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私立中高進学通信

2023年12月号

実践報告 私学の授業

春日部共栄中学校

新設の2コースでユニークな授業
未来を見据えた先見性あるプログラム

自由な発想でオリジナルな教育活動を実践

プログラミングを学ぶIT医学サイエンスコースの中2生。
キーボード付きタブレット端末を自在に操って活用しています。

『IT医学サイエンスコース』『プログレッシブ政経コース』の2コースを新設。多彩な学びで思考力・判断力・表現力・行動力・自己肯定力の『5つの力』を育んでいます。

インタビューを受ける淡川先生の写真です中高一貫部副部長/淡川直樹先生

『世界標準の進学教育』を教育の指針の一つとして掲げる春日部共栄。2022年度から先進的な学びを実践する『IT医学サイエンスコース』と『プログレッシブ政経コース』の2つのコースを新設しました。

「現在、日本ではIT分野の人材不足が懸念されており、また、世界の国々に比べ投資する人の割合が低いことから金融教育の必要性も高まっています。こうした社会の求めに応える形で2つのコースを設定しました。いずれも中高6年間の中間の時期に資格取得に取り組み、資格合格をめざすプロセスを、将来の大学受験にも活かせればと考えています」(中高一貫部副部長/淡川直樹先生)

中1からプログラミング教育を実践
『IT医学サイエンスコース』

『IT医学サイエンスコース』は、高度な数学力を育み、専門分野の研究者や開発者として、リーダーシップを発揮できる理系人材育成を目標としています。中1からプログラミング教育を行い、ICTの基礎的なスキルとともに論理的思考力も高めていきます。また、『カブトムシの観察』と『水耕栽培』にチャレンジする体験型学習も実践。研究機関や大学、企業と連携した最先端の研究に触れるプログラムや、地理巡検、天体観測などサイエンス体験の機会も多く設けています。

「医療系に進みたい生徒のために医療機関などから講師を招いて、希望制の『メディカル入門講習』を開講し、医療の基礎知識を学んでいます。この講習を経て、高校の『メディカル論文講習』を受講し、めざす大学への合格へとつなげていければと考えています」

金融教育を導入し模擬トレードも
『プログレッシブ政経コース』

『プログレッシブ政経コース』は、確実な英語力を養成し、政治やビジネスシーンにおけるリーダーシップを発揮できる人材育成を標榜しています。銀行員の方を招いて話を聞くなどの金融教育を行い、株式の模擬トレードに取り組むなどビジネスの基本を知る体験型プログラムを実践しています。また、ビブリオバトルや模擬国連大会への参加、大使館訪問などを通して、今世界で起きていることを知り、それを表現し、伝える力を高めるプログラムも多く用意しています。

 2コースとも探究的な取り組みを通じて、生徒たちは興味ある分野のスキルを習得するだけでなく、自ら学ぶ力、考察し発信する力をも身につけていけるのです。

course1
『IT医学サイエンスコース』中2の実践
遊びながら学ぶプログラミング学習でITの基礎力を高める
カブトムシ観察の写真です『カブトムシの観察』は今年度で2代目。グループでテーマをもち飼育と観察を続けています。

 毎週月曜と木曜にある探究学習の時間では、各コースを特徴づけるオリジナルなプログラムを展開。『IT医学サイエンスコース』の中2生は、『CODE COMBAT(コードコンバット)』というプログラミング学習サイトで、PythonやJavaScriptなどのプログラミング言語でソースコードを書く“コーディング”を学んでいます。

 RPGゲームをプレイするように学び進めることができるので、各自が自由に取り組み、楽しみながらも集中して取り組んでいました。

 中1生では球形の小型ロボット『Sphero(スフィロ)』を教材にプログラミングを学び、中3生以降はIT系国家資格である『情報処理技術者試験』の合格をめざす予定です。

水耕栽培の様子の写真です『水耕栽培』では、日照時間などの条件を変えてトマトやレタスの成長を観察しています。
プログラミングを習得している様子の写真ですガイドに従って適切なコードを選んで、好きなキャラクターを動かしていきます。わからないところを教え合ううち、自ずと実践的なプログラミングを習得していきます。
生徒に聞きました
自分のやりたいことを“深堀り”できる学校
インタビューを受けるSさんの写真ですSさん(中1・IT医学サイエンスコース)

 プログラミングを学びたくてこの学校を受験しました。中1の前期からロボットのプログラミングの授業があり、自分のやりたいことができ、なおかつ、学校の授業ではしっかり学べて毎日が充実しています。自宅でも自分のテーマでプログラミングに取り組んでいます。この学校はいろいろなことが体験できるところに魅力があると思いますし、自分の興味のあることを“深堀り”できる時間が確保されていると思います。

course2
『プログレッシブ政経コース』中2の実践
仮想の1,000万円を元手に社会・経済を学ぶ模擬トレード

『プログレッシブ政経コース』の中2生は、仮想の1,000万円を元手に実際の株価に基づいて株の模擬売買を体験できる『株式学習ゲーム』に取り組んでいます。また、『株式学習ゲーム』で学んだ企業情報の読み方をもとに『日経STOCKリーグ』というコンテストに参加し、情報を精査することの重要性や社会を見る目も養い、コミュニケーション能力や協調性の高まりも期待できます。

 日経STOCKリーグのガイダンスには野村ホールディングスの社員の方を招き、参加の意義やポートフォリオの作成方法などを教わりました。中1では銀行を訪問してATMの裏側を見学したり、起業で社会的課題を解決するゲーム『金融クエスト』を体験したり、金融教育で学んできた生徒たち。投資の仕組みについても興味深く話を聞いていました。

株の模擬売買体験の説明を聞く中2生の写真です

株の模擬売買体験の説明を聞く中2生。

生徒に聞きました
投資家になりたい私にぴったりの学校です!
インタビューを受けるEさんの写真ですEさん(中1・プログレッシブ政経コース)

 母が海外投資をしているのを見て興味をもち、この学校を受験しました。中1から投資について楽しく学んでいます。将来は、本物の投資に挑戦したいですね。

 休み時間には思い切り遊んで、授業になると切り替えてしっかり学ぶメリハリのある校風で、先生に何でも質問ができるので勉強がどんどん進みます。放課後はテニス部で楽しく活動しています。テニスコートが6面もあるのも自慢です!

ココも注目!
経営者・投資者双方の視点から金融の仕組みを学ぶ
インタビューを受ける中村先生の写真です中村麻衣先生(国語科)

 中1では『金融クエスト』というゲーム形式で起業や投資について学ぶ機会を設け、経営者側の視点から金融について学びました。中2では消費者や投資をする側から、経済や金融の仕組みを学んでいます。

 中3では簿記の勉強を始め、高1で『日商簿記3級』合格を目標にしています。企業の会計業務の基本的な知識が学べるので、将来、経営者になったときにも必ず役立つと考えています。興味をもった生徒は2級にもチャレンジしてほしいですね。

進学通信 2023年12月号
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