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私立中高進学通信

2024年8月号

実践報告 私学の授業

日出学園中学校

海外大学進学も視野に!
広がる可能性と学び

真のグローバル教育を促進する取り組みがさらに進化
図書館を備えた『メディアセンター』での中1探究授業。意見交換を通して、興味ある分野が広がります。

図書館を備えた『メディアセンター』での中1探究授業。意見交換を通して、興味ある分野が広がります。

3年前よりIELTSの試験会場として認定を受けた日出学園。
海外留学や海外大学をめざす生徒へのサポート体制も万全です。

TOEFL・TOEICを全生徒が受験
IELTSも新たに導入
入試広報部部長・英語科/石川茂先生入試広報部部長・英語科/石川茂先生

 世界を見据えた英語教育に取り組む日出学園。3年前から『IELTS』の試験会場認定校となり、海外大学進学も視野に入れた英語教育のさらなる強化を進めています。IELTSとは、英語圏の国々への留学、就職、移住を目的とする人の英語力を測る国際的な試験で、英語力を客観的に証明する資格として世界中で広く活用されています。

「本校では、TOEFLやTOEICの試験を、中1から高2までの全生徒が年1回受験しています。スコアとして結果が出るので、『次はもっと頑張ろう』と生徒のモチベーションにつながり、英語好きな生徒が大幅に増えました。世界基準のテストを受けることで、生徒の目は自ずと世界へ向くようになります。この10年で留学希望者、海外大学進学希望者が増えたため、IELTSを受験できる環境を整えました」(入試広報部部長・英語科/石川茂先生)

 現在、毎年10名程度がIELTSを受験し、高得点を獲得する生徒も出ています。その英語力を支えているのは、日々の英語教育と手厚い個別サポート。スピーキングテストの指導も、ネイティブ教員がていねいに行っています。

各種の英語試験を全員受験
学年に合わせた英語試験を、校内の試験会場で毎年受験。事前の準備学習や、事後のサポートも行っています。これに加えて、高校からは希望制のIELTS受験が加わりました。

学年に合わせた英語試験を、校内の試験会場で毎年受験。事前の準備学習や、事後のサポートも行っています。
これに加えて、高校からは希望制のIELTS受験が加わりました。

生徒の視野と興味を広げ
海外大学進学に役立つ課外活動『FLYERS』

 同校では全教科で思考を深める探究型の授業を行っており、そこで培った探究心が、外部に目を向ける一因になっていると石川先生は話します。

「中1から高2まで週1時間、総合探究の時間を設けています。総合探究では、各教科で学んだ知識を活かして生徒一人ひとりが探究活動を行い、他者とコミュニケーションを取りながら、自身のテーマに思う存分向き合っています。探究を通して生徒の興味や思考、 視野が広がり、それが『FLYERS』の活動にも結びついています」

 同校では、独自の自由参加型の課外活動『FLYERS』を2015年から続けています。『FLYERS』は、学校説明会や学校案内、ドラマやCM撮影の裏方、Z世代をターゲットにした企業の商品開発など、多彩な活動に生徒主体で関わる取り組みです。現在は400名以上の生徒が登録しており、SNSを通してプロジェクトごとにボランティアスタッフを募集、生徒は自分が参加したいものに応募する仕組みとなっています。

「生徒にさまざまな学びの場を提供しようと、企業との連携やドラマ・CM撮影の誘致も積極的に行っています。CM撮影の現場では、スタッフの誘導や案内、時にはエキストラとして出演することもあり、合間に広告代理店の方に話を聞くこともできます。
 こうした学内外の経験を重ねることで視野は広がり、進路選択の幅も広がります。そのなかから海外で学びたいと望む生徒が出てくるのは当然のことだと言えるでしょう」

 そう語る石川先生が大切にしているのが「Well-being(ウェルビーイング)」の考え方です。

「幸せな人生を送るためには、多くの人々とコミュニケーションを取ることが重要です。英語ができれば、より多様な人々と交流できるでしょう。自分の可能性を最大限に発揮でき、幸せを感じる進路を選ぶには、国内にとどまらず、世界に視野を広げる必要性も出てくるはずです。そのためにも、今後も世界を意識した英語教育と、『FLYERS』の活動を両輪として、生徒一人ひとりのWell-beingを高めていきたいと考えています」

