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私立中高進学通信

2022年4月号

今そこ実感!大学附属・付属校ここが好き

日本大学第一中学校

学習と生活の習慣を中1から身につけ
希望学部へ進学

在学中の留学体験は、将来を考えるうえで大きな糧となりました。

在学中の留学体験は、将来を考えるうえで大きな糧となりました。

72%が日本大学への
内部推薦を獲得

 日本大学最初の付属校として、1913年に創立した同校。日本大学の建学の精神『自主創造』と、同校の『真・健・和』の校訓に基づき、絆を重んじ、良き生活習慣を持った次世代人の育成を教育目標に掲げています。

 同校の日本大学への進学率は72%で、2020年度は336名の高3生のうち、242名が日本大学の各学部へ、推薦入学の資格を得て進学しています。

 日本大学への内部推薦の資格を得るには、二つの方法があります。一つは、高1から高3の1学期までの定期考査などから算定される「評定」を用いる学内選考です。もう一つは、日本大学全付属高校共通の「基礎学力到達度テスト」の3回の成績を用いる方法で、同校では生徒の多くがこちらを利用しています。

 希望の学部に進むためには、計画的に学習を進め、得点を積み上げていく必要がありますが、同校では基礎学力を確実に定着させるべく、中1から手厚い学習指導を行っています。

日本大学学部別合格者数(2020~2019年度)
学部 2020年度 2019年度
法学部 43 42
文理学部 23 32
経済学部 35 44
商学部 22 18
芸術学部 6 7
国際関係学部 6 2
危機管理学部 5 5
スポーツ科学部 2
学部 2020年度 2019年度
理工学部 63 61
生産工学部 13 10
工学部 1
歯学部 2 3
松戸歯学部 1 2
生物資源科学部 22 13
薬学部 4 3
短期大学部 2 2
看護専門 1
通信教育 1
251 245
高大連携プログラムで
学ぶ理由が明確に

 日本大学は16学部87学科を有する総合大学です。目的意識を持った進路選択を促すために、同校では日本大学の理工学部や医学部、薬学部、歯学部、法学部、経済学部の研究室に通って、実習や講義などの独自のプログラムが体験できる『高大連携教育』を推進しています。

 未知の答えを求めて実験や観測、議論を通して追究する「大学での学び」を高校時代に体験する意義は小さくありません。

「生徒たちの進路への希望は“理系の学部に進みたい”というように漠然としていることがほとんどです。その学部に進学して何を学びたいのか、高大連携プログラムに参加することで明確になっていくのです」(理科/平山泰行先生)

 高大連携プログラムは希望制ですが、参加した生徒は、その成果を文化祭などで発表するので、参加していない生徒も学部選択の情報源として活かすことができます。

中学3年間は生活と
学習の習慣付けを徹底

 高大連携プログラムは中3から参加できます。中学のうちから大学の学びに触れることは、学習へのモチベーションを上げる機会ともなりますが、同校では中学のうちから大学進学へ直接的な指導を行うのではなく、まずは日々の習慣を定着させることを第一としています。

「中学では、授業や宿題にしっかり取り組んで、学習習慣を身につけます。やるべきことをきちんと担い、行事にも全力で取り組み、学校生活を楽しく過ごしてほしいですね」(平山先生)

 自律と学習習慣を身につけさせたうえで、将来の生き方を考えるキャリア教育や、面談による進路意識の醸成を通して、生徒が自ら将来について考えられるよう導いているのです。

「オールマイティーな学生というより、基礎的な学力を土台に、何か一つ秀でたもの、キラリと輝けるものをもって活躍する大学生になってほしい。そんな姿をイメージして、日々の教育にあたっています」(平山先生)

卒業生インタビュー
高大連携プログラムの参加をきっかけに
自分の“強み”を発見
日本大学経済学部産業経営学科4年 大澤 菜央さん日本大学経済学部産業経営学科4年
大澤 菜央さん

 私立中高一貫校出身のお母さまに勧められて、中学受験を考えたという大澤菜央さん。受験前に同校の文化祭を見学し「在校生がゼロから作り上げている楽しさを感じ、自分も加わってみたい」と、第一志望校に決めました。

