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私立中高進学通信

2025年12月号

私学だからできるオリジナル教育

国府台女子学院中学部

異文化に飛び込む2週間
英語力と自信を育む体験

 オーストラリアのケアンズを拠点にした同校の中学部海外語学研修。中2・中3の生徒たち40名が参加しました。現地校での学校生活やホームステイを通じて、英語力だけでなく異文化理解とコミュニケーション能力を育みます。

オーストラリアの
私立一貫校に

『智慧』と『慈悲』の仏教観を基盤に、100年にわたり女子への一貫教育を行ってきた国府台女子学院。英語力の向上や異文化理解、日本文化の理解など、グローバル教育にも積極的に取り組んでいます。

 20年前から続く、中2・中3を対象にした中学部海外語学研修もその一つです。コロナ禍以前の研修先はアメリカでしたが、円安の影響や現地の物価上昇などの経済的な変化により、アメリカでの実施は困難と判断。2024年度から、費用面と研修内容のバランスが取れたオーストラリア・ケアンズに滞在先を変更しました。

 現地ではキリスト教系の私立一貫共学校に通学。制服があり、先住民であるアボリジニの文化を尊重した教育を重視する学校です。宗教は違えど、両校とも生徒一人ひとりを大切にする教育方針や、多様性を尊重する姿勢に共通点があります。

 また、滞在中は生徒2名が1家庭にホームステイします。ホストファミリーはケアンズ市内を中心とした受け入れ家庭で、現地校の生徒の家庭に滞在する場合もあります。人種や家族構成は多様で、生徒たちは多文化社会であるオーストラリアの暮らしを体感することができます。

バディと楽しくランチタイムの写真です

バディと楽しくランチタイム。
オーストラリアは日本と季節が逆ですが、
ケアンズは年間を通じて温暖で過ごしやすい気候です。

バディと過ごす学校生活が
大きな刺激に

 研修期間中は現地校の生徒と「バディ」を組み、バディの履修する授業を一緒に受けますが、現地生の時間割は一人ひとり違っているため、生徒によって異なる経験ができるのもこの研修の特徴です。国府台女子学院の生徒だけの英語レッスンもありますが、全体で10時間程度に抑えられています。

「この研修の参加要件では、英語力を問うていません。異文化に身をおいても、前向きに考えて行動しようとする気持ちがあれば十分です。現地の生徒は同年代ですから、共感する部分や笑いのツボも似ているのでしょう。まるで普段から一緒にいたかのような雰囲気でバディと校内を歩いている姿を見ると、私たちもうれしくなりますね」(中学部副学院長/井上卓也先生)

 研修後のアンケートでは、『バディと参加した授業の満足度』について4分の3の生徒が『満足』と回答。中3で2回目の参加をするケースもあり、この研修が生徒たちにとって、かけがえのない学びと成長の機会になっていることがうかがえます。

 高校になると、イギリス研修やセブ島での語学研修、ボストンやハワイでの研修、ターム留学など多様な海外プログラムが用意されています。こうした学びの場を、目的や語学レベルに合わせて生徒が主体的に選べるよう、オーストラリアでの研修は貴重な「原体験」の場に位置づけられているのです。

現地校での初登校日、ウェルカムパーティーの後にバディと初対面し、英語で自己紹介。現地校での初登校日、ウェルカムパーティーの後にバディと初対面し、英語で自己紹介。
世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ内の小島・グリーン島を訪問。シュノーケリング体験では「海中でウミガメに出会えた!」と感動する生徒もいました。世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ内の小島・グリーン島を訪問。シュノーケリング体験では「海中でウミガメに出会えた!」と感動する生徒もいました。
英語に自信がなくてもバディがサポートしてくれます。英語に自信がなくてもバディがサポートしてくれます。
生徒 Homestay インタビュー
オーストラリアでの出会いが勇気をくれた
言葉と心が通じ合う喜びを体感

――研修に参加しようと思った理由は?

