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私立中高進学通信

2022年9月号

中1の始め方

ドルトン東京学園中等部

安心できる環境で
個性と創造性を伸ばす

異学年で構成されるコミュニティ「ハウス」。互いの個性を受け入れ合う、温かな関係性をめざしています。

異学年で構成されるコミュニティ「ハウス」。互いの個性を受け入れ合う、温かな関係性をめざしています。

 世界各国で高い評価を受けている「ドルトンプラン」を実践する同校。中1の初めは、新入生にとって学校が安心して過ごせる場となるように、上級生が企画する歓迎行事などを実施。心身の安定が学びの土台になります。

上級生が企画した
ハウス歓迎行事
英語科教諭/黒沢 毅先生英語科教諭/黒沢 毅先生

 日本で唯一「ドルトンプラン」を取り入れた中高一貫校として、2019年に開校した同校。「自由」と「協働」を軸にした学びを実践し、一人ひとりの知的な興味や探究心を育て、個人の能力を最大限に引き出すことを目的にした独自の教育を行っています。

「ドルトンプランとは、100年ほど前のアメリカで生まれた、学習者中心の教育メソッドです。自分で選ぶことのできる『自由』と、他者と関わりながらの『協働』を通じて『ありたい自分、あるべき自分』を定め、その実現に向けて生涯をかけて学び続ける人となれるよう、生徒一人ひとりの可能性を広げるサポートをしています」と宮本裕美子先生は話します。

 同校では、「自由」と「協働」の原理に基づき、社会性を育む「ハウス」、自主性を育む「アサインメント」、創造性を育む「ラボラトリー」の3つの柱のもと教育活動を行っています。

「ハウスとは、中1生から高3生まで(2022年現在は高1生まで)の異学年で形成されるコミュニティです。ホームルームのような役割を果たし、日常的に集まって交流をしたり、協力して行事の企画や準備・運営に取り組んだりします。異学年の関わりの中で、助けられたり、助けたりしながら、ともに大きく成長をしていきます」

 ハウスでは、さまざまな個性や違いを受け入れ合う家族のような温かな関係性を大切にしています。

「学びのベースになるのが、学校で過ごすことに対しての安心感です。そのため、中1の前期は、心身の安心・安全な居場所づくりを重視しています。入学式から約1週間後のハウス歓迎行事は、新入生との交流に向けてゲームやスポーツなどのアクティビティを上級生が企画して実施しました。ほかにも、学年ごとのレクリエーション行事や面談を通じて、新入生がスムーズに学校生活をスタートできるようにサポートをしています」と黒沢毅先生は話します。

『自由』について考えた
入学前のアサインメント
理科教諭/宮本裕美子先生理科教諭/宮本裕美子先生

 同校の学びは、「アサインメント」を中心に展開します。アサインメントとは、学習内容(単元・テーマ)ごとに、学習の目的や到達目標、学習の方法と手順、様々な課題が具体的に示された、いわば“学びの羅針盤”で、授業時間の多くは、個人やグループでアサインメントに向き合います。

「理科には、中学の3年間で、約240のアサインメント(そのうち必修が約140)ありますが、どの順番で何に取り組むのか、学習プランもすべて生徒自身に委ねられています。たとえば実験のアサインメントなら、実験を成立させるための方法を調べるところから始まります。解のない課題にとことん向き合うことが、学びの本来の楽しさを知ることにつながります」(宮本先生)

「入学前に、本校の教育の原理である『自由』について考えを深めてもらうアサインメントを出し、入学後に、生徒同士で話し合ってもらいました。『自由』を“自分勝手”とはき違えてしまうと、人間関係を壊してしまうことがありますよね。自由な環境で自分が輝ける道を見つけるのと同時に、自由の中にあっても自分をコントロールする力も身につけてほしいと思っています」(黒沢先生)

生徒の知的好奇心を広げる
ラボラトリー
後期には、保護者や企業と協働で行うPBLプロジェクトを実施。写真は、2021年度の中1生が取り組んだ『学校改創プロジェクト』の様子。「社会について知り、さまざまな人とつながるなかで、自己理解を深めていってほしいと思います」(宮本先生)後期には、保護者や企業と協働で行うPBLプロジェクトを実施。写真は、2021年度の中1生が取り組んだ『学校改創プロジェクト』の様子。「社会について知り、さまざまな人とつながるなかで、自己理解を深めていってほしいと思います」(宮本先生)

 自由に学ぶマインドやスキルを身につけ、自分の探究を行うことができるのが「ラボラトリー」の時間です。ラボラトリーの時間には、授業での学びを深めたり、自分の興味を深めるために独自の課題に取り組んだり、協働してプロジェクトを進めたり、学習の目標や進め方そのものを生徒が自由に設定することができます。

「『気象予報士の資格取得を目指すラボ』『起業を目指すラボ』『アフリカのコーヒーを商品化するラボ』など、教員側が提示したテーマに参加者を募集するラボもあり、学びの選択肢を広げています。失敗を恐れずに、思う存分チャレンジしてもらえる環境を用意しておりますので、来年度も好奇心旺盛な新入生の皆さんのご入学をお待ちしております」(黒沢先生)

上級生が企画したハウス歓迎行事。アクティビティを通じて、新入生が環境になじめるよう、交流を深めました。上級生が企画したハウス歓迎行事。アクティビティを通じて、新入生が環境になじめるよう、交流を深めました。
普段の授業は、学年ごとの“ラーニンググループ”という単位で行われます。写真は、英語の授業で学んだ内容をもとに、自己紹介動画を撮影している様子。普段の授業は、学年ごとの“ラーニンググループ”という単位で行われます。写真は、英語の授業で学んだ内容をもとに、自己紹介動画を撮影している様子。

自分の興味を深める「ラボラトリー」の時間。
写真の『珈琲ラボ』では、コンゴ産のコーヒーを“ドルトンコーヒー”として商品化。
パッケージデザインなどに取り組むと同時に、アフリカの文化についても理解を深めました。

進学通信 2022年9月号
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