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私立中高進学通信

2021年7月号

THE VOICE 新校長インタビュー

専修大学松戸中学校

文武両道の学校生活を満喫し
社会に貢献できる人間に

五味 光 (ごみ・ひかる)校長先生
1970年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、
専修大学松戸高等学校に英語科教諭として赴任。
1998年専修大学松戸中学校開設準備室、1999年中学校開校準備室メンバー、
2000年中学校開校に伴い1期生の学年主任を担当。
2019年、中学校教頭に就任。2021年4月より現職。

小2からの夢
「教員になる」を実現
生徒に伝えたいこと
  1. 海外に飛び出す勇気を!
    実際に外国に行き、現地の言語で人々との交流を。
  2. 中高時代を読書とともに!
    「本を読む大人」になるために、中高6年間を本とともに歩んでほしい。
  3. 西暦2100年に向かって!
    日本は世界に先駆けて少子高齢化の社会に突入していく。SDGsの17のテーマと向き合い、協働社会を作り上げることが求められる。「社会にとって必要とされ、他者にとってかけがえのない存在」になってほしい。

 小学校2年生の時から、漠然と「教員になりたい」と思うようになりました。当時の担任の先生がいつも笑顔でイキイキとしていて、「きっと先生になったら毎日が楽しいのだろう」と、子ども心に感じたのでしょう。

 中学生頃までは、歴史が好きで社会の教員になろうと思っていました。ところが、高1の時に幼なじみから聞いた留学体験に影響を受け、高2で1年間のアメリカ留学をすることに。このことがきっかけで、英語の教員になることに方向転換しました。留学によって英語の魅力に触れ、英語力が伸びた経験を活かそうと考えたのです。

 その後大学で英語を学び、本校で英語科教員になりました。子どもの頃の「毎日が楽しい仕事」という予想は当たり、今もその思いは変わっていません。

教師冥利につきる
英語教育への生徒の反応

 専修大学松戸中学校には開校時から関わってきたので、思い出がたくさんあります。特に印象的なのは、中3で実施しているアメリカ・ネブラスカへの修学旅行(※1)です。生徒たちは10日ほど現地に滞在し、本校独自のプログラムで現地の同世代の生徒と体験授業に参加したり、姉妹校生徒と交流したりとさまざまな体験をします。

 この修学旅行で生徒たちは大きく成長する姿を見せてくれます。教員がいくら「英語は大切」と言っても通じなかった生徒が、「英語は話せないと意味がないですね」と言うようになったり、普段はあまり喜怒哀楽を顔に出さない生徒が、アメリカ人と笑顔で交流したりする場面も多く見てきました。

 また、この修学旅行をきっかけに、長期留学をする生徒もほぼ毎年います。多い時は11名が留学した年もありました。本校のプログラムで得たものから、自身の世界を広げていく生徒たちを見ると、教師冥利につきますね。

※1 アメリカ・ネブラスカ修学旅行…2020年度・2021年度は新型コロナウイルスの影響で中止。

文武両道の学校で
のびやかな6年間を

 本校は英語の単位数が多く、専属のネイティブ教員が中学は4名、高校に3名いて、校内で英語を使うシーンが豊富にあります。こうした環境や独自のプログラムにより、グローバル教育に定評をいただいています。数年前からは、ISAプログラム(※2)やオンライン英会話(※3)も実施しています。これからの時代は、英語を母語としない者同士が英語でコミュニケーションする機会が増えていくはずなので、中高時代にそのきっかけとなる体験をすることをねらいとしています。

 中学開校前から部活動がさかんな本校には、勉強だけの学校生活というギスギスした雰囲気はありません。中学生は部活動を週3回までにして、学習習慣や基礎学力を身につけますが、高校生になると、自分の実力や希望の進路と部活動とのバランスを自覚できるようになるので、生徒自身の選択にゆだねます。

 多くの生徒が勉強と部活動を両立させ、のびやかに「文武両道」の学校生活を送っており、高校の強化指定部であるサッカー部で活動しながら東大理Ⅰに現役合格した生徒もいます。

 文化祭には高3生も全員参加するなど、学校行事にも力を入れています。進学校としては、部活動や学校行事をもっと制限するという選択もあるかもしれません。でも、学力だけ伸びても心が伸びなければ、どうでしょう。 “欲張り”な学校生活を楽しそうに送る生徒たちの笑顔に、その答えはあるのではないでしょうか。

※2 ISAプログラム…日本の大学(院)に留学しているアジアを中心とした外国人学生を招き、2日間英語で交流するプログラム。中3と高校で実施。

※3 オンライン英会話…世界130カ国のノンネイティブの外国人とコミュニケーションをする英会話レッスン。中3と高校で実施。

社会に有用な卒業生を
輩出することが「報恩奉仕」

 建学の精神のひとつである「報恩奉仕」をどのように実現させるかを常に考えてきました。それは、卒業生たちが社会にとってかけがえのない人物、他者から頼られる存在になることだと、この10年ほどで思い至りました。

 校長になった今も、私は一部の授業を持っています。その理由は常に現場を知っておきたいから、そして、私の授業を生徒たちに役立ててもらいたいからです。「使える英語」を重視し、全国通訳案内士の資格を取得したり、TOEIC980点を取ったりしている私の経験が、生徒の刺激になればと思うのです。

 教員は、魅力的な卒業生を世の中に送り出すという形で社会に貢献できる職業です。私にとって「天職」だと信じています。

[沿革]
1959年、学校法人専修大学によって専修大学松戸高等学校創立。1964年、「小さな親切」運動に高校として日本初の全校加盟。2000年、専修大学松戸中学校開校。建学の精神は、「報恩奉仕」「質実剛健」「誠実力行」に基づく人間力の育成と国際性の養成。

進学通信 2021年7月号
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