生徒座談会
海外大学進学をめざして積極的にトライ! 海外へのチャレンジと『FLYERS』について語り合いました

 兄弟で同校に通うO.Tさん(高2)とO.Kさん(中2)、Y.Mさん(高1)の3名にインタビュー。全員が生徒による広報組織『FLYERS』のメンバーです。

 O.Tさんは、父親の勧めもあって海外大学進学を視野に入れ、FLYERSの活動にも積極的に参加。昨年はIELTSの受験にも挑戦しました。O.Kさんは、兄であるO.Tさんの英語試験への取り組みとFLYERSの活動に触発されて入学を決めました。兄と同じ野球部で週6日の活動をしながらFLYERSにも参加しています。

 Y.Mさんは、戦争と貧困をテーマに探究活動を行うほか、2024年の夏には『トビタテ!留学JAPAN』(※)を活用して5週間のロサンゼルス留学が決まっています。この3名に、IELTS受験の動機やFLYERSでの活動について、語り合ってもらいました。

※トビタテ!留学JAPAN…文部科学省と各種大手企業とが組んで、学生の海外留学を支援する制度。Y.Mさんは「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」の選考で選ばれ、留学支援を得ました。


探究活動と『FLYERS』が
『トビタテ!留学JAPAN』へとつながった
O.Tさん(高2)O.Tさん(高2)

O.Tさん(高2)
Y.Mさんは『トビタテ!留学JAPAN』を利用して、夏休みにアメリカへ行くんですよね。応募しようと思ったきっかけは?

Y.Mさん(高1)
英語部に所属して頑張ってきたので、さらに英語力を磨きたかったことが一つ。もう一つは、日本での戦争体験を、世界に語り継ぎたかったからなんです。

日出学園では、中1から毎年、自分でテーマを決めて探究活動をしていますよね。私は歴史好きな父の影響もあって、探究活動で戦争を体験した方々の話を聞いたり、「東京大空襲・戦災資料センター」でボランティア活動をしたりしてきたんです。『トビタテ!留学JAPAN』の審査では、戦争と貧困についてプレゼンして合格できたので、留学先では語学学校に通いながら、貧困エリアでボランティアもするつもりです。

O.Tさん(高2)
素晴らしい行動力ですね。FLYERSでの課外活動も影響していますか?

Y.Mさん(高1)Y.Mさん(高1)

Y.Mさん(高1)
学校説明会で堂々と話すFLYERSの先輩方に憧れて、日出学園に入学したんです。説明会スタッフとして活動するなかで、行動力やコミュニケーション力が身についたと思います。戦災資料センターにも自ら働きかけてボランティアをやらせてもらいました。FLYERSの活動は、今の私の基盤となっています。


中1から課外活動とTOEICなどに
挑戦できる恵まれた環境

O.Tさん(高2)
僕もFLYERSに所属して、説明会スタッフやテレビCM・ドラマの撮影の裏方スタッフとして活動しています。企業の方と協働するなかで、コミュニケーション力や自ら考え行動する力がついたと思います。

新たな世界を知って視野が広がり、もっと広い世界を知りたくなって、海外大学進学に興味が湧き始めました。昨年初めてIELTSに挑戦し、先生方の個別指導のおかげで、初回にしてはまずまずの点数が取れました。来年も挑戦するつもりです。

O.Kさん(中2)O.Kさん(中2)

O.Kさん(中2)
僕は兄からテレビCM制作の裏方として参加した話などを聞いて、日出学園に入学してFLYERSに参加しようと決めていました。これからどんどん活動に参加していきます! 僕は学校でTOEFLを受験したことで海外を意識するようになり、中1の時は「留学」を探究テーマにしました。留学のメリットを深掘りするうちにますます海外に興味が湧いてきたので、今後は学校の海外プログラムに参加して、高校に上がったらIELTSも受験したいです。

Y.Mさん(高1)
私も留学から帰ってきたら、海外大学進学をめざしてIELTSに挑戦します。海外大学の受験では、ボランティアなどの課外活動も評価の対象となるので、今後もどんどんFLYERSに参加しようと思っています。

左からO・Tさん(高2)、O・Kさん(中2)、Y・Mさん(高1)。左からO・Tさん(高2)、O・Kさん(中2)、Y・Mさん(高1)。
FLYERSの生徒が絵コンテから監督までを行い、企業とコラボして学校紹介映像を制作。FLYERSの生徒が絵コンテから監督までを行い、企業とコラボして学校紹介映像を制作。

(この記事は『私立中高進学通信2024年8月号』に掲載しました。)

進学通信 2024年8月号
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