、NPOや企業と連携した探究型プログラム、またリーダーシップを育むプログラムなど、独自の取り組みも強化していきます。

 こうした総合的な検証によって生徒の個性を伸ばしつつ、希望の進路を叶える体制をさらに整えていきたい。卒業生にもスポットライトをあて、5年後、10年後の活躍を追い、本校で養った「自己肯定感」や「経験」が活きているのかを検証することも行っていきます。

 中学入試に挑むみなさんは、今まで受験準備を続けてきたと思います。その先には思う存分、自分の才能を開花させる舞台が待っています。ぜひ、城西大学附属城西の校門をくぐり入学して来てください。

[沿革]
 1918(大正7)年、中嶋久万吉により城西実務学校として創設。
自由主義教育を掲げる。1925年、城西学園へ改称。1965(昭和40)年に城西大学、1970年には城西歯科大学設立。1973年、城西大学附属城西高等学校と改称。1991(平成3)年、城西中学校再開。1994年、城西国際大学設立。2018年に創立100周年を迎える。創立以来の生徒一人ひとりを大切にしたきめ細やかな指導や探究型教育の在り方を、さらに充実するべく改革を進めている。

(この記事は『私立中高進学通信2022年7月号』に掲載しました。)

進学通信 2022年7月号
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