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私立中高進学通信

2025年4月号

今こそ心の教育

鴎友学園女子中学校

自分事として「本物」を見る
目と耳で確かめる東北学習旅行

2024年度の「東北学習旅行」発表風景より。現地の様子や被災者の話だけではなく、地震に対する心構えまで分かりやすくまとめてレポートしていました。

2024年度の「東北学習旅行」発表風景より。
現地の様子や被災者の話だけではなく、地震に対する心構えまで分かりやすくまとめてレポートしていました。

生徒の声から始まった
「東北学習旅行」
観光することも大切な復興の一つになるというお話を伺い、リアス式海岸が美しい浄土ヶ浜を訪れました。観光することも大切な復興の一つになるというお話を伺い、リアス式海岸が美しい浄土ヶ浜を訪れました。

 キリスト教の精神を基盤に「慈愛あい誠実まことと創造」を校訓とする鷗友学園女子。世の中で起こっていることを「自分の問題」として捉え、「本物」を見ることで心に芽生える「なぜ?」を学びに結びつけています。

 同校では2011年の東日本大震災をきっかけに、震災を現地で学ぶ「東北学習旅行」がスタートしました。

「震災の年に生徒会役員が中心となって、宮城県南三陸町に支援物資を送りました。その後、生徒からも現地に行きたいといった要望があり、仮設住宅があったホテルや観光協会、三陸鉄道などの協力を得て、2013年に岩手県宮古市田老地区を中心に視察をする1泊2日の東北学習旅行をスタートさせました。この旅行は、2024年で10回目を数えます(コロナ禍の2020年・2021年は中止)。再開した2022年は希望者が出るか心配でしたが、多くの希望者がいました。今年度も希望者が多く、参加者を抽選で決めることになりました。東日本大震災とそれ以降の復興や課題について、多くの生徒が自分ごととして捉えています。9月1日の防災の日には、この旅行に参加した生徒たちが学んだことを全校生徒の前で発表し、課題を共有します」(教頭/福井守明先生)

 1日目に訪れた「たろう観光ホテル」では、4階から撮影した津波の動画を視聴しました。ガイドの方から「みなさんは、今朝、『行ってきます』をしてきた時に、自分の親がどのような服を着ていたか覚えていますか?」と質問されました。『津波などの自然災害の被害に遭った場合、当日身につけていたものが手がかりになるのです』といった現地の方の話を聞いて、自分ごととして当時の状況に思いを馳せました。

「実際に地震を体験した人から話を聞いた生徒が、泣きながら必死でメモをとっていました。その一方で生徒たちは、美しい海やリアス式海岸を見たり、海岸の石を拾ったり、裸足で海に入ったりと豊かな自然ともふれあいました。3・11当時のことだけではなく、未来に向かって進んでいること、自分たちの身の周りで自然災害が起きた時、自分たちには何ができるかなどを吸収して帰ってきたのです」(高2学年主任・理科/井村洋子先生)

現地で実感した
地震と津波の恐ろしさ

 震災当時は3歳ほどだった生徒たちの地震の記憶は鮮明ではありません。しかし、当時小中学生だった人の被災体験を聞くと自分ごととして響いたそうです。生徒たちは、この旅行でどんな感想を抱いたのでしょう。

「田老地区は海も山もすごくきれいで、この場所が津波に襲われたなんて信じられませんでした。私は今回の旅行で、当たり前の日常の大切さ、非常時の決断の重要性、そして何より命の大切さを学びました。また、今回お会いした皆さんから強い地元愛が伝わってきて、手を取り合って前に進もうという固い絆を感じました。私はこれから、1人でも多くの人に東北の良さを伝えていきたいです」(高2/S・Hさん)

「私は今回の旅行に参加するまで、被災した方々は想像を絶する苦しみを抱えていて、私たちの被災地への想いなど、彼らの足元にも及ばないと思っていました。しかし現地で出会ったのは、ただただ故郷を愛する方々ばかり。そこで見たのは美しい海を語る笑顔や、東北の未来を前向きに捉える姿でした。私はこうして現地に足を運び、震災を耐え抜いた方々の生の声を聞くことができたので、多くの人に東北の美しさや東北人の強さ、そして災害の教訓を伝えていきたいと思います」(高2/M・Aさん)

「私はたろう観光ホテルを襲った津波の映像を観て、こんなに簡単に人や車、建物まで流してしまうのだと、今更ながら恐ろしく感じました。今回、東北の方々からたくさんの話を伺って、復興までの道のりを想像できるようになりました。東北で学んだことを大切にして、いろいろな人に伝えていきたいと思います」(高2/I・Rさん)

「今回はたくさんの方のお話を聞き、たくさんの場所を訪れたことで、より深く震災や復興について知ることができました。ある方の友人は、震災後の復興報道の仕方を見てマスコミが嫌いになったそうです。一方、『マスコミが三陸鉄道を復興のシンボルとして取り上げてくれて助かった』という話も聞きました。私は学校でメディアのあり方について勉強したことを踏まえ、メディアが被災地とどう関わっていくべきかについても考えました」(高2/K・Hさん)

 最後に両先生からメッセージをいただきました。

「世界情勢が揺れる今、大人は不安を口にします。でも今後の世の中を作っていくのは皆さん方です。本校では、この旅行のように主体的に活動できるプログラムがたくさんあります。受験生には本校で、まだ気づいていない自分を見つけてほしいです」(福井教頭先生)

「鷗友学園女子は、勉強やスポーツなど、一生懸命頑張る人に対して周囲が温かく見守ってくれる学校です。ぜひ学校説明会に参加して、この雰囲気に触れてください」(井村先生)

たろう観光ホテルにて。襲ってきた津波の大きさに衝撃を受けるとともに、自然災害に遭った時、何をすべきかを考えるきっかけになりました。たろう観光ホテルにて。襲ってきた津波の大きさに衝撃を受けるとともに、自然災害に遭った時、何をすべきかを考えるきっかけになりました。
田老地区で生活されている方からお話を伺いました。田老地区で生活されている方からお話を伺いました。
陽光が降り注ぐホールにて、後方右から福井教頭先生、井村先生。前方右からI・Rさん、K・Hさん、S・Hさん、M・Aさん。陽光が降り注ぐホールにて、後方右から福井教頭先生、井村先生。前方右からI・Rさん、K・Hさん、S・Hさん、M・Aさん。
︎2024年度後期始業式に、全校生徒の前で行われた「東北学習旅行」発表風景より。被災者から伺った震災当時の話や現在の様子、そして「鷗友生に今何ができるのか」を伝えました。︎2024年度後期始業式に、全校生徒の前で行われた「東北学習旅行」発表風景より。被災者から伺った震災当時の話や現在の様子、そして「鷗友生に今何ができるのか」を伝えました。
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