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私立中高進学通信

2022年1月号

中1の始め方

京華女子中学校

認め合う関係を築き
共感力を身につける

京華祭の準備のため、クラス全員でモザイクアートを作成。
行事のたびにクラスの団結力が強まります。

女子教育のパイオニアとして、生徒の成長を支えてきた同校。友達づくりのきっかけとなるよう行事に工夫を凝らし、英検や定期試験へのサポートを行って学習習慣も身につけさせていきます。

友達づくりのきっかけにもなる
一年間の行事や取り組み

 1909年の創立以来、一貫して社会に貢献できる女性の育成に努めてきた同校。近年は「共感力の育成」に力を入れています。入学した中1生は、まず入学式の翌日から3日間のオリエンテーションに参加します。学校生活についてさまざまなことを学び、校舎探索なども行って、少しずつ京華女子という環境に慣れていくための行事です。

「新入生にとって『友達ができるかな?』ということが一番の心配事だと思います。そこでオリエンテーションでは、ゲーム感覚の自己紹介やグループでの校舎探索を行っています。学年全体の交流会で、クラス外の生徒との交流の場も設けています」(中1学年主任/油目彩先生)

 中1の1学期から、京華女子オリジナルの体験学習プログラム『EHD』の取り組みもスタート。「自分史」を作成してプレゼンテーションを行うことで、生徒同士で経験を共有し、お互いのつながりを感じることができます。1学期の最後に行われる3日間のイングリッシュキャンプでは、同じ内容を今度は英語でプレゼンテーションしていきます。

 2学期には体育祭と京華祭(文化祭)があり、クラスメートや学年全体との人間関係をより深める機会となっています。体育祭は例年であれば中高一緒に行いますが、コロナ禍のため2021年度は学年ごとに実施し、3学年合同でドッジボール大会を行いました。京華祭は例年、京華中学高等学校(男子校)、京華商業高等学校(共学校)と一緒に開催していますが、2021年度は単独でのオンライン開催となり、中学生は学年全員でモザイクアートを作成しました。

 こうした行事を通じ、生徒たちはつながりを深めながら、徐々に環境に慣れていきます。油目先生は「まずは学校を好きになって、毎日楽しんで登校してほしいので、友達作りのきっかけを行事の中でも作っています」と話します。

 部活動では、先輩との交流を通して新たな人間関係を築きます。同校ではほとんどの部活動が中高一緒に活動し、合宿も合同で行います。

「中高生が一緒に活動できることが、中高一貫校の良さです。同学年のお友達とは違った目線が先輩たちにはありますから、部活動を通して上下関係や人間関係を学んでいってほしいです」

定期試験・英検対策から
スケジュールの立て方まで指導

 中1生にとって、勉強の動機づけ・習慣づけも非常に大切です。特に英語は中学では授業数も増え、覚えることも多くなります。

「本校では放課後の英検講習を中1の2学期から行っています。中1生は全員必修で、「英検対策+英語の授業の補習」という位置づけです。
 初めて検定試験を受ける生徒は、どう対策していいかわかりません。そこで、まずは10月に実施される英検の試験に向けて、めざしている級別に分け、勉強の仕方から教えています。中2からは英語の授業は習熟度別クラスで行い、中学卒業までに英検準2級の取得を目標にしています」

 定期試験対策も、試験の2週間前に学習計画表を配り、試験勉強のやり方からていねいに指導しています。

「まずは時間単位になっている学習計画表のなかで、部活動や就寝時間、食事、お風呂などの時間を除いた自分の空き時間を色ペンで塗らせて、その時間に何の勉強をするのかという予定を細かく記入してもらいます。ああしなさい、こうしなさいと指示こそしませんが、書き方やスケジュールの立て方は、担任がしっかりとサポートします」

 教員のサポートを受けながら、友達の意見を受け止め、生徒たちは少しずつ成長していくと油目先生は言います。

「中1の生活目標は『お互いを認め合おう』です。自分の価値観だけではなく、周囲の気持ちや立場になって考える"共感力"を、本校の教育を通して学んでいってほしいですね」

▼オリエンテーションでは自己紹介ゲームで大盛り上がり! 別の小学校から来た友達ともすっかり打ち解けました。オリエンテーションでは自己紹介ゲームで大盛り上がり! 別の小学校から来た友達ともすっかり打ち解けました。
▲『自分史』をプレゼンテーションする中1生。プレゼンテーションの機会が多い同校ではiPadが中1から全員に貸与されます。11月開催のキャリアガイダンスでは海外で活躍する日本人女性にオンラインでお話を聴きます。『自分史』をプレゼンテーションする中1生。プレゼンテーションの機会が多い同校ではiPadが中1から全員に貸与されます。11月開催のキャリアガイダンスでは海外で活躍する日本人女性にオンラインでお話を聴きます。
校内で実施されたイングリッシュキャンプ。英語のプレゼンテーションも中1から実施して英語力を養っています。校内で実施されたイングリッシュキャンプ。英語のプレゼンテーションも中1から実施して英語力を養っています。
中高6年間は大事な時期。
その成長を教員全体で支えます
中1学年主任/油目彩先生中1学年主任/油目彩先生

 中高6年間は、さまざまな面で成長するとても大事な時期です。人間性を磨き、社会の多様な場面で活躍できる女性に育ってほしいと思っています。職員室にもたくさん生徒が来るのですが、甘えてきた時には思い切り受け止め、やらせる時にはしっかりやらせる。そのメリハリを本校の全教員が心がけています。

 生徒の人間関係にも気を配り、悩み事があれば生徒から気軽に相談できる雰囲気づくりをしています。入学後、保護者に向けてスマートフォンの使い方に関する説明を何度も行い、生徒にもオリエンテーションのなかでマナーを教え、道徳の時間でもLINEの使い方について話し合うなどしています。

 生徒たちは6年間で見違えるように成長していきます。時には厳しさも見せながら、生徒がどんな状況にも適応できる人間になれるよう、支えていきたいですね。

(この記事は『私立中高進学通信2022年1月号』に掲載しました。)

進学通信 2022年1月号
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