 入学後もその思いは変わらず、すぐに文化祭実行委員に立候補するなど中学生活は楽しい思い出でいっぱいだそうです。そんな大澤さんが大学進学を意識したのは、高2で参加した半年間の法学部新聞学科の高大連携プログラムでした。

「外国映画を鑑賞し、作品の歴史・経済的な背景を考察する授業で『大学の授業って高校とぜんぜん違う!』と、新鮮に感じました。
 放課後に総武線に乗って水道橋のキャンパスに行き、大学生に交じって授業を受けるのは、まるで7時間目の授業を受けている感覚で楽しかったです。一緒に学ぶ大学生も自然に受け入れてくれたので、居心地も良かったです」

母校受験の理由

母が「中高一貫の6年間は楽しかった」と話してくれたのがきっかけです。

なりたい職業や夢

総合電機メーカーの系列企業に就職が決まりました。これまでの経験を活かして営業職にチャレンジします。

 それ以降、日本大学へ進学するために『基礎学力到達度テスト』に向けて日々の勉強にいっそう真剣に取り組むようになりました。

「勉強の習慣がしっかり身につくように、先生方は厳しく指導してくださいました。中学のうちは、先生方の厳しさに反発する気持ちもありましたが、やるべきことをやりきる体力と勉強と遊びのメリハリをつける計画性が身についたと思います」

 内部推薦で、日本大学のどの学部をめざすかについても、先生方との日常的な会話の中でアドバイスをもらい、さまざまな角度から自分の進路について考えたそうです。

「高校でも勉強と部活動・行事を両立させながら進路を真剣に考え、エンターテインメントが好きで数学が得意な自分の“強み”を活かし、経済学部でマーケティングを専攻することに決めました。大学生活も充実し、コロナ禍にもかかわらず就職先も順調に決まり、社会に出ることがとても楽しみです。
 付属大学という先の進路が見えていて、そのための準備期間が6年間も用意されているのは、とてもぜいたくなこと。思春期を共に過ごした友達は、特別な存在です。受験生の皆さんには、ぜひ今の勉強を頑張って、その時間を手に入れてほしいと思います」

日本大学内部進学に必須
『基礎学力到達度テスト』
自分の将来と結びつけるために、高1から日本大学の学部説明会を実施しています。自分の将来と結びつけるために、高1から日本大学の学部説明会を実施しています。

『基礎学力到達度テスト』はすべての日本大学の付属高校で実施される、共通の内部進学テストです。高1と高2の4月、高3の4月と9月の合計4回行われ、日本大学に進学を希望する生徒は必ず受験します。

 試験科目は、文系は国語・数学・英語・社会の選択科目、理系は国語・数学・英語・理科の選択科目の4教科。高1を除く3回の成績の標準化得点の合計点が希望学部の基準点を上回れば、内部推薦の資格が与えられます。

 高1からは『基礎学力到達度テスト』に向けた各教科での演習のほか、放課後の補習や、長期休業中の講習会が開催されています。同校では、基礎学力の習得を大切にし、生徒が希望の学部へ進学できるよう、きめ細かに指導しています。

大学の学びを先取りする
高大連携プログラム
校内のらせん階段に設置された大型の「フーコーの振り子」。校内のらせん階段に設置された大型の「フーコーの振り子」。

 同校の高大連携プログラムのなかでも、日本大学理工学部との連携プログラムは特にユニークです。物理学科・浅井朋彦教授の研究室に週1回通い、大学院生や学部生のサポートのもと、研究を深めています。「フーコーの振り子の観測」は人気テーマの一つ。振り子の設計から観測実験を通して、地球の自転を確かめる研究をしています。

 同校の校内には、生徒が大学生と協働で制作した「フーコーの振り子」が2014年から設置されており、プログラムに参加する生徒が利用しています。ほかにも、理工学部のプラズマ実験装置を用いた研究もできるなど、物理学に興味・関心のある生徒は付属生ならではの「先取り」した大学の学びが体験できます。

進学通信 2022年4月号
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