Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2022年9月号

生徒の主体的な活動にフォーカス

足立学園中学校

生徒自らが旅行を計画・実行
修学旅行で『志』を実践

小笠原諸島・福徳岡ノ場の海底火山噴火に由来するとみられる軽石が押し寄せる沖縄周辺の海。生徒たちは、現地で軽石を運ぶ奉仕活動を行いました。

小笠原諸島・福徳岡ノ場の海底火山噴火に由来するとみられる軽石が押し寄せる沖縄周辺の海。
生徒たちは、現地で軽石を運ぶ奉仕活動を行いました。

生徒が予算や旅程を組み立てる
自由度の高い修学旅行で、 主体性を発揮

 人間力を養い、『志共育』を根幹に据えた学校改革を推進する足立学園。

「『志』とは、自分が世のため人のために何か貢献しようとする使命感の原動力となるものです。『友達が喜んでくれた』『自分の行動でみんなが笑顔になった』という小さな成功体験を重ねるなかで、自ずと育っていきます」

 と校長の井上実先生は話します。

 そんな『志共育』を実践し、高めるための取り組みの一環が、生徒が主体となって旅程を企画する、高2の修学旅行です。

「2022年から、教職員による決まり事や規制に縛られない、自由度の高い修学旅行を実施しました。
 旅行委員をはじめとする運営側の生徒たちは、現地へ下見に行き、修学旅行で体験したいことはもちろん、食事の内容から移動手段までを決め、かかる時間や金額なども考えて旅程を組み立て、旅のしおりを作るなどして準備を進めました。
 周囲の生徒も、自分たちのために頑張ってくれたメンバーたちに労いの言葉をかけたり、迷惑がかからないように規律ある行動を心がけたりと、一人ひとりが全体のことを考えていました。そのように一丸となった結果、修学旅行を無事に終えることができました」(井上校長)

生徒インタビュー
2022年3月実施の高校修学旅行は、北海道・沖縄・九州(マレーシアから変更)の3つのコースに分かれて実施しました。各方面における準備・運営の主要メンバーたち(現・高3生)にお話を聞きました。

沖縄コース

海の軽石除去作業のボランティアにも参加

現地へ下見に訪れ楽しめる計画を考えました

 軽い気持ちで旅行委員に立候補しましたが、現地へ下見に行って、見て回るうちに「荷物はどこに置いたらスムーズか」「観光地を回る順番はこちらのほうが楽しいのでは」など、みんなを楽しませることを第一に考えるようになりました。旅行中に皆が楽しんでいる様子を見られて、本当にうれしかったです。(Kさん)

大人との交流で視野が広がりました

 準備では生徒全員が持っているタブレット端末が大変役立ち、オンラインで打ち合わせをしたり、アンケートを取ったり、保護者の承諾書をもらったりなど、大いに活用しました。修学旅行を通して友人関係がより広く、深くなったほか、先生や旅行業者の方など、大人との交流をもつ機会が多く、視野も広がりました。(Aさん)

平和学習として、米軍基地についてのグループワークも実施。実行委員と沖縄コースを選択した生徒たちが自主的に行いました。

平和学習として、米軍基地についてのグループワークも実施。
実行委員と沖縄コースを選択した生徒たちが自主的に行いました。

北海道コース

観光だけでなくスノボやスキーも楽しみました!

自由度と満足度の高い旅行をめざして

 苦労している旅行委員を見ていて、自分も協力したいと手を挙げました。団体としてきちんと節度ある行動をしつつ、なるべく自由行動を優先する。そんな旅程を練ったためか、旅行後の満足度調査アンケートでは、ほとんどの生徒が楽しかったと回答してくれたことがとてもうれしかったです。(Kさん)

チームワークで実現した大人数の旅程

 北海道コースを希望する生徒が最も多く、200名ほどの生徒を対象にした旅程を、急ピッチで立てることにかなり苦労しました。Kさんが自ら進んで準備に加わってくれたおかげで、何とか形にすることができました。チームワークやスケジュール管理において大切なことなど、多くの学びがありました。(Mさん)

スキーやスノーボードを楽しみ、夜はナイトスキーも体験!スキーやスノーボードを楽しみ、夜はナイトスキーも体験!
観光地をはじめ、歴史的建造物も訪れました。観光地をはじめ、歴史的建造物も訪れました。

九州コース

旅行先を探すところから計画

生徒と先生が互いに尊重し合う関係

 生徒と先生が対等に互いの意見を尊重し合う関係性が、高校から入学した自分には新鮮でした。皆が主体的に取り組んでいく姿に心からの尊敬を抱き、自分も一助になろうと、気がつけば全体を考えて行動していました。修学旅行で得たものはとても大きく、学校生活へより主体的に加わっていこうという気持ちが芽生えました。(Rさん)

みんなが楽しめる旅にしようと尽力

 マレーシアへ行く予定が、コロナ禍の影響で代替地探しから始めることになりました。非日常が味わえる、有意義かつ楽しい修学旅行とするために、多くの時間を費やして旅程を考えました。無事に達成できたことに大きな自信とやりがいを感じています。旅行委員以外の生徒からも意見や励ましをもらい、とても力になりました。(Tさん)

生徒たちの希望で実現した軍艦島への上陸。現地ならではの歴史の息遣いが感じられました。生徒たちの希望で実現した軍艦島への上陸。現地ならではの歴史の息遣いが感じられました。
熊本城や長崎、島原のほか、九州の歴史スポットを回りました。熊本城や長崎、島原のほか、九州の歴史スポットを回りました。
まるでデキるビジネスマン!
ICT活用で修学旅行をコーディネート

 各コースの旅行委員は、アンケートや呼びかけ、感想を求めるため、授業でも活用しているグループウェア「Microsoft Teams」を使用。ほかの生徒たちを巻き込みつつ旅程を立てていきました。現地での持ち物や集合場所、時刻などもTeamsを通して旅行委員が連絡を行い、教員や旅行会社ともやり取りをしながら、責任をもって旅行全体を調整していきました。

『志』を高める『志共育』を
修学旅行で実践
三本正行先生(入試広報室長)

 学校とは、生徒が主役となり、さまざまな事物に『自分事』としてかかわっていく場でなくてはならないと考えています。本校では一人ひとりの『志』を引き出し、主体性を伸ばしていけるよう、日頃から探究学習を中心とした授業やキャリア教育に加え、年間を通して生徒主体の多彩な学校行事を行っています。

 修学旅行での生徒たちの様子を見て、しっかりと志共育が“当たり前のこと”として根付いてきていることが実感でき、うれしく感じています。(井上実校長)

(この記事は『私立中高進学通信2022年9月号』に掲載しました。)

足立学園中学校  

〒120-0026 東京都足立区千住旭町40-24
TEL:03-3888-5331

進学通信掲載情報

進学通信 2022年9月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