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私立中高進学通信

2022年7月号

私学の英語最前線

日本工業大学駒場中学校

英語で伝えたいという気持ちを育む
発表イベントを実施する

英語の4技能をバランスよく習得し英語を使いこなし、自分の思いや考えをしっかり伝えるイベントを実施しています。
中1生のShort Play Contest。ジェスチャーを交えての発表。

中1生のShort Play Contest。ジェスチャーを交えての発表。

グローバル化に合った英語力を
身につけ基礎学力を育む

「旺盛な探究心と共に優しく勁い心を育み、未来社会に生きる力を身に付ける」ことを教育理念とする同校は、2021年度から普通科専一校として新たなスタートを切り、基礎学力の養成に力を入れる教育を実践しています。

 その中で、英語科では、グローバル化する世の中で通用する英語力とともに、大学受験にもつながる確かな基礎学力が身につく指導をめざしています。

 英語科の溝田恵子先生と小林春香先生は、次のように話します。

「英語の4技能をバランスよく習得し、基礎的な学力をつけることを重視していますが、それとともに英語で表現することや、自分の考えを伝えたいと思う気持ちを大切にしていきたいと考えています。中学では、各学年とも週6コマの英語の時間を設け、そのうち2コマはネイティブの先生による英会話の時間に充てています。スピーキングとリスニングを通して英語を好きになってもらうこと、さらにはネイティブの先生方のバックグラウンドにある文化に興味を持ってほしいと願っています」

中学の各学年で
英語で伝えるイベントを実施

 生徒が英語で自分の思いを伝えることに興味を持ち、積極的に取り組むように促すため、各学年でイベントを実施しています。

 中1生のイベントは、Short Play Contestです。課題となるいくつかのストーリーを覚え、声の出し方やジェスチャーを工夫して表現するものです。単に暗唱した言葉を話すのではなく、気持ちをのせて伝えることができているかが評価されます。

 中2で行われているのは、Show and Tell Contestというイベントです。「自分の宝物・大切なもの」をテーマに英語でスピーチをするという内容で、自分が伝えたいことを英語でまとめ、何か一つのものを見せながら発表します。家族のこと、小学校時代の思い出など、生徒それぞれの大切なものを熱く語るのです。伝えたいことが的確に伝えられているかという観点から、内容・表現力・流暢さ・印象の4項目で評価します。

 中3生には、さらにレベルアップしたBest Ambassador Contestを実施します。自分で国を選び、その国の観光大使になったという設定で、その国の文化や習慣、歴史などの魅力を伝えます。客観的で正確な情報を得るために、対象の国のことを調べ、資料を整理し、英語の原稿を作成します。発表時にはパワーポイントによる資料を見せてプレゼンテーションすることが課されるため、資料の内容や発表時のポインターの使い方なども評価対象になります。

「Best Ambassador Contest では、その国に行ってみたいと思わせる発表が求められます。パワーポイントの使い方は英語以外の教科でも習得しているので、いろいろな機能を活用してアニメーションをつけるなどの工夫をする生徒もいます」(溝田先生)

 生徒たちは、それぞれのイベントに向けて、英語の授業の時間を使うなどして準備を進め、発表内容が適切かどうかネイティブの先生に見てもらうなど、熱心に取り組みます。

 これらのイベントを通じて、生徒たちは英語を使うことへの抵抗がなくなり、社会に出てからも求められる、人前で表現する力をつけています。

 同校では、今後も生徒たちが英語で伝えることに積極的に取り組めるような試みをしていきたいと言います。

「英語イベントは、中学での実績を踏まえて高1生の一部でも実施していますが、今後はさらに広げていきたいと思います。また、中学では、あるテーマについて取材をして原稿を書き、キャスターとして読み上げる様子を録画して編集する、英語のニュース番組をつくる作業も構想しています」(小林先生)

 確かな英語力を育むには、まず英語を好きになり、伝えようとする姿勢を身につけることが大切だとする理念がうかがえます。

中2生は、“大切なもの”を示しながら、その思いを伝えます。中2生は、“大切なもの”を示しながら、その思いを伝えます。
中3生は、思い入れのある国の魅力を、資料を見せながら熱く語ります。中3生は、思い入れのある国の魅力を、資料を見せながら熱く語ります。
POINT1
英語研修と異文化体験ができる
カナダ短期留学

 中学生は希望者制で、夏休みに2週間のカナダ短期留学に参加できます。カナダ・アルバータ州カルガリー近郊の大学が主催するサマーキャンプに参加し、英語研修と異文化体験をするほか、アクティビティなどのプログラムを実施します(2021年度は中止)。

POINT2
英語特別教室「コミュニケーションラボ」で
充実した授業を

 英語教育の強化をめざし、特別教室を設置しています。ソファや電気暖炉で欧米の家庭の雰囲気を醸し出す「リラックスルーム」では、放課後もネイティブの先生とコミュニケーションができます。隣にはアクティブ・ラーニング形式の授業ができる「アクティブルーム」を設置しています。

担当の先生より
英語で表現することの楽しさを知ってほしい
英語科/溝田恵子先生(左)英語科/小林春香先生(右)英語科/溝田恵子先生(左)
英語科/小林春香先生(右)

 従来の文法中心の授業から脱却し、英語で表現することの楽しさを知ってほしいという思いから、全員の生徒が参加でき、学校をあげて行えるイベントを導入し、7年間にわたって実施してきました。中1では課題の中から自分の好きなものを選び、中2では自分で考え、さらに中3では社会科ともコラボして地理や世界史の要素も入れるなど、レベルアップさせています。

 ふだんはあまり発言できない生徒が、イベントでは流暢な英語を話したり、おとなしい印象の生徒が表現力豊かなパフォーマンスをしたりと、新しい一面を見せてくれることもあります。

 イベントでは、生徒の発表の後に、英語科以外の教員によるサプライズの発表もありますが、これも英語で伝えることの大切さを感じてほしいというメッセージです。

進学通信 2022年7月号
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