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私立中高進学通信

2022年12月号

実験/実習大好き!

鴎友学園女子中学校

“楽しい”を見つける
年間21回の実験授業

中1で年間21回、中2では年間41回と、数多くの実験授業が用意されている同校。「スルメイカの観察」として解剖を行っていた中1「生物」の実験授業を取材しました。

独自のテキストを使用した
知的好奇心をくすぐる実験

 大学受験の科目だけに偏らない幅広い学びを通し、自己の内面を広げ、知性と感性、精神性と身体性のバランスが取れた人間を育成する同校では、「本物に触れる」ことを大切にした授業を展開しています。

「理科の授業では、実験を通して実際に自分の手を動かします。自分で試行錯誤し、考察することで、さまざまな自然現象に興味をもち、“楽しい”を見つけてほしいと考えています」(入試広報部 部長・理科/若井由佳先生)

 中1では週に3時間ある理科の授業のうち、2時間続きの授業で実験を行い、残りの1時間で講義を行います。年間を通して行われる実験数は21回にものぼります。

「実験は、本校が独自に作成した『実験書』と呼ばれるテキストに従って進めていきます。中1では生物を習いますが、細胞の観察ならば、ミクロメーターを使うなど、中学で習う基礎から少し踏み込んだ高校の生物基礎の内容まで教えます。知的好奇心をくすぐり、実験を通して研究者としての目と科学する心を育みます」 (若井先生)

 充実した実験器具を備えた5つの実験室では、この日も中1〜高3までがそれぞれの実験を行っていました。

軟体生物を知ろう!「スルメイカの観察」(中1・生物)
1

 この日の実験は、4〜5人程度のグループで実施。まずは、スルメイカ各部位の長さを測って観察します。
 口の中から「カラストンビ」と呼ばれる2枚のくちばしを取り出します。


2

 グループで協力して解剖を進めていきます。自発的に動く姿が印象的でした。


3

 スルメイカの内部をスケッチ。「こうなってるんだ、面白い」という声も聞こえました。


4

 外とう膜(胴体の部分)と内臓部分をつなぎ止めるボタン状の構造を発見。
 外とう膜と内臓を切り離します。「おお!」などの歓声も上がっていました。
 口からスポイトでしょうゆを入れ、観察します。
 一連の解剖が終わった後は、目や消化管、肝臓など、それぞれが興味のある部位を自由に解剖する時間。


5

 解剖が終わったら、その日の考察や感想を実験書に記入します。

point
毎年作成しているオリジナルの実験書を使用

 同校の理科では、中1から高3までオリジナルのテキストを作成しています。毎年、変更を重ねてバージョンアップし、使いやすさも追求してきました。実験書には実験の目的や材料、使用器具、実験方法がすべて記載されているほか、実験結果を記入する欄やスケッチや考察を書くスペースもあり、これ1冊で実験の授業が完結します。中2の後半からは、「白い粉を渡してその粉が何なのか調べる」といった、生徒たちがどんな実験をすべきかを考える探究型の実験が増えていきます。

生命の素晴らしさや尊さを
感じてもらいたい
入試広報部 部長 理科/若井由佳先生入試広報部 部長
理科/若井由佳先生

 実験は、実物を見る大事な機会だと思います。たとえば、カエルの解剖で心臓が動いているのを見て、命の強さや尊さを感じ、医療の道に進もうと決心した生徒もいましたし、生物の授業と創立当初から行っている「園芸」の授業を通して、作物を作る大変さを知り、食品ロスの問題に向き合おうと考えた生徒もいました。生徒たちがそれぞれ、どこで何を感じるのかわからないので、私たちはできる限り機会を増やしてあげたいと考えています。そうしてどこかで、生命の素晴らしさや生き物のすごさ、生きることの喜びを感じてほしいと思っています。

進学通信 2022年12月号
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