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私立中高進学通信

2025年12月号

私学だからできるオリジナル教育

専修大学松戸中学校

リアルな声が進路の道標に!
『卒業生が語る会』を開催

東京理科大学創域理工学部建築学科で学ぶ岩舘真子さんは、大学で学んでいる建築についても詳しく解説してくれました。

東京理科大学創域理工学部建築学科で学ぶ岩舘真子さんは、
大学で学んでいる建築についても詳しく解説してくれました。

 早期から社会との関わり方について考えを深めるため、中学3年間のキャリア教育プログラム『Future Project』を展開している同校。中3では、将来について考え始めるきっかけとなる『卒業生が語る会』を実施しています。

中3から始まる“未来設計”
将来を自分で選ぶ力を育てる
専修大学人間心理学部4年生の村田龍河さん。生徒からは大学生活や勉強法のほか、「休日の過ごし方は?」「(自炊をしていると聞き)得意料理は何ですか?」など、フランクな質問もありました。専修大学人間心理学部4年生の村田龍河さん。生徒からは大学生活や勉強法のほか、「休日の過ごし方は?」「(自炊をしていると聞き)得意料理は何ですか?」など、フランクな質問もありました。

 一人ひとりの個性を大切にしながら「社会に貢献できる知性豊かな人材の育成」をめざす専修大学松戸では、独自のキャリア教育『Future Project』を展開しています。同プログラムについて、進路担当で教頭代理の大導寺宏昭先生はこう話します。

「中1・中2では、東京海上日動火災保険(株)や中央労働金庫などの協力を得て出張授業を実施しています。中3ではアメリカ・ネブラスカへの修学旅行など、多様な活動を通して視野を広げ、主体的に将来を考えられるようにしています」

 開始から15年を迎えた、中3生が対象の『卒業生が語る会』もプログラムの一環です。

「生徒たちに『将来、社会とどう関わっていきたいのか』を考えてもらうことが目的です。大学や大学院に通う本校の卒業生を招き、進路や大学生活だけでなく、卒業後の進路や将来のビジョンについても語ってもらいます。『この会をきっかけに大学への進学意欲が高まった』『知らなかった仕事や大学を知り、選択肢が広がった』という声が多く聞かれます」

 中3生は、夏休みから秋にかけてオープンキャンパスなどを活用し、生徒自身で大学訪問を行います。2学期のはじめに開催される『卒業生が語る会』の後は、それぞれが体験を通して学んだことや感じたことをもとに、職業や将来についての調べ学習を進めます。

「『就きたい職業』『大学で学びたいこと』『今、一番関心をもつものに関連した職業』の3つのテーマから選び、各自が調査を行って文章にまとめ、最終的に文集として一冊に仕上げます。将来像を具体的に描くきっかけになればと期待しています」

 今後の展望について、大導寺先生は次のように語ります。

「今後は『Future Project』の内容をさらに充実させ、中高一貫校としての強みを活かしながら、6年間を見通した持続的なプログラムへと発展させていきたいと考えています」

イベント College Student レポート
先輩の言葉が未来を照らす
『卒業生が語る会』で見えた進路のヒント

『卒業生が語る会』はパネルディスカッションからスタート。司会の大導寺先生が、大学や大学院で学ぶ6名の卒業生に「志望の大学を決めた時期はいつ頃か? またその理由は?」「専松生活で経験しておくとよいことは?」などを問いかけ、それぞれが自身の体験をもとに語ります。中3生にとって進路を考えるうえで参考になる内容が多く、集中して聞き入る姿が見られました。

 続く座談会では、中3生が話を聞きたい卒業生のもとに集まり、約15分ずつ3回のセッションを実施。どのテーブルにも笑顔があふれ、活発なやりとりが続きました。「塾に通っていましたか?」「勉強と部活動はどう両立しましたか?」「大学で楽しいことは?」など在校生から多様な質問が寄せられ、卒業生たちは自らの経験を交えてていねいに回答。後輩たちは先輩の言葉を胸に、これからの学びへ向かう意欲を新たにしていました。

