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私立中高進学通信

2024年7月号

注目! News and Topics

芝浦工業大学柏中学校

SSH第Ⅲ期の指定校に選出
生涯にわたって学び続けられる力を育成

課題研究(探究活動)に取り組む生徒たち。文部科学省からⅢ期目のSSHの指定を受けている同校では、
探究授業や高大連携プログラムなどを通して理工系人材の育成にアプローチしています。

課題研究を軸とした
授業カリキュラムへ
SSH統括部 部長・理科/須田博貴先生SSH統括部 部長・理科/須田博貴先生

「創造性の開発と個性の発揮」を建学の精神に掲げ、さまざまな分野の理科実験などの体験的な学びに基づく理数教育を行っている同校。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)のⅢ期目が4月からスタートしました。文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校および中高一貫校を支援するSSH(指定期間は5年)。そのⅢ期目の取り組みについて、SSH統括部部長の須田博貴先生に伺いました。

「今年度から新たに、教育活動全体を通して育成すべき資質・能力として『問題発見力』『課題解決力』『研究基礎力』『自律的活動力』といったコンピテンシーを設定しました。本校ではこれをまとめて「SS(芝浦サイエンス)コンピテンシー」と呼んでいます。中高6年間を通じて、それらを全生徒が身につけていくことをめざすプログラムを考えています」(須田先生)

 Ⅱ期までは、課題研究(探究活動)を通して「思考力」「判断力」「表現力」を磨き、「問題発見力」「問題解決力」の育成に取り組んできました。そこからⅢ期では、学びに向かう「自律的活動力」と、課題研究に資する知識・技能にあたる「研究基礎力」を加えました。

「文理を問わず、これからの時代は生涯にわたって学び続けられる力が求められます。生徒にはさまざまな教科に興味をもち、意欲的に勉強に取り組んでいってもらいたいです。その結果、探究活動もさらに深まっていくという良い循環が生まれるように、私たちも生徒を支援したいと考えています」(須田先生)

 
希望者から全生徒へ
範囲を拡大

 これまで同校のSSHの主たる取り組みである課題研究では、希望者を募って実施してきましたが、第Ⅲ期では全生徒を対象とするカリキュラムに発展させていくようです。

「Ⅱ期の取り組みで指導のノウハウが蓄積されたこともあり、校外のコンテストで受賞する生徒も増えてきました。SSH生徒研究発表会やJSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)、日本学生科学賞でも賞をいただきました。高校生国際シンポジウムを経て世界大会にも進出しています。Ⅲ期では、これまでに培った課題研究支援のノウハウを多くの生徒に活かすのが目標です」(須田先生)

 SSHⅢ期では、芝浦工業大学との連携も強化していきます。芝浦工大への進学を希望し、十分な学力を有していると認められた理系生徒には、高3で同大学の授業への参加や課題研究での連携プログラムが用意されています。また、千葉大学をはじめとした他の大学とも協定を結び、連携を進めています。

 
ロールモデルを提示して
将来像をイメージ
SSH統括部 副部長・国語科/高澤良輔先生SSH統括部 副部長・国語科/高澤良輔先生

 順調に成果を上げている同校のSSH。Ⅲ期にあたっての決意を、このように話します。

「我々がめざしているのは本質的な資質・能力の育成です。SSHⅢ期では、これまで以上に大学の協力を仰ぎ、本格的に取り組みたいと思っています」(SSH統括部 副部長/国語科・高澤良輔先生)

 数字で表しにくい力を育成するプログラムを組むにあたって、イメージを生徒や保護者と共有するためにロールモデルの活用を予定しています。

「資質・能力の伸長の成果を見てもらう一環として、卒業生による講演を計画中です。先輩が何を身につけ、それをどう活かしているのか、実例を示すことで生徒たちに実感してもらおうと思っています」(高澤先生)

 ロールモデルの試みは、中学でもすでに始まっています。

「高校生の研究発表を中学生が見学する機会を設けています。発表内容が中学生には難しい点もありますが、同じ学校の先輩が挑戦していることなので、『自分もできるようになると思うと楽しみです』という声をよく耳にします。生徒たちが自分の将来をイメージできるようになってくれたことに手応えを感じました」(高澤先生)

 同校のSSHⅢ期がどんな生徒を育てるのか、成果に期待が集まります。

生物の課題研究における中間発表の様子。探究テーマにこだわる同校では、生徒が研究したいテーマを自分自身で見出すために、教員がじっくり丁寧にサポートしています。生物の課題研究における中間発表の様子。探究テーマにこだわる同校では、生徒が研究したいテーマを自分自身で見出すために、教員がじっくり丁寧にサポートしています。
国際研究発表会で課題研究の成果を発表する同校の生徒たち。来日した大学教授や留学生を前に、英語で研究発表・質疑応答を行います。国際研究発表会で課題研究の成果を発表する同校の生徒たち。来日した大学教授や留学生を前に、英語で研究発表・質疑応答を行います。
関東近県のSSH指定校との合同発表会。口頭発表とポスター発表が行われており、他校の生徒との発表や質疑応答は、生徒たちの良い刺激となります。関東近県のSSH指定校との合同発表会。口頭発表とポスター発表が行われており、他校の生徒との発表や質疑応答は、生徒たちの良い刺激となります。
高校生の生徒探究発表会には、外部の高校や大学を含めた数多くの教育関係者も訪れます。高校生の生徒探究発表会には、外部の高校や大学を含めた数多くの教育関係者も訪れます。
ベトナム・ハノイ市にあるFPT高等学校とパートナーシップ校締結をしており、交流の一環として共同研究も行っています。ベトナム・ハノイ市にあるFPT高等学校とパートナーシップ校締結をしており、交流の一環として共同研究も行っています。

(この記事は『私立中高進学通信2024年7月号』に掲載しました。)

芝浦工業大学柏中学校  

〒277-0033 千葉県柏市増尾700
TEL:04-7174-3100

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