私立中高進学通信
2022年12月号
注目! News and Topics
栄東中学校
参加するすべての人を楽しませたい!
2年ぶりに復活した文化祭
インフォメーションカウンターは装飾部の力作です。3年ぶりのオフライン開催のテーマは「re:start」。
9月17・18日の日程で2年ぶりにオフラインで開催された文化祭。生徒たちの多様な活躍に彩られた、これまでにない盛り上がりを見せた文化祭は、来場した保護者からの反響も大きく、好評を博しました。企画・運営の中核を担い、文化祭を成功に導いた実行委員の主要メンバーに語り合ってもらいました。
憧れてきた「ホンモノ」の
文化祭を実現したい
──どのような想いで文化祭実行委員の活動に取り組んできましたか。
実行委員長
この2年間、文化祭はオンライン開催だったので、「本来の文化祭を実現したい」という想いをずっと募らせていました。高校生活最後の年になる今年、ようやくオフラインでの開催が実現できると決まったときは本当にうれしかったです。前年の引き継ぎがなく、「何から始めればいいのかわからない」という戸惑いもありましたが、これまでの2年間を取り戻せるように強い気持ちで取り組んできた結果、「どうだ!」と胸を張って言えるものができたと自負しています。
総務部チーフ
高校生になったら中学時代から憧れてきた先輩たちのように、実行委員で活躍したいと思っていました。自分が中学時代に経験したような、栄東ならではの明るく楽しい文化祭を復活させたいという想いで取り組んできました。
装飾部チーフ
モニュメントの制作や校内装飾、インフォメーションセンターの設置など、木材やくぎなどを使ってチームのみんなで手を動かし、少しずつ作品を完成させていく経験に大きなやりがいを感じました。
技術部チーフ
技術部では、『滞在状況記録システム』の導入に取り組んできました。QRコード付きのリストバンドとアプリを使って来場者の動きを管理し、各展示の上限人数を設定して、密を避けるという仕組みです。他校の生徒によって開発されたプログラムを参考に、仕様の変更や改善・改良を加え、本校の文化祭用に9カ月くらいかけて作りました。
講堂ステージ企画部チーフ
企画部では、ゼロからアイデアを出し、一つのものを作り上げていきます。そうした経験は初めてで、自分にとってハードルが高く難しい面もありましたが、大きな達成感があり、いろいろな面で自分の成長を感じています。
文化祭の新しい伝統として、有志によるミュージカルがあります。今年はオンラインでは味わえない臨場感とホンモノの感動にあふれたミュージカルを作り上げたいという意気込みから、特別な想いで取り組んできました。中学時代に見てきた先輩たちのミュージカルに憧れていたので、高校生活の最後にそれを実現できて本当によかったです。
総務部副チーフ
急な変更や予期しないトラブルもあり、試行錯誤を繰り返してなんとか乗り越えてきた文化祭で、決して楽しいことばかりではありませんでした。でも終わってしまうと寂しくて、「来年はもっとこうしよう」という意欲が早くも高まっています。見回りをしている最中に「何年かぶりにこの学校の文化祭を見て、やっぱりすごいと感心しました。息子もとても楽しそうで、素晴らしい文化祭を開催してくれてありがとう」と保護者の方から直接声をかけていただいたときは、本当にうれしかったです。
技術部副チーフ
実行委員のみんなは仕事に全力を投じ、情熱をもって取り組んでいました。そんな姿を見て、尊敬できる仲間が多く、本当にいい学校だなと改めて感じられました。
装飾部副チーフ
一番近くでチーフと仕事をしてきて学んだことが多くあり、見習いたいと思うことばかりでした。私がチーフや先輩として後輩をリードする立場になったときには、同じように後輩たちへ接していきたいと思います。
生徒と来場者が一緒に楽しめる
親しみやすい文化祭
──チーフの皆さんは、どんなところが栄東の文化祭の魅力だと感じていますか。見どころやポイントを紹介してください。
総務部チーフ
学校からのバックアップが大きく、自由度が高いことです。クラス企画も盛んで、どのクラスにも特色があります。実行委員・部活動・有志などに必ず参加することは求められていないので、自分らしいスタイルで誰もが楽しめるのが良いところです。
装飾部チーフ