Nさん(中3)
オーストラリアの文化や暮らし、日本との違い、両国の良さもより深く理解したいと思い参加しました。中2の時に家族で初めて海外へ行き、英語圏での暮らしをもっと体験したいと思ったこともきっかけになりました。

Yさん(中3)
今まで学校で習ってきた英語を、実際に使ってみたいと思って参加しました。

――ホームステイはいかがでしたか?

Yさん/中3「『伝えたいことが英語で伝えられない』というもどかしさを研修中に何度も感じ、帰国後の英語学習への意欲につながりました。参加した後輩や同学年の生徒とより仲良くなれたことも、とてもうれしい収穫でした」(Yさん/中3)

Yさん
Nさんと同じホストファミリーにお世話になりました。ホストマザーは幼稚園の先生で、小6の女の子のシングルマザーです。彼女の仕事に合わせた時間帯に、私たちも車で学校まで送迎してもらいました。食事やお風呂、洗濯などの生活面で困ることはなかったです。

休日にはホストファミリーとスーパーへ行き、大きなカートを押してみんなで買い物を楽しみました。

Nさん
「雨」の捉え方の違いに驚きました。雨の日にホストマザーが、「雨が降っているから今日はラッキーだね」と言うのです。日本では雨だと気分が下がりますが、水を大切にするオーストラリアでは「ラッキー」と捉えるんだと新鮮に感じました。

――バディと一緒に授業を受けた印象は?

Yさん
放課後に中庭でおしゃべりをしたり、校庭で一緒にスポーツをしたりと、現地の生徒や先生と一緒に遊ぶ時間があり、いろいろな人と交流できました。体育の時間には好きなスポーツにそれぞれが取り組むなど、日本との違いが面白かったです。

Nさん/中3「生徒も先生もとてもフレンドリーで楽しかったです。最初の授業にグータッチで迎えてくれる先生がいましたし、校内で初対面の男子から『サンドイッチ食べない?』と勧められた時には、思わず手を伸ばしていました」(Nさん/中3)

Nさん
数学や理科などの授業内容は日本とあまり変わりなく、英語でも何となくわかりました。先生方がとてもフレンドリーだったり、午前中に40分もの「モーニングティータイム」があって、おやつを食べてよかったりと、文化の違いも感じました。授業中もバディと一緒だったことは心強かったです。とても仲良くなれました。

――研修を通して感じた成長は?

Yさん
得意でなかった英語に対して、前向きな気持ちに変わりました。バディやホストファミリーとメールアドレスを交換したので、次に会う時は、コミュニケーションの面でもっと成長していたいです。

Nさん
英語のリスニング力がすごく上がりました。オーストラリアでは皆が積極的に声をかけてくれたので、その影響からか帰国してからは初対面の人とも壁を作らず話せるようになった気がします。

これからはもっと海外に行ってみたいですし、日常で使える英語をさらに学んでいきたいと思います。

同校の生徒に向けた英語レッスンも行われ、オーストラリア英語の特徴や、歴史、文化なども学びました。同校の生徒に向けた英語レッスンも行われ、オーストラリア英語の特徴や、歴史、文化なども学びました。
滞在1日目には観光する機会も設け、ケアンズ郊外の動物園や熱帯雨林を訪れました。滞在1日目には観光する機会も設け、ケアンズ郊外の動物園や熱帯雨林を訪れました。
先生からひとこと
交流を軸としたプログラムを実現
中学部副学院長/井上卓也先生

 本校の生徒40名を受け入れてくれる私立の一貫校を見つけたことが、研修先の決め手となりました。現地の学校生活にしっかりと身をおくことで、生徒たちが自然と異文化や英語に慣れ親しんでいく。この思い切って飛び込むような環境こそが、生徒の大きな成長につながっていると実感しています。(中学部副学院長/井上卓也先生)

進学通信 2025年12月号
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