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私立中高進学通信

2022年11月号

ココに注目!学校説明会レポート

トキワ松学園中学校

参加者は4教科から2教科を選択
授業体験を通して先生と触れ合う

ハロウィーンの仮装をした中山校長先生が、授業体験に参加できなかった小学生にお菓子をプレゼントしました。

ハロウィーンの仮装をした中山校長先生が、授業体験に参加できなかった小学生にお菓子をプレゼントしました。

グローバルな視点を持ち、「探究女子」の育成に取り組んでいる同校。10月31日(日)に行われた秋の授業体験&日曜説明会で、受験生に好評だった授業体験の様子をご報告します。

プログラム
日曜説明会(保護者&受験生対象)

1校長挨拶

中山正秀校長先生が、同校の教育方針などを説明。

2トキワ松学園の教育

コース制度、特色ある授業や海外研修、部活動などの学校生活や進学実績などを紹介。

3入試予定

2022年度の入試についての説明。

4校内見学(希望者)

教員の案内により校内を見学。保護者は授業体験の2時間目の様子も見ることができました。

5終了


秋の授業体験(受験生 希望者対象)

1授業体験 1時間目

4つの教科から希望する1教科を体験。

2授業体験 2時間目

教室を移動し、希望するもう1教科を体験しました。

3終了

2教科の授業を体験し
先生たちと触れ合う

「思考力教育」「国際力教育」「美の教育」を3本柱に、クリエイティブに問題解決できる“探究女子"を育成する同校。「秋の授業体験&日曜説明会」と題した今回の説明会では、授業体験に小6が75組、説明会に95組が参加しました。受付開始時刻の13時30分には続々と参加者が来校。まず検温と消毒を済ませ、説明会に参加する保護者らは体育館へ、授業体験希望の小学生は各教室へと移動しました。授業体験は2時間続きで行われ、希望者は英語・美術・社会・理科から2つを選択し、1時間ずつ希望の授業を体験しました。

 この日はハロウィーン当日。英語の授業が行われた3階の第1イングリッシュルームとホールでは、気分を盛り上げる飾り付けが施され、楽しい音楽が流れるなか、ネイティブ教員3名と日本人教員3名が参加者を出迎えました。参加者は、ネイティブ教員から英語で出題される算数の問題に英語で答えるうちに、少しずつ緊張がほぐれたようです。写真を見て英語で国名を答えるクイズでは、積極的に手を挙げて答えていきました。

 第2美術室では、けいそう土のコースターを作る美術の授業が行われました。参加者は円形と六角形のけいそう土製コースターに絵を描きます。3名の美術教員が教室内を回って参加者にアドバイスをしながら、夢中で取り組む彼女たちを見守っていました。

 第1美術室では社会の授業中。「鳥獣戯画を描こう」というテーマで、参加者は鳥獣戯画について学んだあとで登場するウサギとカエルのどちらかを選び、色を塗った上に黒を重ね塗りした紙を、細い棒で引っかいて色を引き出すスクラッチアートを体験しました。鳥獣戯画の線をなぞる参加者の表情は真剣そのものでした。

 2階の被服室で行われていたのは、理科の教員4名による「万華鏡を作ろう」の授業。まず万華鏡の仕組みを知るために鏡文字の説明があり、鏡によってどのように光が反射するかを教わった後、筒に鏡を貼り、ビーズを詰めて万華鏡を作りました。3〜4名ずつのグループになった参加者が、一つのビーズケースから仲良く好きなビーズを選び、自分だけの万華鏡を完成させていました。

 1時間目が終わると10分間の休憩を挟み、もう一つの授業を体験します。

 1時間目の授業が終わった頃、体育館では学校説明会が終了。その後、希望者は校内見学に参加しました。

「私が校長に就任する前の2001年から授業体験を実施していて、力を入れて取り組んでいます。教員と受験生が対面で交流できることが、本校を知ってもらう最善の方法と考えています」(中山正秀校長先生)

