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私立中高進学通信

2025年12月号

中1の始め方

多摩大学目黒中学校

中1から育くんでいく
「自分で考え、行動する力」

「校舎案内」では、中2生が中1生を連れてキャンパスを巡ります。
成績優秀者が勉強のコツをレクチャーする時間もあり、中1生も興味津々です。

 中1生が学校生活を楽しみながら好奇心を伸ばしていく多摩大学目黒の手厚いサポートと、多彩な行事を紹介します。

中1生が安心して学べる
環境づくりからスタート
德永由貴先生德永由貴先生(中1学年主任/保健体育科)
「生徒の個性を伸ばし、その個性がまた別の生徒の個性に化学反応を起こす。そんなふうに互いが成長できるような環境をめざしています」

 生徒一人ひとりが、自身の「得意・不得意」や、保護者、学校の先生といった「身近な大人」からの影響で進路を選択するのではなく、さまざまな物事に対する興味の芽を育て、そこから目標を立てられる指導を実践している多摩大学目黒。

 中1の導入期は「勉強を単なる『知識の伝達』で終わらせず、『学びの楽しさに気づかせる』ことを大切にしています」と、中1学年主任の德永由貴先生は話します。

「まず、全ての生徒が安心して学び、成長できる環境を整えることが最優先です。4月には中2生と一緒に校舎を探索する『校舎案内』に参加し、その後1泊2日の『宿泊研修』を行います。研修では校長・教頭による新入生への期待のメッセージを込めた講和を聴きます。多摩大目黒生としての精神についてレクチャーを受けた後、仲間と協力して課題をクリアする『アドベンチャーゲーム』に挑戦します。『アドベンチャーゲーム』では、知り合ったばかりの仲間と話し合い、工夫しながら課題を解決していきます。これらの体験を通じて中1生には、先輩も教員も含めて全員がファミリーのような存在であり、『学校は自分の居場所』だと感じてもらえるように努めています」

 こうして、中1生はコミュニケーション力、意思決定力、共感力といった“ソーシャルスキル”を磨く第一歩を踏み出すのです。

自ら考え、マネジメントする
能力を育んでいく

 毎日の学校生活では、自己管理能力を高めるために、生徒手帳を用いた指導を行っています。

「勉強や食事時間など、生活リズムを記録して学期ごとに振り返ります。本校では部活動が盛んなため、帰宅が遅くなる生徒もいます。やるべきことが増えて『時間が足りない』と悩むケースもありますので、手帳を確認しながら時間の使い方をアドバイスします」

 生活リズムが整い、毎日の生活に余裕が生まれると、自ら目標を立て、将来に向けて「何をどう学ぶのか」が自ずと考えられるようになるのです。

 同校のカリキュラムは、高1までに必修科目を修了し、高2以降は将来を見据えた選択科目が多くなります。

「中1の学習では基礎学力の定着を重視しています。本校では教員が教育用アプリを活用し、生徒からの疑問や質問にすぐ対応できる態勢を敷いています。また、大学生が放課後の学習をサポートする『ラーニングセンター』が設置され、生徒に近い目線で勉強方法のアドバイスをしています。一人ひとりの努力を大人が見守り、生徒が前向きな姿勢を保てるような支援をしています」

仲間と共に成長し
次は後輩を導く側へ

 行事も盛んな同校は、『颯戻祭』(文化祭)では自主性を、体育祭や合唱コンクールでは団結力を培いながら、豊かな人間性を育んでいきます。

「一人ひとりがグローバル社会のプレーヤーであることを自覚し、『大きなスケールで物事を捉え、挑戦できる人になってほしい』との思いから、国際交流プログラムも用意しています。125カ国から来ている留学生とバディを組んで異文化交流を行うなど、校内にいながら多様な社会に触れられる機会としています」

 中2になると、今度は自分たちが先輩として新入生を案内する「校舎案内」の役割を担います。

「少し凛々しくなった中2生の姿に、『成功も失敗も糧にして、この1年で多くのことを吸収してくれた』と教員たちも感動します。生徒それぞれの価値観で、幸せな未来を選択できる力が身につけられるよう、全力でサポートしていきます」

校外学習の様子です今年の「校外学習」では国立競技場を見学しました。
体育祭の様子です「体育祭」では選手としてだけでなく、委員会や係の仕事を通じて、集団の一員としての在り方を学びます。

「颯戻祭」は生徒主体の行事。創意工夫を凝らしたアトラクションや模擬店の準備にも力が入ります。

「転ばぬ先の杖」にはなりすぎない教育を

「自分で責任を持てる人」へと育つよう、生徒には考えて行動する経験をたくさん積んでほしいと願っています。

 必要な情報は与え、適切なタイミングでアドバイスは送りますが、“転ばぬ先の杖”となりすぎて、生徒たちの「失敗する権利」を奪わないように留意しています。

 生徒は本当に大事な存在ですが、過保護にはならず、あくまで生徒のフィールドを並走しながら支えるのが教員の務めです。

 生徒たちはやがて保護者の手を離れ、あふれる情報のなかを自分の足で歩いていきます。どんな時にも自分を律し、努力を積み重ねていける人であってほしい。生徒一人ひとりの成長に寄り添いながら、支えていきます。(中1学年主任/德永由貴先生)

学校外を含む多くの人々と出会いながら、課題解決をめざす「探究活動プロジェクト」も、生徒が自主性を発揮し、試行錯誤して取り組んでいます。

学校外を含む多くの人々と出会いながら、
課題解決をめざす「探究活動プロジェクト」も、
生徒が自主性を発揮し、試行錯誤して取り組んでいます。

(この記事は『私立中高進学通信2025年12月号』に掲載しました。)

進学通信 2025年12月号
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