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私立中高進学通信

2024年7月号

未来を切り拓くグローバル教育

芝浦工業大学附属中学校

他国で学ぶ体験をインドでも!
充実の独自海外プログラム

インドでは現地生徒とともに、スタートアップ企業を訪問。
CEOに起業やこれからの社会をつくるためのITの役割について講義を受け、活発な質疑応答が行われました。

一般家庭にホームステイして現地生徒とともに学ぶ『最先端インドプログラム』が新たに追加され、さらに充実を見せる同校オリジナルの海外研修プログラムを紹介します。

ITビジネス、社会課題を
インドで学ぶ

 科学技術への興味・関心を引き出し、世界を舞台に活躍する理工系人材の育成を推進する芝浦工業大学附属。STEAM教育とともに国際教育にも注力し、中3生全員の『2週間アメリカ・オーストラリア教育旅行』をはじめ、高2生全員参加の『カナダ教育旅行』や、希望制の海外体験プログラムを複数実施しています。2024年度の春休みには、高1・高2の希望者を対象とする8日間の『インド最先端プログラム』が新たにスタートし、30名の生徒が参加しました。

数学科・探究科/金森千春先生数学科・探究科/
金森千春先生

「インドの『最先端』『歴史』『英語』を同時に学ぶ、わが校独自のプログラムです。IT先進国として驚異的なスピードでデジタル化が進むインドは、人口世界最多国でもあり、社会課題の観点からも大きな学びを得ることができます」と、同行した金森千春先生は話します。

 参加した生徒たちは、デリーの名門校ロータスバレー・インターナショナルスクールの生徒と一人ずつペアになり、その生徒の家庭にホームステイをし、インド工科大学(IIT)での講義や日系企業の現地法人、インドのスタートアップ企業を訪問するなど、ITやグローバルビジネスの“最先端”に触れました。

「スタートアップ企業のCEOの『目の前の1人を救うには自分の力を差し出せばいいが、100万人を救うにはテクノロジーが必要だ』といった言葉は、生徒たちに大きく響いていました。スラム街ツアーも実施し、現実を目の当たりにして社会課題を実感すると同時に『たくましく明るく生きる姿に、お金だけが幸せの価値ではないと気づいた』など、さまざまな発見を得たようです」(金森先生)

異文化体験と
英語力向上のNZツアー

 スタートから10年以上の歴史をもつ『ニュージーランドSEEプログラム』は高校生の希望者が対象です。オークランドでホームステイをし、同校と協定を結ぶラザフォードカレッジ(公立の中等教育学校)に通います。

高校教頭兼キャリア教育部長/西田泰洋先生高校教頭兼キャリア教育部長/
西田泰洋先生

「現地校にはさまざまな国から来た留学生がおり、そうした環境下での異文化体験と英語力向上がプログラムの目的です。
 マオリ式の歓迎儀式は素晴らしく、荘厳な合唱に感動しました。その返礼として、本校の生徒が『翼をください』を堂々と歌った姿にも感銘を受けました。このような貴重な体験は現地ならではです。夏には、ほかにも『台湾Maas×Eプログラム』といったものもあります」と、同行した西田泰洋先生は話します。こうした独自の海外研修を通して「世界に羽ばたき貢献できる力をさらに育んでいきます」と西田先生は力を込めます。

バディとペアになり、自分たちで組み立てたセンサーを使って水質調査をする授業の一場面。右から2番目と左端が同校の生徒。額に歓迎の印としてビンディを付けてもらいました。

バディとペアになり、自分たちで組み立てたセンサーを使って水質調査をする授業の一場面。
右から2番目と左端が同校の生徒。額に歓迎の印としてビンディを付けてもらいました。

プログラム1
インドの歴史・文化、英語を同時に学ぶ!
『インド最先端プログラム』
滞在中のスケジュール
1日目(火) 現地着。ホテル泊
2日目(水) 現地校で歓迎セレモニー。授業の後、YKK現地法人を訪問/ホストファミリーと対面し、ホームステイ開始
3日目(木) インド工科大学デリー校訪問、講義を受講
4日目(金) スタートアップ企業を訪問、CEOの講演
5日目(土) フェアウェルパーティ、タージマハール観光
6日目(日) 世界遺産観光
7日目(月) 空港へ移動
8日目(火) 帰国
家族の一員のように温かく接してくれたホストファミリーとの別れに、涙が止まらなくなったHさん。家族の一員のように温かく接してくれたホストファミリーとの別れに、涙が止まらなくなったHさん。
インド人生徒たちとランチタイム。「ノンスパイシーのメニューでも、日本人にとっては辛い場合が多く、辛さの基準の違いを実感しました」(Oさん)インド人生徒たちとランチタイム。「ノンスパイシーのメニューでも、日本人にとっては辛い場合が多く、辛さの基準の違いを実感しました」(Oさん)
バディに日本語を教えた経験も
スラムで貧富の差を実感
Hさん(高2)Hさん(高2)

