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私立中高進学通信

2024年7月号

未来を切り拓くグローバル教育

サレジアン国際学園世田谷中学校

全クラスの英語授業が
オールイングリッシュに!

2024年1月のポスター発表にて、SAPの発表を行うアドバンスト生。SAPでは一般の人に意見を聞くために街頭インタビューを行い、データを分析し、グラフや研究結論をまとめたポスターを作成しました。

2024年度より本科クラスの英語授業もオールイングリッシュに移行。全ての生徒が英語をコミュニケーションツールとして使いこなせるよう、高い英語力を養います。

インターだけでなく
本科の英語授業もオールイングリッシュ

 2023年度よりサレジアン国際学園世田谷へと学校名を変更し、共学校となった同校。大胆なグローバル化へと舵を切り、『インターナショナルクラス』(以下インター)と『本科クラス』(以下本科)の2クラスを設置し、インターは週10時間、本科は週8時間に及ぶ、高度な英語授業を実施しています。

 インターは、帰国生や英検2級以上の生徒が多く所属する『アドバンストグループ』(以下アドバンスト)と、入学後から本格的に英語を学ぶ『スタンダードグループ』(以下スタンダード)の2グループに分けて編成(※1)。アドバンストは、英語だけでなく数・理・社も外国人教員であるインターナショナルティーチャー(以下IT)からオールイングリッシュで学んでいます。スタンダードは、英語のみITのオールイングリッシュ授業。それ以外の教科は日本人教員から学んでいます。

「英語ゼロベースで入学したスタンダード生の英語力は、1年間で驚くほど向上しました。本校では全教科でPBL(課題解決型学習)を導入し、英語の授業でもレポートを書く場面が多いため、アカデミックなライティングスキルも身につきます」と、インターナショナル推進部部長の上田かおり先生は話します。

『本科クラス』の英語の授業は、5時間はITが、3時間は日本人教員が指導しています。

「授業では、海外の英語のテキストを用いて、英語を英語で学んでいます。オールイングリッシュの授業が始まって1カ月で、すぐに変化が現れました。
 英語のシャワーを浴び続けたことでリスニング力が大きく伸び、会話力も向上しています。“英語を英語で学ぶ”効果により、今後は“英語で思考する”ことができるようになっていくはずです」

※1 スタンダードの英語授業は、さらに習熟度別にインターミディエイトとスタンダードに二分。定期テストの点数によってスタンダードからインターミディエイトへステップアップ、さらにインターミディエイトからアドバンストへのステップアップも可能です。

アアドバンスト生とスタンダード生は、毎日のホームルームを一緒に過ごします。協働して学ぶ機会もあり、スタンダード生の英語力が引き上げられています。アドバンスト生とスタンダード生は、毎日のホームルームを一緒に過ごします。協働して学ぶ機会もあり、スタンダード生の英語力が引き上げられています。
同校には、多様なバックボーンをもつITが11名在籍。アドバンストでは、数・理・社の授業でも、オールイングリッシュで授業を展開しています。同校には、多様なバックボーンをもつITが11名在籍。アドバンストでは、数・理・社の授業でも、オールイングリッシュで授業を展開しています。
問題文が日本語の英語テストでも
高得点を獲得

 ここで気になるのが、国内大学の受験において重要となる、文科省が定める学習指導要領に基づいた英語学習ですが、上田先生は次のように話します。

「全生徒が毎年受けている外部の学力テストにおいて、インター生は日本語で問われる英語問題で高得点を取っていますし、本科生も問題ないと考えています。生徒たちはデジタル学習教材『すらら』を自発的に活用して、日本語のテストでも英語力が発揮できるよう対策しています」

 では、本科とスタンダードは、英語授業の時間数以外にどのような違いがあるのでしょうか。

「授業のスピード、使用するテキストのレベルが若干異なります。ですが、いずれは同レベルまで引き上げたいと考えています。
 大きな違いは、本科には生徒一人ひとりが、熱をもって取り組むことができる研究テーマを設定して、探究活動を行う『ゼミ』があること。ゼミを目当てに入学する生徒が多いですよ。本科もインターも育てたいのは、グローバル社会で活躍することができる『世界市民力』です」

4月にはオーストラリア・ラトローブ大学の教授を招き、中2のアドバンスト生を対象に『宇宙空間における放射線の影響』というテーマで講演を開催。生徒は大学レベルの講義を受け、さらには現地の大学とオンラインでつながり、リモート実験も経験しました。

英語で思考し
発信する力を育む『SAP』

 インターには、本科のゼミに相当する『サレジアン・アカデミック・プログラム(SAP)』があります。週2時間、英語でグローバルな課題について学び、考え、ディスカッションやプレゼンを行う授業です。帰国生などさまざまな教育背景をもつアドバンスト生とスタンダード生が混合グループでの学び合いを通して、多角的な視点や英語で思考し、発信する力を養成していきます。

 SAPや本科ゼミの成果発表の場が、学園祭でのプレゼンテーションと、1月に行われるポスター発表です。

「インター生は、英語でのプレゼンに加え、ポスターも英語で作成します。スタンダード生はアドバンスト生の助けを借りながらも、秋の学園祭までには英語でプレゼンができるまでに成長し、ポスター作成も頑張っています」

 また、新たな試みとして、生徒から募った学術論文を掲載する、論文集『Journal』の発行も決定しました。

「『Journal』への掲載をめざし、ゼミやSAPで執筆した論文をブラッシュアップするなかで、学外コンテスト等への挑戦に発展すれば、総合型選抜入試にも有効に働くと考えています。
 さらに、高校ではデュアルディプロマプログラム(※2)の導入も準備中です。今後も海外とのつながりを増やし、時代に即した取り組みを柔軟に取り入れていきます」

※2 デュアルディプロマプログラム…日本国内の高等学校に通いながら、海外の高等学校のカリキュラムを学び、2国の卒業証書(デュアル ディプロマ/ダブル ディプロマ)を取得できるプログラム。

インター生が「グローバリゼーション」というテーマのもとSAPで作成したポスター

インター生が「グローバリゼーション」というテーマのもとSAPで作成したポスター。外国の記念碑について知っている人がどれくらいいるかを、東京・二子玉川駅前で街頭インタビューし、その結果をまとめて考察しました。

進学通信 2024年7月号
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