栄東は先生と生徒の距離が近く、特に校長先生は生徒からとても親しまれています。大らかで優しくエネルギッシュな校長先生はこの学校のシンボルであり、校長先生をモチーフにした装飾などが多く見られるのも、栄東のユニークなところです。
技術部チーフ
自分のやりたいことにチャレンジさせてくれる校風です。これから栄東を受験する皆さんや後輩たちには文化祭に限らず、革新的なことに挑戦したり新しいことを提案したりして、成長の糧にしてほしいですね。
講堂ステージ企画部チーフ
生徒数が比較的多い学校なので、オーディションの数が多く、たくさんの個性が競い合うため、クオリティの高い企画が目白押しです。
バンドステージ企画部チーフ
「親しみやすい文化祭」は栄東の特色であり、誇りです。それは、先生と生徒が自然に挨拶を交わすような日頃の学校生活の延長にあります。そんな校風を肌で感じられるのが、文化祭だと思います。
実行委員長
文化祭は生徒だけのものではなく、来場してくださった方たちに楽しんでもらいたいという考えが浸透しています。そんな気持ちが「挨拶」や「言葉がけ」といった態度に現れている。それが栄東の文化祭だと思います。
お話を聞いた文化祭実行委員幹部の皆さん。後列左から、技術部副チーフ(高2)、バンドステージ企画部チーフ(高3)、文化祭実行委員長(高3)、総務部副チーフ(高2)、装飾部副チーフ(高1)、前列左から、講堂ステージ企画部チーフ(高2)、総務部チーフ(高2)、技術部チーフ(高2)、装飾部チーフ(高2)
(この記事は『私立中高進学通信2022年12月号』に掲載しました。)
栄東中学校
〒337-0054 埼玉県さいたま市見沼区砂町2-77
TEL:048-666-9200(入試広報センター)
進学通信掲載情報
PICK UP!!
紹介する学校
- 毎週、実験!主体的な理科授業浦和実業学園中学校
- ホンモノのSTEAM教育を中学から芝浦工業大学附属中学校
- 自由に学び探究し 自ら学ぶ力を育てる十文字中学校
- 地域課題解決のための発想豊かな手帳づくり聖徳学園中学校
- 人気のPythonを自分のペースで学ぶ城北中学校
- サンゴの養殖と海への移植に成功玉川学園 (中)
- 自ら学びたくなる!多様な課題を自由に探究ドルトン東京学園中等部
- 世界に羽ばたく 女性研究者の育成日本大学豊山女子中学校
- 体験によって高める“創る力”日出学園中学校
- 思考力を育みながら STEAM能力を強化富士見丘中学校
- 好奇心から始まる 探究×創造活動文化学園大学杉並中学校
- 週1の実験で理科への興味を育む跡見学園中学校
- “楽しい”を見つける 年間21回の実験授業鴎友学園女子中学校
- 失敗を恐れずに粘り強く疑問を解明していく力を京華中学校
- 「わくわく科学教室」で科学に親しむ光英VERITAS中学校
- アクティブサイエンスで自主的に思考・行動する力をつける麴町学園女子(麹町学園女子)中学校
- 問題発見能力や問題解決能力 表現力を高める『自由研究』聖望学園中学校
- 高校のレベルを超えた実験で 論理的思考力を鍛えていく桐朋女子中学校
- 身近なものを使った実験で探究心を養う日本工業大学駒場中学校
- 身近な「なぜだろう」を大切に 理科実験で育む、心の豊かさ八雲学園中学校
- 感動にあふれた実験が理科を学ぶ原動力になる横浜富士見丘学園中学校
- 挑戦する積極性と身近なことに疑問を抱く好奇心が理系への道を拓く狭山ヶ丘高等学校付属中学校
- 理科の授業で知った天体の違い 中高時代に育んだ興味がJAXAにつながりました東京女学館中学校
- 先生の協力と講座で苦手だった数学を克服 自主的な学びで可能性が開花普連土学園中学校
- 自然環境への知見を深める中学3年間の校外学習で「考える学び」を育む共栄学園中学校
- 参加するすべての人を楽しませたい!2年ぶりに復活した文化祭栄東中学校
- 学園の魅力をさまざまな形で伝える スクールアンバサダー実践学園中学校
- 一人ひとりのゴールをめざし 進化し続ける昌平流英語教育昌平中学校
- 「CLIL」を通じて「英語で考える」学びを実践横浜女学院中学校
- ハイブリッド型授業でメリハリある授業展開江戸川女子中学校
- 大学進学は目的ではない 中高の6年間は将来につながる糧を見つける時間多摩大学目黒中学校
- 歴史の面白さを生徒に伝えたい二松学舎大学附属柏中学校