 教員と受験生が直接触れ合える授業体験は、同校を実感できる絶好の機会です。アットホームな雰囲気に入学後のイメージを膨らませる参加者が多かったようです。

受付
▲受付開始時刻には参加者の大半が集まりました。14時から説明会と授業体験が始まります。受付開始時刻には参加者の大半が集まりました。14時から説明会と授業体験が始まります。
▶授業体験参加者は、保護者とわかれて各教室へと移動します。授業体験参加者は、保護者とわかれて各教室へと移動します。
美術
▶授業が始まるのを待ちます。教室にはハロウィーンの飾り付けがされていて、参加者を和ませてくれます。授業が始まるのを待ちます。教室にはハロウィーンの飾り付けがされていて、参加者を和ませてくれます。
どんな絵にするか構想を練った後、油性ペンで好きな絵を描きます。どんな絵にするか構想を練った後、油性ペンで好きな絵を描きます。
社会
スクラッチアートの説明を受ける参加者たち。スクラッチアートの説明を受ける参加者たち。
黒く塗られた紙の下からカラフルな色が出現しました。黒く塗られた紙の下からカラフルな色が出現しました。
鳥獣戯画の動物たちもハロウィーン仕様で参加者をお出迎えします。鳥獣戯画の動物たちもハロウィーン仕様で参加者をお出迎えします。
英語
英語で算数の問題を出題するネイティブ教員たち。英語で算数の問題を出題するネイティブ教員たち。
イギリスでおなじみのキャンディで作るクモ(キャンディスパイダー)の作り方を教わります。イギリスでおなじみのキャンディで作るクモ(キャンディスパイダー)の作り方を教わります。
英語で国名などを答えながら進むゲーム。じゃんけんのかけ声も英語です。英語で国名などを答えながら進むゲーム。
じゃんけんのかけ声も英語です。
理科
▼光源装置から出る光の線をなぞり、「入射角」「反射角」などといった光の屈折の原則を教わります。光源装置から出る光の線をなぞり、「入射角」「反射角」などといった光の屈折の原則を教わります。
▲鏡を貼り合わせてオリジナルの万華鏡を作ります。鏡を貼り合わせてオリジナルの万華鏡を作ります。
お気に入りのビーズを選ぶ参加者たち。お気に入りのビーズを選ぶ参加者たち。
本校の魅力を知ってもらう授業体験

――毎年大人気の授業体験。中山校長先生と広報部長の播磨康泰先生にその意義をうかがいました。

中山正秀校長先生

「授業体験が楽しかった」という声を、何人もの参加者からいただきました。ハロウィーンの仮装については、校長になってすぐに広報の先生と話し合い、その年の12月の説明会でサンタクロースの衣装を着たのがそもそもの始まりです。その時は写真部の生徒が受験生と一緒に写真を撮ってくれて、すぐに印刷してプレゼントしていました。予想外に大好評で、入試のお守りとして試験当日に持ってきてくれている受験生が何人もいました。それをハロウィーンにもやろうということになり、昨年はドラキュラ、今年はパンプキンの被り物をしてみました。今回は保護者の反応が大きかったようです(笑)。

 授業体験に関しては、昨年と今年はコロナ禍のためできなかった『プロジェクトアドベンチャー』の授業体験をぜひ復活させたいと思います。授業体験で感じてほしいことは、教員たちの雰囲気です。教員たちといろいろなことが話せるアットホームな雰囲気が伝われば、入学に向けて受験生の誰もが持っている不安を取り除けるのではないでしょうか。それは、学校生活をスタートさせるうえでとても大切なことだと思っています。授業体験では受験生に「安心」を伝えたいですね。


広報部長 播磨康泰先生

 例年は図書・美術・理科・社会を夏の授業体験として行っていましたが、今年はちょうど8月に感染者が多く、授業体験は中止となってしまいました。10月末は、例年英語の授業体験を行っていましたが、夏休みに楽しみにしていた受験生に、本校のさまざまな魅力を少しでも知ってほしいと思い、今回はこのような形で授業体験を開催しました。保護者の方からは、お子さんが「楽しかった」と言って作ったものをご家族に自慢げに見せていたとか、説明会で生徒や卒業生の様子がわかって良かったというメールをいただきました。

 授業体験の内容は、各教科の教員が、小学生が体験して楽しいと思えるようなものを考えています。これまで行ったなかでは、理科の「化石を探そう」、美術の「スイーツデコ体験」、社会の「勾玉づくり」などが人気でした。受験生の皆さんには、本校の教員と触れ合うなかで感じる距離の近さや、実際に授業を体験しながら学ぶ楽しさを感じてほしいと思います。

進学通信 2022年1月号
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