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私立中高進学通信

2025年12月号

私学だからできるオリジナル教育

東京農業大学第三高等学校附属中学校

「自ら学ぶ力」を育む
『フィールドラーニング』

中2の『フィールドラーニング』では富岡製糸場の製糸工場を見学。事前学習では、生糸を手で紡ぐ体験も行いました。

中2の『フィールドラーニング』では富岡製糸場の製糸工場を見学。
事前学習では、生糸を手で紡ぐ体験も行いました。

 実際の現場で学ぶ「体験型・実学教育」の一環として行われている同校の学習活動『フィールドラーニング』。大学とも連携しながら、地域や社会、自然環境に直接触れて学びを深め、自ら考える力を養う教育を実践しています。

多彩な体験で広がる
学びの世界

 実学をもって人を育み、実りを世界に還す人材の育成をめざす東京農業大学第三高等学校附属では、校外での体験を通して学ぶ『フィールドラーニング』を実践しています。

中3担任・英語科 北田 啓先生中3担任・英語科
北田 啓先生

「本校の高等部では、東京農業大学の附属校という強みを活かし、各教科で体験型のプログラムを行ってきました。開校以来実施してきた実学プログラムを『フィールドラーニング』と名付け、体系化しました。教室を飛び出して学ぶ活動は、生徒にとっても純粋に楽しいようで、興味をもってのびのびと学習する姿が見られます」(中3担任・英語科/北田啓先生)

 中1では、吉見百穴やさきたま古墳を訪れて歴史に触れ、国立科学博物館も見学。中2では埼玉県平和資料館を訪問するほか、東京国立博物館の見学や浅草で班別行動による街歩きを実践、富岡製糸場の訪問や水沢うどん打ち体験も行います。

 中3では平和教育の一環として、「原爆の図」を常設展示している丸木美術館へ。国立西洋美術館にも見学へ行くほか、大学生を交えて社会課題についてディスカッションし、発想力や思考力を鍛える『模擬ゼミ体験』を行っています。

「事前・事後学習も重視し、最終的に学んだことをスライドにまとめてプレゼンするなどアウトプットの機会を設け、発信力や表現力を育てています」(北田先生)

学校から徒歩圏内にある「吉見百穴」でもフィールドラーニングを実施。古墳時代後期の横穴墓群であるこの遺跡について、事前学習でしっかり学びました。

学校から徒歩圏内にある「吉見百穴」でもフィールドラーニングを実施。
古墳時代後期の横穴墓群であるこの遺跡について、事前学習でしっかり学びました。

東京農業大学の
3キャンパスでも体験学習

 東京農業大学の3つのキャンパスも学びの舞台です。中1・中2は世田谷キャンパスで醸造体験や農学体験をします。中3は北海道修学旅行の中でオホーツクキャンパスを、2学期の終わりに厚木キャンパスを訪問し、3年間で大学の全キャンパスを体験します。

 同校から東京農大へ進学する生徒は例年4分の1程度ですが、キャンパス訪問をきっかけに興味をもち、進学を決める生徒もいるなど、大学を知る良い機会にもなっています。

「2025年度から高校のフィールドラーニングに中学生も参加できるようになりました。高校では、高大連携学習の一環として、生徒自身が興味のあるプログラムを選び、学習計画を立てて参加する『セルフフィールドラーニング』を実施しています。こうした多彩な活動を展開できるのは、中高一貫校ならではの強みです。
 本校では、中高6学年の教員がアイデアを出し合い、フィールドラーニングやSTEAM教育のさらなる充実を図っています。今後も内容を深め、学びを広げていきたいです」(北田先生)

中3担任・国語科 阿部美智子先生中3担任・国語科
阿部美智子先生

「本校は、アットホームな雰囲気と、少人数制だからこそできるきめの細かい指導が持ち味です。生徒の到達度に合わせて授業をアレンジし、一人ひとりの興味や目標に寄り添った支援を行っています。自分の個性を伸ばしたいという方は、ぜひ仲間に加わってください」(中3担任・国語科/阿部美智子先生)

中1は国立科学博物館で『フィールドラーニング』。本物に触れる体験で、好奇心が刺激されます。

中1は国立科学博物館で『フィールドラーニング』。
本物に触れる体験で、好奇心が刺激されます。

オリジナル教育
特色ある『実学教育』が
『フィールドラーニング』へとつながる

 同校では、創立当初から「実学教育」を教育の柱に据え、体験を通した学びに注力してきました。中1では、ダイズの栽培から味噌づくりまでを体験し、東京農業大学世田谷キャンパスでの醸造実習へ。中2では、校内に設置された特製水槽でヒラメの養殖を行い、当番制でえさやりや水質管理、観察記録などに取り組みます。

「8カ月間にわたって育てたヒラメは、最後に自ら調理して味わい、命をいただく大切さを実感します」(北田先生)

 こうした実学教育の積み重ねが、校外学習や大学との連携も絡めた『フィールドラーニング』へとつながっています。

 中3では、北海道にて体験型修学旅行を実施しますが、その際には東京農業大学オホーツクキャンパスで興味のある学科の学びが見学できるほか、一人一匹の鮭をさばく「新巻鮭づくり」にも挑戦。中2でのヒラメ養殖や調理の経験が活かされ、より深い学びへとつながっています。

同校が長らく取り組んできたダイズ栽培と醸造体験。屋上菜園で育てたダイズから味噌をつくります。同校が長らく取り組んできたダイズ栽培と醸造体験。屋上菜園で育てたダイズから味噌をつくります。
中3の北海道修学旅行で行う「新巻鮭づくり」。鮭をさばき、内臓を取り出して洗い、塩漬けにする一連の流れを体験。中3の北海道修学旅行で行う「新巻鮭づくり」。鮭をさばき、内臓を取り出して洗い、塩漬けにする一連の流れを体験。
生徒インタビュー
「フレンドリーでフリー」な環境で毎日が楽しい!
Y・Tさん(中3)Y・Tさん(中3)

 受験前の見学時に、自由な雰囲気が自分に合いそうだと感じて入学を決めました。和やかで温かな雰囲気をもつ「フレンドリーでフリー」な校風が気に入っています。『フィールドラーニング』も楽しくて、大好きな『仮面ライダー』の聖地である吉見百穴を見学できた時は感動しました。

 入学前は「友達ができるかな」と不安でしたが、入学後はすぐに仲間ができ、共通の趣味で盛り上がる毎日を楽しんでいます。


農大三中でしかできない体験がたくさんあります
Y・Rさん(中3)Y・Rさん(中3)

 ダイズから作る味噌づくりやヒラメの養殖など、興味をもって楽しみながら学べる「ここでしかできない体験」がたくさんあります。

 大根をバトンにして走る「大根リレー」など、ユニークで楽しい行事も多く、毎日が充実しています。「農大三中では絶対に飽きることはない」と伝えたいですね。

 これまで体育祭実行委員などに挑戦してきたので、高校では海外研修にもチャレンジしたいと思っています。

進学通信 2025年12月号
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