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私立中高進学通信

2022年4月号

目標にLock On!! 私の成長Story

京華女子中学校

母娘二代で京華女子へ
卒業後も続く絆

母娘二代で同校に通う田中さん親子。母の千穂さんは、高校時代に美容師の国家試験に合格した努力家です。いつでも応援してくれる先生の姿に勇気づけられたと話してくれました。
京華女子第81回生 田中 千穂さん

京華女子第81回生
田中 千穂さん(右)と、
田中柊奈さん(左)

成績や結果ではなく
その過程を重視
思い出のモノ思い出のモノ
取材当日、クッキング部が京華祭で販売しているクッキーを、当時のレシピのまま作ってきてくれました。

 1995年に同校を卒業した田中千穂さんは、母娘二代で京華女子に通っています。千穂さんの娘である柊奈さんは、現在、高校1年生。

「京華女子には、小学4年生の頃から母に連れられ訪れていました。オープンキャンパスなどに参加した際、案内してくださった先生方や先輩方が温かく、学校の雰囲気も私に合っていると感じ、ぜひ入学したいと受験しました」(田中柊奈さん)

 千穂さんも「成績や結果にこだわるのではなく、どれだけ努力し、どれだけ成長したかという“過程”を重視してもらえる学校」であることを自身が身をもって体験し、「娘の性格も考え、また娘自身も京華で学びたいという思いをもってくれたこと」から受験を決めたと話します。この日、母娘で仲良く話す姿が印象的でしたが、柊奈さんが同校に入学した当初は、けんかすることも多かったそう。

「私が卒業生で、私を知っている先生方も多いことから、娘は『絶対にママと比べられるから嫌だ』とナーバスになっていた時期もありました。そのことでぶつかってしまったこともあります。ですが、先生方が繰り返し『柊奈ちゃんは柊奈ちゃんだよ』と伝えてくださいました。京華女子の先生方は私にとってもいまだに先生で、相談に乗ってもらえるお姉さん的存在です」(田中千穂さん)

クラブ活動を通して
学んだリーダーシップ
着付け講師という仕事を活かし、同校の高3生に浴衣の着方指導も行っている千穂さん。着付け講師という仕事を活かし、同校の高3生に浴衣の着方指導も行っている千穂さん。

 現在、美容師、着付けの講師として働く千穂さんは、同校に在学中から通信制の美容学校へも通い、高3の時には美容師の国家試験の学科テストに合格した経歴をもちます。

「母が美容室を経営していたので、親の薦めもあり、美容学校に通っていました。ダブルスクールはもちろん大変でしたが、学習することが習慣づいていたこともあり、テスト勉強自体はそれほど苦労した記憶はありません。当時の担任の先生からも『やらせてもらえるのはすごいことだから、何でもやったらいい。経験を積みなさい』という声をかけていただき、応援してくださいました。困った時には相談にも乗ってくださり、背中を押してもらいました」

 高校卒業後は、栄養士をめざして大学へ通い、卒業後は就職もした千穂さんですが、働きながら美容師の国家試験の実技テストも受験し、見事合格。結婚を機に、美容師になりました。

 バイタリティーと行動力にあふれ、何事にも前向きに取り組む千穂さんですが、その礎は、中高時代に所属していたクッキング部での経験を通して培われてきました。

「クッキング部のメインとなる活動は、京華祭(学園祭)です。中1から高2の部員が総出でクッキーを作り販売します。当時は、クッキーのほかにカレーやゼリー、ドリンク類も販売していました。販売メニューを決め、予算を立てて材料を購入し、料理を作り、食堂の運営をして、売上金の計算まで、すべてを部員たちで行っていました。それは本当に大変な作業でした。先輩が後輩たちを引っ張っていかなければならないんです。高2で部長になった時には、特に部員たちをまとめなければならない立場になり、協調性やリーダーシップ、自分たちの努力を結果として出すにはどうしたらいいかなど、今の仕事にも必要な能力を学ぶことができたと思います」

これからの楽しみは
子どもたちの成長

 柊奈さんと小4の息子さんをもつ千穂さんの今後の夢は、「子どもたちの成長を見届けること」。

「私は、どれほど言葉を尽くして伝えても、繰り返し叱ったとしても、自分で行動して見せなければ子どもたちの心を動かすことはできないと考え、子育てをしてきました。サロンワークをしながら、美容師を対象とした講習会の講師を務めたり、着付け技術コンテストに参加するなど新しいことに挑戦してきました。目標を達成するためにどうしたらよいかを考え、試行錯誤する母の姿を子ども達は見てきたはずです。その姿を見てきた子ども達が、自分で未来を切り拓くためにこれからどう成長していくのか。それを見守りながら、共に歩んでいくことが楽しみです」

先生との距離が近く、何でも相談できることが魅力
田中柊奈さん(高1)田中柊奈さん(高1)

 母がきっかけで入学したこの学校ですが、生徒と先生との距離が近く、何でも相談できることが魅力だと感じています。現在、私は生徒会で活動しています。2020年、2021年と、新型コロナの影響で文化祭がオンラインでの開催になってしまいましたが、生徒会でアンブレラアートを作り、その動画を作成するなど、オンラインならではの学校紹介ができました。たくさんの感想をいただけてすごくうれしかったですし、達成感も感じました。こうした活動を通して、私自身成長できていると思います。

恩師からの応援メッセージ
娘さんの成長も一緒に見守っていきたい
高1の担任で、クッキング部の顧問だった谷口貴子先生と。高1の担任で、クッキング部の顧問だった谷口貴子先生と。

 私が千穂さんの担任だったのは高1の時ですが、クッキング部の顧問として千穂さんと接する機会が多く、その活動が印象に残っています。部長である千穂さんとは、レシピや材料計算、買い物などの活動内容を相談するため、とくに京華祭の準備では何度も話し合いをしました。千穂さんは顧問の意向を踏まえつつ、自分の意見もしっかり述べる生徒でした。京華祭では、一大イベントである模擬店をまとめるのに大変な苦労があったはず。しかし、決して途中であきらめない、責任感の強い生徒でした。歴代のクッキング部の部長の中でも最も印象深い生徒の一人です。現在は、高3の家庭演習の授業で年に1度「浴衣の着付け講習会」で講師を務めてもらっています。また、娘さんの柊奈さんが本校に通っていますが、一緒に柊奈さんの成長を見ることができるのも、教師としてうれしい限りです。(谷口貴子先生)

(この記事は『私立中高進学通信2022年4月号』に掲載しました。)

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