Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2022年4月号

目標にLock On!! 私の成長Story

開智日本橋学園中学校

恩師や仲間との強い絆
そして探究が広げた世界

2015年、女子校から共学校化し、現校名へ変更した開智日本橋学園。同校第一期生の津川和磨さんに、中高6年間で「夢」「志」を実現させる同校の魅力について語ってもらいました。
東京工業大学 環境・社会理工学院2年 津川 和磨さん

東京工業大学
環境・社会理工学院2年
津川 和磨さん

少しずつ輪を広げていき
そのなかで頂点をめざす

「中学時代は、勉強よりもスポーツが得意でした。そんな僕が高校生になった時、周りにいる仲間たちと成績を競い合うようになったのです。そしてこの小さな輪のなかでトップになることができました。こうして自信をつけた僕は、この輪から飛び出し、今度はクラスで、次は学年でトップをめざすようになりました。小さな輪から大きな輪へと広げていったのです」

 津川和磨さんがボードに書いてくれた「小さな輪の中で頂点をとって……」は、あるユーチューバーの言葉です。津川さんは自分の中高時代とリンクするこの言葉を、座右の銘にしています。なかでも津川さんが「輪」のなかで頂点をめざしたのは、数学です。数学は津川さんの好きな教科でしたが、高校に入って、学習にさらに打ち込みました。

「開智日本橋学園では、数学の授業が習熟度によってアルファとベータにクラスが分かれています。アルファが上位のクラスです。高1の時、僕はベータだったのですが、努力した結果、高2でアルファに上がることができました」

 アルファの授業を担当していたのが、池田陽一先生です。

「アルファでは、これまで見たことがない難しい問題を扱っていました。その問題を池田先生は楽しそうにパズルのような感覚で解き、わかりやすく説明してくださるのです。『この先生は、本当に数学が好きなんだな』と思いました。そして、僕は池田先生から数学の問題を原理原則に基づき厳密に解くことがいかに素晴らしいことなのか、どの解き方が最も美しいのかを知ることができたのです。数学がますます好きになりました」

津川さんなら合格できる
そう確信した池田先生
「開智日本橋には優秀な先生方が揃っていると両親から聞いていたので、受験しました」(津川さん)「開智日本橋には優秀な先生方が揃っていると両親から聞いていたので、受験しました」(津川さん)

 津川さんが進んだ『LC(リーディングクラス)』は、探究型・協働型の授業と、国際バカロレアの教育を加味した学びによって、確かな知識と学力を育成するクラス。この探究型・協働型の授業も数学の力を高めたと津川さんは振り返ります。

「国語の授業では、一人ひとりがテーマを考え探究活動に挑戦しました。僕のテーマは『親の言うことに従い続けることは良いことなのか』です。このような授業によって、筋道を考えながら答えを導き出すという、数学に必要な論理的な思考力を鍛えることができました」

 津川さんは将来の明確な目標があります。建築士になることです。津川さんのお祖父さんが建築士で、やりがいのある仕事だと聞いていたからです。そんな津川さんに東京工業大学の受験を勧めたのが、池田先生です。東工大の環境・社会理工学院には建築学系があり、建築士をめざせます。池田先生は津川さんの数学の力を高く評価していました。東工大の一般選抜の個別学力検査では、数学の配点が大きなウェートを占めます。そこで、池田先生は津川さんなら東工大に合格できると確信したのです。

同じ高みをめざす
仲間との切磋琢磨も力に

 数学とともに物理や化学といった他教科でも津川さんの学力をさらに高めたものがあります。放課後講習をはじめとするサポート体制と、津川さんと同様に高い志を抱く仲間たちです。

「大学入試直前になると、大学入学共通テスト対策などの特別講座を先生方が開いてくださいました。そのなかに最難関大学をめざす生徒たちのための予習形式の講座がありました。その仲間たちとLINEグループをつくり問題を解き合ったのです。みんなで高い目標に向け、心をひとつにして切磋琢磨したことが大きな力になりました」

 津川さんとともに、この講座で学んだ生徒は東京大学をはじめとする最難関大学へ現役合格を果たしています。

 座右の銘にあるように「輪」を広げて「頂点をとって」いった津川さんですが、中高6年間を学習だけに費やしたわけではありません。部活動や行事も熱中できたと笑顔で振り返ります。

「中1から高2で引退するまで、サッカー部に所属していました。ポジションはディフェンダーです。部員たちとは今でも交流が続いています。また、ダンスを習っていたので、高2の文化祭ではみんなの前でブレイクダンスを発表しました。体育祭実行委員の役員も務めています。生徒からアンケートを取り種目を検討したり、パンフレットの制作に携わったり……。この経験を通して、リーダーシップを身につけることができたと感じています。また、体育祭の短距離走では2回優勝することができました」

 その結果、津川さんは同校の卒業式で『体育優良生』という賞を受賞しました。学習とスポーツを両立できた生徒に贈られる賞です。現在、津川さんはダンスサークルに所属し、建築士をめざして学問に励み、自分の世界と可能性を大きく広げようとしています。

恩師からの応援メッセージ
国際社会に貢献できる
建築士になってほしい
恩師である、数学科の池田陽一先生と。数年ぶりに数学の問題を解き合いました。恩師である、数学科の池田陽一先生と。数年ぶりに数学の問題を解き合いました。

 中3のホームルームの時間に数学の問題を解かせたことがあります。じゃんけんの確率の問題でした。授業では深く扱ったことのない問題です。その時、津川くんだけが即答できたのです。私は彼を「ただ者ではないな」と思いました。数学に関して何か才能のようなものを感じたのです。高2の数学のアルファクラスで津川くんを担当するようになると、彼は私が何もアドバイスしなくても、自分で解き方を構築して答えを導き出せるようになっていました。開智日本橋学園の合言葉は『自ら考え、判断し、主体的に行動する』です。津川くんは数学において、この合言葉をまさに実践できる生徒でした。将来は海外でも活躍できる建築士になり、国際社会に貢献してほしいと思っています。(池田陽一先生)

(この記事は『私立中高進学通信2022年4月号』に掲載しました。)

進学通信 2022年4月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