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私立中高進学通信

2022年9月号

注目! News and Topics

開智日本橋学園中学校

さらなる進化を続けるIB認定校
2022年から中1生全員が“MYP”の学びに!

MYPプログラムは英語の授業数の多さによって3コースに分かれます。帰国生を対象とするGLCが最も英語の授業数が多く、次いでDLC、LCの順になります。

MYPプログラムは英語の授業数の多さによって3コースに分かれます。
帰国生を対象とするGLCが最も英語の授業数が多く、次いでDLC、LCの順になります。

授業や課外活動を通して
自ら探究する生徒を育成

 世界基準で活躍できる人材の育成を目標にした教育プログラム「国際バカロレア」(IB)の中等教育プログラム「MYP」、ディプロマプログラム「DP」の認定校となっている同校。中1~高1でMYP、高2・高3でDPを履修でき、最終試験で所定の成績を収めると、海外大学も受験できる大学入学資格(国際バカロレア資格)を取得できます。

「単に先生から教わったことをノートに書いて暗記するのではなく、自分から主体的に探究する批判的思考力をもった生徒を育てるために作られたカリキュラムがIBです。ただし、海外大学にたくさん卒業生を送りたいという理由でIBを行っているわけではありません。あくまで、自分で主体的に探究できる生徒を育てることを最大の目標としています」

 と話すのは、MYPコーディネーター・校長代理の近藤健志先生です。同校では、ATL(学びの方法)として①思考スキル、②コミュニケーションスキル、③社会性スキル、④自己管理スキル、⑤リサーチスキルという5つのスキルの活用を意識的に授業へ取り入れています。

「ただ『主体的にやりなさい』と言うだけではなく、『どうすれば主体的にできるか』をスキルとして教え、一緒に学んでいくのがIBの特徴です。自己管理スキルなら、期日までに課題を提出するために計画を立てて取り組むスケジュール管理、あと仲間と意見が対立してもカッとならずに抑えるという"気持ちの管理"も指導しています。コミュニケーションスキルでは人前でプレゼンするスキルはもちろん、『話を聞く時は、どう聞けば発表者が気持ちよく話せるか』という聞き手の指導もしています」

 こうした授業のほかに、部活動、委員会活動、ボランティア活動などの課外活動も、IBのカリキュラムの一環として位置づけられています。

「過去には、後輩のために課外活動に関するWEBサイトを作って全校で共有した生徒や、近所のタイ料理店のために英語・日本語・タイ語のメニューを作った生徒もいました。課外活動では、生徒それぞれが自分のやることに対して計画と目標を立てて取り組み、後に振り返りを行います。そうした活動が各自の成長にもつながると考えています」

全員がMYPの中1生には
早くも良い効果が

 同校がIBプログラムを始めたのは2015年9月。以前は中学6クラスのうち2クラスでMYPを導入していましたが、今年入学の中1生からは全員がMYPで学んでいます。

「ここ数年の成果を見て、MYPのクラスの伸びが良かったので、これを全クラスへ広げることにしました。MYPでの学びは本人の成長につながりますし、大学入試でも良い成果が出ています。今年入ってきた中1生を見ても、早くも良い効果が現れていると思います」

 中学入試に関しては、帰国生は主に英語の試験と論文エッセイ、面談。それ以外の受験生は筆記試験がメインとなっています。

「現段階で、学習習慣や基礎的なことができている小学生であれば大丈夫。主体的に探究する能力は、入学後の6年間で鍛えられます。人から言われたことをやるだけでなく、少しでも自分から探究していきたいと思う人物であれば、有意義な学校生活を送れると思います。本校では探究する機会をたくさん提供できますし、校内にも『自分のやりたいことがあれば、まずはやってみよう』という意識が浸透していますから」

6年間の流れ

6年間の流れ

※LC(リーディングコース)…主に国内トップレベルの大学への進学をめざし、アクティブラーニングを主体とした研究型・協働型の授業と国際バカロレアの教育を加味し、確実な知識と学力を育成するコース。

※DLC(デュアルランゲージコース)…英語を中学から本格的に勉強するコース。国内・海外の大学進学をめざす。

※GLC(グローバル・リーディングコース)…すでに英語力が十分あるコース。国内・海外の大学進学をめざす。

中2生の「フィールドワーク」。中2では自然を対象とする探究の手法を体得します。中2生の「フィールドワーク」。中2では自然を対象とする探究の手法を体得します。
「哲学対話」の授業。生徒たちが向かい合い、あるテーマについて意見を出し合います。「哲学対話」の授業。生徒たちが向かい合い、あるテーマについて意見を出し合います。
IBの教えによって“自分で主体的に考え、プレゼンもできる”生徒たちが育っています。IBの教えによって“自分で主体的に考え、プレゼンもできる”生徒たちが育っています。
「目標と計画を立てて取り組み、後に振り返る」という作業は部活動でも行われています。「目標と計画を立てて取り組み、後に振り返る」という作業は部活動でも行われています。
本校の“能動的な学び”がIBとマッチ
MYPコーディネーター・校長代理 近藤健志 先生MYPコーディネーター・校長代理
近藤健志 先生

 本校では「先生から教わる受け身の学びではなく、能動的な学び」に主眼をおいており、そうした校風がIBプログラムと親和性が高かったと感じています。

 たとえば、中1から週1回「哲学対話」という授業があります。生活のなかで出会うさまざまなテーマについて自分の意見を発信するのですが、この授業を通して「自分の意見をもって話していいんだ。ほかの人と違う意見をもつのは、むしろ良いことなんだ」ということを理解してもらっています。また海や森など校外へ出かけて、自分で興味をもったものに対して仮説を立てて探究していく「フィールドワーク」という行事も行っています。このように、本校は「生徒に探究させるための授業や行事」をもともと備えている学校だったので、IBともマッチしやすかったのです。そこにIBを導入して取り組むことで、さらにその探究に深みを出せると考えています。

進学通信 2022年9月号
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