私立中高進学通信
2020年12月号
クローズアップ!海外研修
春日部共栄中学校
早い機会に異文化に触れる
『バンクーバー語学研修』
カナダの文化に触れる機会もあります。多様な民族が暮らすカナダならではの体験もできます。
世界を導くリーダーの
育成をめざすプログラム
「この国で、世界のリーダーを育てたい」というスローガンのもと、その理念を追求するため、国際機関やグローバル企業・団体で活躍し、これからの世界を導くリーダーの育成をめざすクラスとして、同校では2014年度より『グローバルエリートクラス』を設置しました。さらに、2018年度からは、中学のすべてのクラスをグローバルエリートクラスと位置づけています。
こうした方針から、国際社会で活躍するためのグローバルリーダーズプログラムを導入し、語学研修や異文化体験ができる多彩な研修を実施しています。
その一環として、中3の夏休みに希望制で実施されるバンクーバー語学研修があります。同研修には早い機会に自国以外の文化を肌で感じてほしいという思いが込められています。3週間にわたる研修の前半は、西部カナダ最大の研究総合大学で、世界の大学ランキングで上位に位置づけられるブリティッシュコロンビア大学の寮に滞在し、語学学校へ通いながら、会話やゲームを通じて英語に親しみます。この間、現地の大学生や同年代のCA(カナディアン・アシスタント)との交流を通じ、海外大学への進学を視野に入れた国際的な意識が育まれます。
後半は、2〜3人ずつが一つの家庭にホームステイします。平日は学校で語学などを学び、休日はホストファミリーと外出したり、パーティーを楽しんだりと自由に過ごします。中学で3年間学んだとはいえ、スムーズに会話できないことで、コミュニケーションのための語学力の重要性を感じたり、逆に自分の英語が伝わったことが喜びや自信につながり、帰国後はますます英語学習に力を入れるようになります。
中3の段階では、語学力を伸ばすことはもちろん、言葉が通じないという逆境を自分の力で乗り越えようとする姿勢や、がんばって伝わったという達成感を味わうことが重要なのです。
3週間の研修を終えた生徒たちは、ひと回り成長し、国際的な思考を身につけ、次のステップへと向かいます。
生徒にインタビュー
英語をもっと学びたい!
カナダ語学研修を体験した大竹美咲さん(左)と荒川大知さん(右)。
――バンクーバー語学研修を通じてどんなことを学び、どのように変わりましたか。
大竹さん
「学校でのプレゼンテーションではカナダの魅力を寸劇で発表し、先生にほめていただきました。でも、ホームステイ先の家族にうまく言葉で伝えられない場面もあって、コミュニケーションの大切さを感じました。海外の人ともっと話せるようになりたいと思い、単語もたくさん覚えて、英語の基礎をもっと勉強したいと思うようになりました」
荒川さん
「大学のキャンパスはとても広く、いろいろな店がたくさんあって、友達と一緒に見て回ったことが印象に残っています。カナダの夏は夜の9時頃まで明るいことに驚きました。これからは、日本にいても英語は必ず必要になると思うので、もっと英語ができるように勉強していきたいと思います」
海外の大学にも興味を持ってほしい
田辺友美先生
遠藤裕先生
バンクーバー語学研修では、語学力をつけることも大切ですが、海外の大学に興味を持ってほしいという狙いもあります。この研修をきっかけに留学したり、海外の大学を志望したりする生徒もいます。
早いうちに異文化の中で過ごすことは、かけがえのない経験になります。若い世代は、ちょっとしたことが成長につながりますが、それを海外で味わえるのは素晴らしいことです。また、普段はおとなしい生徒が、海外でうまくコミュニケーションしているといった驚きの発見もあります。
希望制
バンクーバー語学研修
期間 | 3週間 |
---|---|
対象学年 | 中3 |
目的 | 語学研修 |
時期 | 7月〜8月 |
内容 | 前半はブリティッシュコロンビア大学(西部カナダ最大の研究総合大学)の寮に寄宿し、後半をホームステイで過ごす |
ポイント | 現地での生活を楽しみながら、充実したプログラムのもとで徹底した英語学習に取り組む |
(この記事は『私立中高進学通信2020年12月号』に掲載しました。)
春日部共栄中学校
〒344-0037 埼玉県春日部市上大増新田213
TEL:048-737-7611
進学通信掲載情報
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