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私立中高進学通信

2021年4・5月合併号

目標にLock On!! 私の成長Story

足立学園中学校

中3の夏休みの課題をきっかけに
「映画監督になる」夢を見事実現!

法政大学 法学部 3年 映画監督
OB 谷口雄哉さん

『相棒』の橋本一監督との
出会いで人生が変わった
「『〇月〇日までにこれをする』と日付を決めれば夢はかないます」と力強く語る谷口さん。「『〇月〇日までにこれをする』と日付を決めれば夢はかないます」と力強く語る谷口さん。

 2020年にYouTubeで配信されたリモートドラマ『ダブル・アンコール』で監督デビュー。現役の大学生にして、新進気鋭の映画監督としても活動している谷口雄哉さん。「映画監督になる」という「志」を貫き、自身の夢の扉を開いた彼は、まさに同校の掲げる「志共育」を象徴する卒業生です。

「小2の頃、ドラマ『相棒』を観て、ドラマや映画の作り手側に興味を持ちました」という谷口さん。実際に “作り手”をめざすきっかけとなったのは、中3の時のある貴重な体験でした。

「身近な人にインタビューをして、その人の一日のタイムテーブルを作るという課題が出されました。『これは良いチャンスだ』とその機会を利用して、『相棒』を撮影している東映東京撮影所(練馬区)に見学に行ったんです」

 その課題では、自分の家族や近所の商店街の人にインタビューをする生徒が多く、彼のように東映東京撮影所まで出向くのは非常に珍しいケースでした。

「東映東京撮影所は決して “身近”じゃないですから(笑)。最初は学校に止められましたが、先に撮影所にアポイントを取って先生方を説得しました。
 クラスの友達も誘って5~6人で見学に行ったのですが、スタッフの皆さんは僕たち中学生が見学に来たのを喜んでくださいました。撮影所を案内してくださり、たくさんのスタッフの方々にも紹介していただきました」

 この見学をきっかけに撮影所のスタッフと連絡を取るようになり、高校を卒業するまで見学を続けていた谷口さん。その間に、『相棒』などを手掛ける橋本一監督との出会いもありました。

「橋本さんは『映画の学校に行かなくても、俺が教えるから』と脚本の書き方なども教えてくださって、『橋本さんのような監督になりたい』と思うようになりました。橋本さんとは今でも連絡を取り合ってお会いしています。監督デビュー作の脚本も事前にアドバイスをいただきました。
 僕は橋本さんに出会って人生が変わりましたが、そのきっかけとなった中3の時の課題に感謝しています。あの課題がなかったら、今の僕はありません」

理系から文転して大学進学
そして映画の道へ
谷口さんが監督した配信ドラマ『ラハイナ・ヌーン』(2020年8月配信)の撮影では、同校の教室が使用されました。谷口さんが監督した配信ドラマ『ラハイナ・ヌーン』(2020年8月配信)の撮影では、同校の教室が使用されました。

 中高時代はアメリカンフットボール部に入り、勉強も部活動も励み、大学進学では法学部をめざすことにしました。

「数学が好きだったので最初は理系にいましたが、『脚本を書くには文系だろう』と思い、高1で文転しました。文系の中で一番興味があったのは法学部。『相棒』が刑事ドラマなので、法律を学びたくて。今、大学の授業でも『この法律を題材にして作品を作ったら面白いな』と考えながら勉強しています」

 スポーツ推薦で法政大学法学部に進学。大学入学後はアメフトを続けながら、映画やドラマの撮影現場で見習いスタッフとして働き始めました。そして大学1年の時、ある決断をします。

「スポーツと映画の両立は難しいと感じ、アメフトを諦めて映画に絞ることにしました。アメフトでお世話になった先生方の期待もあったので、とても迷いましたが、『このタイミングで決断しなければいけない』と意志を固めました。大学4年になって『就活に困って映画の世界に来ました』というパターンは避けたかったんです」

 撮影現場で経験を積んだ谷口さんは、大学3年にして念願の監督デビュー。現在は「22歳までに劇場で公開される長編映画で全国デビューすること」を目標に、新たな作品作りに励んでいます。

良き先生方や仲間に恵まれ
充実していた中高6年間

 撮影現場で多くのことを学んだという谷口さんですが、もちろん学校で学んだことも大きかったと振り返ります。

「人としてやって良いことと悪いこと、礼儀など、生きていく上での基礎を教えていただきました。また、将来を考えるきっかけが多いところも良かったと思います。学校行事の後には作文を書く機会が多く、行事を通じて学んだことを将来どう活かしたいかと考えるチャンスをたくさん与えていただきました。中学生で将来のことを考える機会はなかなかないと思いますが、世の中にある仕事や働くことの大変さを知ることは、とても大事だと思います。これから入学する皆さんも、自分で決めた道を進んでいただきたいです。常に自分の夢を持ち、それに対してチャレンジャー精神で行動すること。それさえあれば、何とかなります」

 と熱く語る谷口さん。さらに自らの中高時代を思い返した時、「この学校で、素晴らしい先生方や仲間と出会えたこと」が何よりも大きかったと話します。

「先生方はフレンドリーで接しやすく、生徒一人ひとりにきちんと向き合ってくださいました。ここまで恵まれた環境はなかなかないと思います。しかも卒業後も先生方とSNSでつながって交流しています。先生方がSNSなどで僕の作品を応援・宣伝してくださるので、本当にありがたいと思っています。
 また、仲間たちと出会い、人との絆や情というものを学べました。男子校ですから、気を遣わずに素の自分をさらけ出して、自由でいられました。本当に面白い中高6年間でした。部活動も熱かったです。一つのことに一生懸命になって『何かを成し遂げたい』と思うものにはなかなか出会えませんが、僕はアメフト部に所属して『この仲間と一緒に日本一になりたい』という熱い気持ちになれました。これは人生で初めてのこと。映画として撮りたくなるくらいです(笑)」

「この学校で磨かれた感性が、今、監督業にも活きていると思います」と話す谷口さん。彼が同校で過ごした充実の日々、その時感じた熱い思いは、きっと今後の作品にも反映されることでしょう。

恩師からの応援メッセージ
彼はクラスのムードメーカー
担任の私は助けられました
高2・高3の担任・三浦智美先生と。高2・高3の担任・三浦智美先生と。

 谷口くんは人柄が良く、周りの人たちから愛されるキャラクター。ムードメーカーとしてクラスを盛り上げてくれたり、クラスでトラブルが起こった時も、うまく間に入ってくれたりしたので、担任の私は助けられました。また、こちらが感心するほど行動力があります。良いご縁に恵まれて映画の道に進めたのも、彼の人柄と行動力の賜物だと思います。まだ卒業して間もないので、「大丈夫かな。皆さんに迷惑をかけていないかな」と、つい母親のような目線で彼を見てしまうのですが、話を聞くと、自分できちんと考えて行動しているようなので、立派になったと思いますね。さらなる活躍を期待して、これからも応援します。(三浦智美先生)

(この記事は『私立中高進学通信2021年4・5月合併号』に掲載しました。)

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