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私立中高進学通信

2024年7月号

未来を切り拓くグローバル教育

トキワ松学園中学校

英語を聞く・話す・発表する授業
一生涯“使える英語”を育成

中3・LSの授業。
写真のスライドを見ながら、ネイティブ教員の春休みの過ごし方についての紹介と質問がオールイングリッシュで行われました。

ネイティブの英語を「聞き」、活発に「話す」活動を通して「使える英語」の習得をめざす独自の授業や、中学3年間、毎年行われる英語プレゼンテーションの集大成『English Day』について紹介します。

ネイティブ教員2名、日本人教員1名による
オリジナルのLS授業

 社会問題の解決に向けて問いを立て、主体的に研究し、成果を発表・共有する探究活動を軸に、『探究女子』の育成をめざすトキワ松学園。30年以上前から英語の授業にネイティブ教員を起用し、現在はネイティブの教員2名、アシスタントティーチャー2名の計4名が在籍しています。

 中1から中3の英語では、週4時間の教科書を使った授業とは別に、週2時間、『Listening & Speaking』(LS)という同校独自の授業を実施しています。LSの授業は、ネイティブ教員2名と日本人教員1名のチームティーチング。オールイングリッシュで指導されます。

英語科/高野 香先生英語科/高野 香先生

「3名体制にしているのは、授業中に生まれる教員同士の『対話』を大切にしているからです。ネイティブ同士の会話を目の前で見たり聞いたりする機会はなかなかありません。授業では、ネイティブ教員が話す時間を多くとり、日本人教員は生徒の反応を見ながら補助的な声かけや話題を振るなど、サポートにまわっています」(英語科/高野香先生)

 授業では、春休みの宿題として出された洋書の読書&音読についての確認も行われました。

「本校では洋書の多読にも取り組んでいます。各々のペースで読み進められるように、長期休業には各1冊、読書&音読の宿題を取り入れています。ネイティブ教員が音読した音声も同時に配付し、すらすらと読めるサポートをしています」

学んだ英語を多彩な活動を通して
「使う」ことで自信がもてる

 LSの授業では、教科書で学んだ内容や表現をベースに、英語を「聞き」「使う」ことに重きをおいた活動に取り組みます。

「友達が話す英語の自己紹介を聞いて、その人を紹介する文章を書いたり、英語でディスカッションやプレゼンテーションをしたりと、活動は多岐にわたります。中3の最後には、自分が売り子になりきって、商品の魅力を伝えて売り込むロールプレイも行います。このように、教科書の内容に+αで踏み込む活動を取り入れています」

 LSの授業を通して「英語を話すことに苦手意識がなくなった」との声をよく聞くと高野先生。中3生のOさんもその一人です。

「先生が3人いることでとても助かっています。質問しやすいのはもちろん、困っていたら見つけて声をかけてくれます。中1の頃に比べて、自信をもって英語を話せるようになってきました」(Oさん/中3)

 高1からは、LSの発展形として世界の諸問題を英語で学ぶ『Global Studies』の授業がスタート。中3では、その準備としてグローバルな視点を養うことをめざし、授業の導入で行うネイティブ教員同士のウォームアップなどで、世界のニュースも積極的に扱っていきます。

2カ月をかけて準備
英語プレゼン発表会『English Day』

 同校では、中1から中3までの間、毎年、英語による研究発表会『English Day』を実施しています。中1では、社会科とコラボして日本文化を紹介。中2では、非英語圏の方をゲストに招いて英語でインタビュー。中3では、海外の社会問題について調べ、まとめて発表します。

 約2カ月をかけて準備を行い、11月の本番には、グループごとに、クラスメートや先輩・後輩の前で、英語のプレゼンテーションを行います。

「準備と努力を重ね、発表する経験は、生徒に大きな達成感を与えています。『大勢の前でしっかり発表できた』と自信をつける生徒も多いですね。友達のプレゼンに合いの手を入れたり、良いところを取り入れたりと、『聞く』力も同時に養われ、大きく成長します。生徒たちの様子からは、純粋に英語でのプレゼンを楽しんでいる様子が見られ、頼もしく思います。
 本校の英語教育の目標は、自分の言葉を自由に発信できる、一生涯通用する『使える英語』を習得すること。世界とコミュニケーションが取れる『国際力』を育てていきます」(高野先生)

2名のネイティブ教員と1名の日本人教員がていねいにサポート。2名のネイティブ教員と1名の日本人教員がていねいにサポート。
中1~中3の『English Day』では、日本の各地域や諸外国の文化についてまとめ、パワーポイントを活用してプレゼンを行います。中1~中3の『English Day』では、日本の各地域や諸外国の文化についてまとめ、パワーポイントを活用してプレゼンを行います。
LSの授業を活かして活動!
世界各国のゲストと触れ合う『国際交流部』
英語コミュニケーションの力を伸ばす

 MIFA(公益財団法人 目黒区国際交流協会)の協力のもと、世界のさまざまな国からのゲストを学校に招き、交流活動を行っている国際交流部。他国の文化を知ることや、他者とのコミュニケーションを中心とする活動内容について、部員と顧問の土屋先生に伺ってみました。

生徒インタビュー
勇気をもって一歩を踏み出し
英語が通じる喜びを実感
Oさん(中3)Oさん(中3)

 入学後に行われた部活動紹介の発表で、活動内容に興味をもち、中1で入部しました。世界各国のゲストの方を招いて出身国についてのプレゼンをお聞きしたり、他国の環境問題や社会問題、文化について学んだり、アクティブに活動しています。

 英語はもともと好きな科目でしたが、活動を通して得意科目になりました。特にスピーキング力とリスニング力が身についたと感じます。ゲストの方との交流は英語で行われるため、「もっと知りたい」「この人と話したい」という思いが、自然と英語力のアップにつながっています。中2の時に英検準2級を取得できたので、今は2級取得に向けた勉強を頑張っています。

先生インタビュー
他国のゲストとの交流を通して
異文化を深く学ぶ
国際交流部顧問・英語科/土屋双葉先生国際交流部顧問・英語科/
土屋双葉先生

 国際交流部は、海外ペンパル部を前身とする20年以上の歴史ある部活動です。さまざまな国の方をゲストに招いて行う交流活動を中心に、週1回活動しています。ゲストの国籍や出身はさまざまで、ベルギー、カナダ、フィリピン、イラン、ウェールズなど。英語圏以外の国も多く、ウクライナの難民の方やブルネイの大使を招いたこともあります。

 ゲストの方に母国についてプレゼンしていただいた後、母国語を教えていただいたり、その国の料理を一緒に作ったりと、交流を通して他国の文化を生で体感できる機会になることを大切にしています。他者とのコミュニケーションを重視した活動を通して、他国の文化を深く知り、聞く力や話す力を伸ばす生徒が多くいます。

進学通信 2024年7月号
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