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私立中高進学通信

2024年12月号

中学入試のポイント

専修大学松戸中学校

基礎力・思考力・判断力・
表現力が問われる出題

「社会に貢献できる知性豊かな人材の育成」をめざす同校では、基礎的な学力に加えて、思考力・判断力・表現力に秀でた受験生を求めています。それが入学試験にどのように反映されているか、お話を伺いました。

基礎的な学力を
備えていることが前提に

「社会に貢献できる知性豊かな人材の育成」を教育ビジョンとする同校の入試問題は、基礎力を測るオーソドックスな問題を中心にしつつ、思考力を問う大問を教科の先生が作問しています。教頭代理の北村洋先生に、同校が求める生徒像について伺いました。

「まずは、基礎・基本が一番大切です。確実な基礎力が入学後も伸びる学力の条件だからです。そのうえで、課題へ柔軟に対応できる思考力や、物事を多角的に見て判断する力、さらに自分の考えを表現できる力をもった受験生に受験してほしいと思います」

 同校の入試では、この考えに基づき、基礎的な学力・思考力・判断力・表現力を問う問題が課されます。標準的な問題を速く正確に解けることに加えて、文章を正しく読み取り、何が問われているのかを把握する力が求められます。

「本校の考える基礎的な学力とは、単に知識を丸暗記するものではありません。例えば社会科においては、年号と出来事のみ丸暗記するのではなく、その出来事が起きた原因やその後の影響など、もう一歩深く理解していてほしいと思います。覚えた知識を活用できるところまで求めています」(入試広報係主任/内藤絢子先生)

思考力を問う
理科・算数の出題傾向

 具体的に、問題を見てみましょう。算数の作問を担当した昨年度の数学主任・鈴木剛先生は次のように話します。

「受験生の皆さんは、受験のためにいろいろな解法を学んできますが、本校の算数は、大問1~6で標準的な力を見ています。最後の大問7は思考力問題で、初見の問題にその場で対応できるかを測るものです。最後の問題なので、“難問だろう”とあきらめてしまう受験生もいますが、難問を出題する意図はないので、最後まであきらめずに取り組んでほしいです。初見の問題に向き合い、文章をしっかり読み取って克服できる生徒とともに本校で勉強していきたいと思っています」

 理科の問題についても、作問担当で昨年度の理科主任・石川亮一先生にお聞きしました。

「問題には思考力が必要なものもあります。昨年の出題(下部ページ参照)でそれにあたるのが生物で、植物の光合成に関する問題でした。
 受験生なら『光合成は、植物が二酸化炭素を吸収して酸素を放出する働き』ということは頭に入っているはずですが、実際は植物も呼吸をしていて、酸素を吸収し二酸化炭素を放出しています。この問題は、それに気づけるかどうかが問われています。仮に知識がなくても、グラフを正確に読み取ることができれば、呼吸に気づき解答を導き出せます。与えられたデータや条件からどうやって解答を導き出すかが問われる問題です。暗記した知識だけでなく、データを見て“違い”に気づき、“なぜだろう”と考えることができる受験生は、入学後、本校の授業や実験を楽しんでもらえると思います。
 また、理科では科学的な時事に関する出題もあるので、普段からニュースなどを通して世の中の出来事に関心を向けておくとよいですね」

 同校では、フィールドワークで田植えをしたり登山をしたりと、五感を使って本物に触れる授業や体験をたくさん設けています。

「入学後はぜひ、思考力を羽ばたかせて、積極的に過ごしてほしいと思います。多様なことに関心を向けると世界が広がり、充実した学校生活を送ってもらえると思います」(内藤先生)

 さらに、2025年度から自己アピールやプレゼンテーション、質疑応答の面接を取り入れた入試が新設されます。

「意欲的に表現力や発信力を発揮できる受験生にぜひチャレンジしてほしいと思います。発信力の高い生徒に、クラスを引っ張っていく役割を期待しています」(北村先生)

進学通信 2024年12月号
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