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私立中高進学通信

2025年1月号

私学だからできるオリジナル教育

東京農業大学第三高等学校附属中学校

英語の苦手意識を克服!
イングリッシュワークショップ

シンガポール出身のマリー先生とすごろくで遊ぶ生徒たち。マスに止まるごとにクイズに答えたり、「エアギター」をしたりと、仕掛けがいっぱいです。ルール説明も、もちろん英語で行われます。

シンガポール出身のマリー先生とすごろくで遊ぶ生徒たち。
マスに止まるごとにクイズに答えたり、「エアギター」をしたりと、仕掛けがいっぱいです。
ルール説明も、もちろん英語で行われます。

「大胆なグローバル化」を教育目標の一つに掲げる同校では、中1生が3日間、外国人講師と英語で交流する機会を設けています。『英語ってこんなに楽しかったんだ!』と前向きになる取り組みです。

英語が苦手な生徒も
目を輝かせて積極的に参加
イギリス出身のマーク先生の教室。体を動かすアクティビティで盛り上がっていました。イギリス出身のマーク先生の教室。体を動かすアクティビティで盛り上がっていました。

 英語でコミュニケーションをとる楽しさを体験し、英語に対する苦手意識や壁を取り払うため、同校では7月に、中1生全員参加の英語プログラム『イングリッシュワークショップ』を実施しています。

 レッスンを主導するのは、多様な国出身のリーダー(英語講師)たち。今年はイギリス・オーストラリア・シンガポール・フィリピン・ケニア・コンゴにルーツをもつ6名のリーダーが、1日6コマ、連続3日間のレッスンを行いました。生徒たちは約10名のグループに分かれ、リーダーとの会話を楽しみながらリスニングや発音、スピーキングを練習。最終日には全員が英語でスピーチ発表を行います。

 基本的には3日間同じリーダーが指導しますが、さまざまな国の文化に触れるため、一部の取り組みではリーダーを入れ替えて、異文化理解も深めていきます。

「リーダーの皆さんは、生徒のやる気を上手に引き出してくれます。3日間のレッスンを経て英語への自信が培われ、消極的だった生徒も知っている単語をつなげて英語で発言できるようになります。英語を前向きに学ぶ姿勢が培われていることを実感しています」(英語科/徳永友里先生)

 この体験を皮切りに、中2では2泊3日でより濃密な英語漬けの時間を過ごす『イングリッシュキャンプ』、中3では希望制の『ニュージーランド海外研修』と、中学の3年間に毎年英語プログラムを用意。高校では国内外で行う希望制の語学研修や、ファームステイを組み込んだ全員参加のオーストラリア修学旅行を実施しています。

「体験を積み重ねることで、英語によるコミュニケーションスキルやプレゼンスキルがグングン成長していきます。生徒たちには、今後の国際化社会に欠かせない、自分の思いを的確に相手に伝える『発信力』を身につけてほしいですね」

オリジナル教育1
各国の文化・習慣・食べ物を知る「異文化理解」の時間
さまざまな形式で楽しく学ぶ!

 2日目のワークショップを取材しました。1コマ目は『異文化理解』の時間。リーダーの出身国の文化や習慣、食べ物について学びます。クイズを出題したり、スライドを使ったり、黒板に絵を描いたりと、紹介の方法はさまざま。

「イギリスが4つの国が集まった連合国だと初めて知りました」(Oさん)、「フィリピンと日本の文化に似たところもあったのが意外でした」(Mさん)など、生徒に新たな発見をもたらしています。

出身国のコンゴについて説明するパトリック先生。国土や公用語、食べ物などについて、身振り手振りも交えながらわかりやすく伝えています。出身国のコンゴについて説明するパトリック先生。国土や公用語、食べ物などについて、身振り手振りも交えながらわかりやすく伝えています。
オーストラリア出身のマーティン先生が、母国の有名な食べ物について紹介。生徒も興味津々で質問していました。オーストラリア出身のマーティン先生が、母国の有名な食べ物について紹介。生徒も興味津々で質問していました。
ケニア出身のデニス先生のクラスでは、手遊び歌をジェスチャーつきで踊りました。生徒たちもノリノリで楽しんでいます。ケニア出身のデニス先生のクラスでは、手遊び歌をジェスチャーつきで踊りました。生徒たちもノリノリで楽しんでいます。
オリジナル教育2
文章の構造を学びながら
楽しく英語を使ってみる
クイズやゲームで楽しく!

 2コマ目は『Fun Time』。世界の国々についてのトリビアクイズ『JEOPARDY!(ジェパディ!)』に挑戦するなど、各教室とも大いに盛り上がりました。3コマ目は翌日に全員が行う英語スピーチに向けた練習を兼ねて『スピーキング』を実践。すごろくを使って身近なトピックを英文にしたり、早口言葉に挑戦したりして、英語を練習しました。

 英語を話すことへの気恥ずかしさが芽生え始める前の、中1段階でワークショップに取り組むことが、苦手意識の克服に役立っているようです。

すごろくで止まったマスのお題について、ペアでスピーキング練習を行いました。
言葉に詰まっても、リーダーがていねいにフォローしてくれるので、生徒も自信をもって話していました。

生徒インタビュー
リーダーのおかげで楽しく英語に挑戦

前田実日子さん(中1)

前田実日子さん(中1)

 他国の文化を知ったり、すごろくで英語の文章構成を学んだりしたことが楽しかったです。リーダーの指導が優しかったので、緊張せずに英語を話せました。個人発表も自信をもってできそうです。


海外や異文化への興味が湧きました

大路玄翔さん(中1)

大路玄翔さん(中1)

 これまで海外にはあまり興味がなかったのですが、リーダーの話を聞いて、海外の文化や日本との違いを知りたいと思うようになりました。中3のニュージーランド海外研修にも挑戦したいです。

先生からひとこと
“挑戦”は失敗ではなく
英語力を伸ばす栄養です
英語科/徳永友里先生英語科/徳永友里先生

 今回はうまく話せなくても、これから挽回のチャンスはたくさんあります。トライ&エラーを繰り返して成長につなげていける機会を、授業のなかにもたくさん作っていきたいです。

(この記事は『私立中高進学通信2025年1月号』に掲載しました。)

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