私立中高進学通信
2024年8月号
Students' Chat Spot
中村中学校
学校での日々の生活、全てが宝物に


2021年8月号の当コーナーで取材した当時高1の生徒4名が、2024年春に同校を卒業して大学1年生になりました。取材から3年を経て改めて感じる中村の良さ、そして現在の大学生活についてもお話を聞きました。

H・Toさん(慶應義塾大学法学部政治学科/1年)
「英語力を活用するような職業に就きたいと思っています。そのため、大学生のうちに英語を学びながらさまざまなことを経験して、自分が本当に好きなものを見つけていきたいです」

Y・Oさん(国際基督教大学〔ICU〕教養学部アーツ・サイエンス学科/1年)
「今は新しいことにチャレンジし、もっともっと英語に触れていきたいと思っています。サークルにも参加して、自分の世界を広げていきたいと考えています」

Y・Taさん(法政大学人間環境学部人間環境学科/1年)
「大学には個性的な人が多く、また自分の好きなことを追求できるので楽しいです。環境学を学びたくて入った大学ですが、他分野も積極的に学び、自分の興味を広げていきたいと思っています」

N・Sさん(明治学院大学国際学部国際学科/1年)
「大学ではボランティア活動に参加したいと思っています。将来は誰かの役に立っていると実感できる仕事に就くのが目標です。大学生活を通して、そうした職業と出会えるように頑張りたいと思います」
現在通っている大学・学部学科を
志望した理由は?
Taさん
私は環境学を学びたいと思い進路を考えていたのですが、環境学は理系の学部が多く、文系の私でも学べる大学を調べていくなかで、今通っている学部が文理融合だと知って志望しました。持続可能な社会の実現に向けて、問題解決能力を身につけることを目標とする学部なので、さまざまな分野を学べます。自分が学びたいことを幅広い視点から見ることができるのではないかと考えて決めました。
Toさん
私はもともと国際系の学部に進みたいと考えていたのですが、勉強を進めるうちに視野が広がり、受験勉強で培った力をフル活用できる大学で学びたいと考えるようになり、今の学部を志望しました。
Oさん
私は、TaさんやToさんのように明確な目標があったわけではなく、国際関係にも興味があるし、歴史や英語も勉強したいと迷っていたので、そうしたさまざまなことを学べる「リベラルアーツ大学」に惹かれました。ICUは日本で最初のリベラルアーツの大学で、「平和研究」という研究科目があるところにも魅力を感じました。私は平和に貢献したいという志をもっているので、「平和」を歴史学的な観点から学びたいと思っています。
Sさん
私は「負の歴史」と言われる戦争について、日本側からの視点と海外からの視点との違いを学びたいと考えて進路を選択しました。また、大学を調べていた際に、明治学院大学にはボランティア活動の環境が整っていることを知り、そのことも志望理由のひとつになりました。
大学受験において役立った中村の制度や授業、
先生からのアドバイスは?
Taさん
中村には、生徒一人ひとりに担任以外の先生が1名ついてサポートをしてもらえる「キャリアサポーター制度」があります。勉強面はもちろん、面接の練習にも真摯に対応してくださるのでとても助かりました。日常の悩みまで包み隠さず相談できてメンタル面を支えていただけたので、受験を乗り越えることができたのだと思います。
Toさん
少人数制の学校なので、先生が小論文の添削を快く引き受けてくださり、対策できたこともありがたかったです。それから、英語の先生が質問にとてもていねいに答えてくださり、私の意見も受け止めた上でお互いに高め合っていけるような関係性を築いてくださったので、英語が好きになりました。おかげで英語力が伸びて、受験にも成功できたように思います。

「高校を卒業して愛校心がさらに強くなりました!」
在学中に工夫していた
自分なりの勉強法は?
Sさん
私は勉強があまり得意ではなく、すぐにやる気をなくしてしまいます。なので、集中するために学校に残り、勉強をするしかない空間に身をおくようにしていました。校内の至るところに自習可能なスペースがあるので、「今日は図書室」「今日は教室」というように、毎日いろいろな場所で気分転換をしながら勉強していました。学校で勉強をしていると、わからないところを先生にすぐ質問できるので、そうした環境もすごくありがたかったです。
Oさん
私も全科目が苦手でした。中3になってやっと成績を意識し始めたのですが、効率的な勉強法もわからなかったので、全科目の問題集をとにかく解く、とにかく書くというやり方を実践していました。
中高時代の
一番の思い出は?
Toさん
日々の生活、友達とただ話していたような時間が一番の思い出です。今、振り返って言葉にするだけでも涙が出てきそうになるくらい思い出深いです。
Taさん
私も最初に浮かんだのは日常の様子でした。教室に入って、担任の先生が来てホームルームがスタートする時間、授業でふざけてしまった場面、体育の授業にみんなで一生懸命取り組んだ光景……、その全てが大切な瞬間でした。行事に向けて準備をする時間も楽しかったです。
Oさん
まだ在学中なら、「体育祭が楽しかった」「留学での経験が思い出深い」と個々に出てくると思いますが、こうして卒業して改めて振り返ってみると、やっぱり最初に頭に浮かぶのは普段の学校生活なんですよね。
Toさん
行事を挙げるのであれば、体育祭です。高3の時は私が団長、Taさんが副団長を務めました。全校生徒をまとめるのは大変で、人手が足りないなかで後輩にも協力してもらいながら、応援合戦をやったり、7分間のダンスを完成させたりと、みんなで頑張りました。体育祭の3日前にクラスで円陣を組み、それぞれが今の気持ちを話し合ったのですが、そこで全員が号泣するほどクラス一丸となって迎えた体育祭でした。
Taさん
担任の先生も涙もろい方だったので泣いていました。卒業式もやっぱりみんなで泣きました。
Oさん
私は最後の文化祭や体育祭、修学旅行など全てに参加できないことがわかったうえで留学を決意したので、そういう意味では留学が一番大きな出来事でした。実際には楽しかったことよりもつらかったことのほうが多かったのですが、今はやっぱり行って良かったと思います。留学していなければICUのようなグローバルな大学をめざすことはなかったと思うので、とても大きな経験になりました。
Sさん
私も中高時代に戻りたいと思うような良い思い出がたくさんあります。なかでも頑張ったのは、高校時代の2年間の生徒会活動です。成長するきっかけもつかめましたし、何にでも挑戦してみようと思うようになりました。それまで自分には得意なことなんて一つもないと思っていたのですが、生徒会の活動を通して、私でもやり通すことができるという自信をもてるようになりました。

「チャレンジ精神が養われた6年間でした」
(この記事は『私立中高進学通信2024年8月号』に掲載しました。)
中村中学校
〒135-8404 東京都江東区清澄2-3-15
TEL:03-3642-8041
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