 ホームステイでは一人部屋も選べましたが、バディと早く仲良くなりたくて、同じ部屋で過ごすことをリクエストしました。バディの女の子はとても親切で、すぐに打ち解けました。会話はほぼ英語ですが、私が日本語を教えたことも。夜は街に繰り出してアイスクリームを食べたり、遊園地で遊んだりしたこともいい思い出です。お風呂にはバスタブがなく、多くの家庭がベジタリアンで、日本とは異なる点がたくさんありました。

 YKK現地法人の駐在員の方から、グローバルなビジネス展開やニーズに応える商品開発について興味深いお話を聞くことができました。特に印象的だったのは、スラム街ツアーです。裕福な家庭もあれば、大変な暮らしをしている人々もいて、貧富の差を実感しました。この課題を解決していく必要性を、身をもって感じました。


夜の街でバディとエンジョイ!
現地生徒の積極性が刺激に
Oさん(高3)Oさん(高3)

 8日間の英語を使う生活を経て、聞き取る力が向上したことを実感しています。現地の生徒たちは流暢な英語を操っていますが、事前に覚えたヒンディー語で挨拶をすると、とても喜んでくれました。夜の8時頃からバディやその友達とウーバータクシーに乗って遊びに出かけたことも含め、とても楽しい時間を過ごしました。

 スタートアップ企業のCEOが行った講義では、「良い人材を得るには?」という質問に対し、CEOが『きれいな湖には白鳥が舞い降りる』と例えて、良い部下を集めるには自分が誠実でなければならないと語ったことが印象的でした。インドの学生たちは非常に積極的で、ほぼ全員が質問していました。質問のなかには、「金持ちになるには?」といった直接的なものも多く、日本との違いを感じると同時に刺激を受け、「自分たちも負けていられないな」と思いました。

プログラム2
英語力向上と異文化体験!
『ニュージーランドSEEプログラム』
滞在中のスケジュール
1日目(金) 現地着。歓迎パーティの後、体育の授業に参加
2日目(土) ホストファミリーの友人宅でピザパーティ
3日目(日) オークランド近郊を観光(ワイトモ鍾乳洞など)
4日目(月)~
8日目(金)
午前中授業の後、自然と歴史文化に触れるアクティビティ(「All Blacks Experience」やカヤック体験など)
9日目(土) 帰国
今年は高1・高2の6名が参加。午前中は英語研修やワークショップを受講し、午後はニュージーランドの自然と歴史・文化を体験する豊富なアクティビティに参加しました。今年は高1・高2の6名が参加。午前中は英語研修やワークショップを受講し、午後はニュージーランドの自然と歴史・文化を体験する豊富なアクティビティに参加しました。
オークランド郊外の街で釣具屋に立ち寄り、店主と魚談義をする生徒たち。フレンドリーな現地の人たちと気軽に話せるほど、英語力にも自信がもてるように。オークランド郊外の街で釣具屋に立ち寄り、店主と魚談義をする生徒たち。フレンドリーな現地の人たちと気軽に話せるほど、英語力にも自信がもてるように。
現地生徒や街の人と交流
英語力も伸びました
Tさん(高2)Tさん(高2)

 現地校ラザフォードの授業では、ニュージーランドの歴史やマオリの文化をテーマに英語の勉強を毎日しっかり行い、聞き取る力も話す力も成長したと感じます。

 日本語を学ぶコースの授業にも少し参加したのですが、日本の言葉を英語で説明する機会があり、意外と難しかったです。現地の生徒たちはみんなフレンドリーで、気軽に話しかけてくれました。一緒にボールゲームを楽しんだり、とても楽しい時間を過ごしました。

 現地校で特に印象的だったのは、日本の童話を英語で書く課題でした。自分が書いた童話がカレッジに保管され、日本語コースの授業で使われると聞いて、とても充実感を覚えました。

 ホストファミリーと一緒にほかの家庭のホームパーティにも招待され、みんなでピザを作って食べた日も。日本では経験できないことがたくさんあり、一緒に生活することで会話力や語彙力も向上しました。

進学通信 2024年7月号
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