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私立中高進学通信

2022年1月号

生徒の主体的な活動にフォーカス

八王子学園八王子中学校

週1回の学年委員会議で
学校生活をより良いものに

みんなの意見に耳を
傾けることから始まる
お話を聞かせてくれた学年委員会委員長の川久保美陽さん(中3・中央)、副委員長の森彩さん(中2・右)、橋本果怜さん(中2・左)。

お話を聞かせてくれた学年委員会委員長の川久保美陽さん(中3・中央)、
副委員長の森彩さん(中2・右)、橋本果怜さん(中2・左)。

学年委員会副委員長森彩さん(中2)学年委員会副委員長
森彩さん(中2)
「昼休みに行っている学年委員会の会議では、みんな積極的に意見を出し合っています。みんなの意見を集めて、先生とも話し合って通ったときは、やりがいを感じます。」

『人格を尊重しよう 平和を心につちかおう』の教育理念のもと、人間教育の伝統を守ってきた同校。体育祭や学園祭、生徒総会などの各種行事は、生徒会の生徒たちが行事や担当ごとの委員会、各部活動、担当する先生方と協力して生徒主体で企画を進めています。

 中学の行事や生徒の自主活動の中心を担うのは、各クラスの代表が集まる「学年委員会」の役割です。学年委員会では学校全体の課題や解決すべきこと、生徒たちからの提案などを議題に挙げて、週に1回、昼休みに会議をしています。

 2021年度の学年委員会のテーマは『真摯』です。「自分たちだけで決めるのではなく、生徒全員の声に真剣に向き合おう」と、話し合って決定しました。校内に「目安箱」を設け、生徒の意見や提案を受けつけています。なかでも多いのは行事に関することや校則についての話題です。

 この日の学年委員会では「暖房の設定温度について」「タイツの着用について」を話し合いました。中1から中3までのクラス代表が、学年の壁を越えて、自由に意見を出し合う雰囲気は、のびのびとした校風を反映しています。わずか20分間の会議ですが、また一つ学校をより良くするアクションが生まれました。

学年委員会副委員長橋本果怜さん(中2)学年委員会副委員長
橋本果怜さん(中2)
「学校は生徒にとっては「生活している場」です。教えている立場の先生方とは、意見や考えの違う時があります。それを上手く解決できるかどうか、というところにやりがいを感じます。」
生徒は一人1台タブレット端末を所有していて、授業はもちろん委員会活動でも役立てています。全教室には無線LANが整備されているので、通信環境も快適!生徒は一人1台タブレット端末を所有していて、授業はもちろん委員会活動でも役立てています。全教室には無線LANが整備されているので、通信環境も快適!
女子のタイツ着用はOK? NG? 
男子も積極的に参加する話し合い
学年委員会委員長川久保美陽さん(中3)学年委員会委員長
川久保美陽さん(中3)
「今年は新型コロナの影響で、いろいろな活動ができていないので、1つでも多く議題を立てて解決していこうと考えています。どの意見も反映させるような工夫をしていければと思っています。」

 2020年度、制服に男女とも夏服のポロシャツが、女子には夏冬ともスラックスが導入されました。ライフスタイルに合わせた多彩な着こなしができるようになったことで、女子から「タイツ着用のルールを変えてほしい」との声が上がっています。制服の着方については高校も含めて学校全体にわたる大きなテーマですから、学年委員会では議案をよく練って、先生方にも意見を聞きながら進めていこうとしています。

 ポイントは単に要求を出すのではなく、建設的な議論となるよう多角的に物事を見ること。スカート着用時にソックスだけではなくタイツも着用できるようになると、どんなメリットとデメリットがあるかを検討します。

「タイツ着用ならスカートで登校するときに寒くない。寒冷じんましんの予防になる、という声もあります」

「寒い時は女子もスラックスを使えばいい、という意見もあるよ」

「制服の着方がきちんと維持できるかも課題かも」

「もう一度、各クラスでタイツ着用について意見やその理由を聞いて集約しよう」

 タイツ着用が認められるにはどのような条件が必要か、教員にも意見を聞きながら学校側の視点と生徒の側の視点の両面から考える生徒たち。男子も議論に積極的に加わります。「学校をより良くするために」どうしたらいいか、という視点から対等に議論する姿が印象的でした。

アクティブラーニングが生徒の
自主的な活動を活発にしています
武市可奈子先生/学年委員会担当・保健体育科武市可奈子先生/学年委員会担当・保健体育科

 本校は、生徒に「どう考えているか」や「どうしたいか」を問いかけ、声を受け止めることを大切にしています。中学生でも論理的で建設的な話し合いができているのは、本校がアクティブラーニングに積極的に取り組んでいることと無縁ではありません。

 生徒同士が教え合う、話し合うなど協働して学ぶうちにプレゼンテーションが上手になってきました。相手が納得する合理的な理由や、それに値する行動計画を提示するといった課題解決能力が磨かれ、委員会活動にも表れていると感じます。聞いている私も鋭い指摘にハッとさせられることが多いですね。

調べ学習やプレゼンテーション、発表の成果が常に掲示されている校内。

調べ学習やプレゼンテーション、発表の成果が常に掲示されている校内。

自らの課題を自分たちの力で解決する
それが主体性の発揮につながります
グレゴリー・ヒューズ先生/学年委員会担当・英語科グレゴリー・ヒューズ先生/学年委員会担当・英語科

 10月の「生活指導重点週間」では、学年委員会が「スマホマナーの再認識」「ほかのクラスに入らない」「ロッカーを正しく使う」の3つの目標を出してくれました。自分たちのことは生徒自身がよく知っていて、改めたほうがいいとの自覚があるのは素晴らしいことだと思います。例年は教員が決めていましたが、我々教員ではなかなか思い浮かばないことです。

 生徒たちは、よく考え、よく行動しています。その成果として、人前で話したり説明したりするのが上手になっていると感じます。さまざまな活動でその力が発揮されるのを楽しみにしています。

日々の授業でもディスカッションを積極的に取り入れています。

日々の授業でもディスカッションを積極的に取り入れています。

進学通信 2022年1月号
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