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私立中高進学通信

2024年7月号

国際交流の今

京華女子中学校

人と人との関係の中で
心を響かせ合い、国際人の素養を培う

ニュージーランド中・長期留学に参加したTさん(写真左)。

人との関わり、社会との関係性の中で、「共感力・グローバル力・学力」を総合的に高め、世界の人々と良好な人間関係を築くことができる国際人を育てる、京華女子の取り組みを取材しました。

小さな経験を積み重ね
国際人のマインドセットをつくる

 スクールミッションとして「知を高め、視野を広げ、共感力をそなえた『21世紀型の賢い女性』を育成する」を掲げる同校。「グローバル教育プログラム」として、高い言語能力のみならず、共感力の向上や国際理解に焦点を当てた取り組みを実践しているところが特徴です。

「多様な価値観と出会う小さな経験の積み重ねが、異文化を受け入れる柔軟性や世界規模で物事を考える視野といった、国際人としてのマインドセットをつくっていくと考えています。そこで本校では、英語4技能の習得に向けた英語指導の充実はもちろんのこと、ネイティブ講師による中国語・フランス語の授業、筝曲・華道・茶道・日本舞踊などの日本文化体験を行う『EHDプログラム』、ファームステイ(民泊体験)、海外研修といった取り組みを行っています」(英語科/森川智先生)

傾聴する姿勢や
他者と寄り添う姿勢を育てる

「第二外国語教育は、本校における特色ある取り組みの一つです。これは学業の成績や大学合格実績のようにすぐ結果には表れませんが、意義あるものだと考えています。例えば中学で3年間フランス語を学んだ生徒が、カナダへの研修で現地のフランス系カナダ人と交流する機会があり、そこで実際にフランス語を話す人々のアイデンティティに触れる貴重な経験をしました。つまり、異文化交流のチャンスにつながっているのです。コロナ禍を経て再開した海外研修はもちろんのこと、オンラインでの交流プログラムにおいてもこのようなエピソードが生まれ、生徒たちに広がっています。EHDも同様に、卒業後も含めたあらゆる機会で目に見えない力となり、生徒たちに豊かな経験をもたらしてくれるはずです」

 こうしたグローバルプログラムのほか、教科学習で身につける知識や学力、部活動・学校行事を通して身につくさまざまな能力も、国際人の資質を育てる機会として大切にしています。

「真の国際理解とは、人と人との交流であり、英語はそのためのツールでしかありません。こうしたマインドセットは“育てる”ものではなく、日々の生活の中で自ずと備わっていくものだと考えます。だからこそ本校では、教職員から生徒への一方通行の指導ではなく、生徒と一緒に成長していくことを心がけています。授業をはじめとする日常の学校生活で生徒にさまざまな問いを投げかけることで、傾聴する姿勢や他者と寄り添う姿勢を育んでいきたいと考えています」

南極体験ができる施設へ南極体験ができる施設へ
ニュージーランドの名所『Atlantic Centre』で南極の過酷な環境を体験。日本ではできないさまざまな体験をしました。
現地の動物園現地の動物園
ニュージーランドに生息するキーウィを間近で観察するため、現地の動物園を訪れました。
ホストファミリーと

ホストファミリーと
ニュージーランド留学中にお世話になったホストファミリーと。
「3歳と1歳のかわいい子どもたちもいて、楽しく居心地のいいご家庭に恵まれて感謝しています」

ニュージーランド中・長期留学(3カ月)に参加
一歩を踏み出すことが
自信につながる
Tさん(高2)Tさん(高2)

 親元を離れての生活や英語力に自信がついてきたので、初めての海外で新しい環境にチャレンジしてみたいと思い参加を決めました。期間は高1の1月から4月までです。留学前は『国際交流部』の活動に加わりALTの先生と準備を重ねたので、しっかりと心構えをして留学に臨むことができました。また、日頃の学校生活で培った積極性や発信力が、現地でも役立ったと思います。

 現地校には日本人留学生もいましたが、できるだけ現地の学生と話すように努めました。「どんな話題を話そうか」という試行錯誤の連続でした。交流できると自信が芽生え、自分から一歩を踏み出すことの大切さも実感しました。

異文化交流への前向きな意欲の高まり
森川智先生 (英語科)森川智先生 (英語科)

 本校では、人と人との直接交流を通して共感力を高め、真の国際人としての素養を培っていくことを大切にしています。海外との直接交流は、そのための貴重な機会です。コロナ禍で海外への渡航が制限されていた時期もありましたが、「オンラインで積極的に交流したい」「いつでも海外に行けるわけではないから、せっかくのチャンスを活用したい」という思いがバネとなって、以前にも増して異文化交流に対する前向きな意欲が高まっていることを感じ、心強く思っています。

海外とのオンライン交流が活性化
オンラインで行う『世界合同プレゼンテーション』の様子。オンラインで行う
『世界合同プレゼンテーション』の様子。

 コロナ禍を経た現在、同校ではオンライン留学をはじめ、オンラインを通して海外との交流を図るアクティビティなども活発に行われるようになりました。その一つが、『世界合同プレゼンテーション』です。

「これは『普段の生活の中で感じる何気ない疑問や質問』を、世界中の生徒たちとオンラインを通じてつながりながら、自分たちなりの解決策を模索していくイベントです。英語力だけでなく問題解決能力やディスカッションのスキルが養われます。このイベントを経てニュージーランドの中・長期留学に参加した生徒も出てくるなど、世界とつながる一つの足掛かりにもなっているように思います」(森川先生)

(この記事は『私立中高進学通信2024年7月号』に掲載しました。)

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