高校時代の過ごし方について語る、東京大学大学院臨床心理学コースで学ぶ伊藤凛花さん。中3生は、卒業生の言葉にじっくり聞き入っていました。「卒業生のなかでも、ある程度将来像が見えてきた大学3~4年生や大学院生を招くようにしています」(大導寺先生)高校時代の過ごし方について語る、東京大学大学院臨床心理学コースで学ぶ伊藤凛花さん。中3生は、卒業生の言葉にじっくり聞き入っていました。「卒業生のなかでも、ある程度将来像が見えてきた大学3~4年生や大学院生を招くようにしています」(大導寺先生)
聖マリアンナ医科大学で学ぶ卒業生・空本実桜さんとの座談会の様子。空本さんが持参した聴診器を、生徒が実際に体験する場面も見られました。聖マリアンナ医科大学で学ぶ卒業生・空本実桜さんとの座談会の様子。空本さんが持参した聴診器を、生徒が実際に体験する場面も見られました。
大導寺先生(中央)を囲む当日登壇した6名の大学生。左から、村田龍河さん(専修大学人間科学部心理学科4年)、岩舘真子さん(東京理科大学創域理工学部建築学科4年)、空本実桜さん(聖マリアンナ医科大学医学部医学科4年)、伊藤凛花さん(東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース修士2年)、鎌田真凛さん(筑波大学大学院言語学サブプログラム博士後期課程1年)、吉野翔さん(法政大学文学部史学科4年)。大導寺先生(中央)を囲む当日登壇した6名の大学生。左から、村田龍河さん(専修大学人間科学部心理学科4年)、岩舘真子さん(東京理科大学創域理工学部建築学科4年)、空本実桜さん(聖マリアンナ医科大学医学部医学科4年)、伊藤凛花さん(東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース修士2年)、鎌田真凛さん(筑波大学大学院言語学サブプログラム博士後期課程1年)、吉野翔さん(法政大学文学部史学科4年)。
生徒インタビュー
大学や将来の仕事について知り
勉強へのやる気もアップ
村本柑奈さん(中3)村本柑奈さん(中3)

 卒業生の話を間近で聞くことができ、とても貴重な時間となりました。これまで知らなかった大学や職業について知ることができ、「日本語教師にはどうしたらなれるんですか?」といった質問にも答えていただき、将来を考えるきっかけになったように思います。私はかるた部に所属しており、同じ部活動出身の先輩が参加されていたこともあって、親しみを感じました。

 また、「もっと勉強しておけばよかった」と振り返る先輩の言葉を聞き、私も今の学びを大切にしようと心に決めました。

 まだ進路は決まっていませんが、「好きなことを基準に選んだ」という先輩の話がとても印象に残っています。子どもや歴史、古典に興味があるので、その分野でどんな仕事があるのか、これから調べてみようと思います。


先輩の経験談やアドバイスから
自信をもらいました
佐藤壱太さん(中3)佐藤壱太さん(中3)

 一般選抜だけでなく、推薦で大学に進学した先輩もいて、さまざまな入試方法を知ることができました。座談会の後は何人かの先輩に「今通っている大学の模試の合格判定はどのくらいでしたか?」と質問。多くの先輩が「判定は良くなかった」「今はいろいろな選抜方法があるから、結果にとらわれすぎなくていい」とオープンに話してくれたので、前向きな気持ちになりました。

 将来はまだ考え中ですが、ネブラスカ修学旅行で英語を話した経験が楽しく、英語を使って海外の人と関わる仕事に興味が湧きました。先輩方の「やりたいことを仕事に」という言葉を胸に、勉強とサッカー部の両立を続けながら、進路を考えていきたいです。

進学通信 2025年12月号
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