絵から言葉を紡ぐ国語の探究授業 - 関東学院中学校【進学通信 2021年4・5月合併号】|中学受験版スクールポット
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私立中高進学通信

2021年4・5月合併号

実践報告 私学の授業

関東学院中学校

絵から言葉を紡ぐ
国語の探究授業

語彙力を増やして伝える力を鍛える
真剣に耳を傾ける生徒たち。絵や写真を観察して、そこから情報をくみ取り、言葉にする方法を学んでいきます。

真剣に耳を傾ける生徒たち。絵や写真を観察して、
そこから情報をくみ取り、言葉にする方法を学んでいきます。

授業のつながりを
意識して6年間の指導を

 キリスト教の価値観に基づく人間教育が魅力の同校。自主的に学ぶ心を育てることを目的に、探究学習を積極的に取り入れています。

 国語の授業でも、語彙力を増やし、考える力をつけるために、探究的な学びを行っています。取材した日の中2生の国語の授業では、「絵から言葉を紡いでみよう」と題して、絵から発想を広げてストーリーを考える課題に取り組んでいました。生徒たちは、課題の絵を見て考察し、短時間で自分の考えをまとめ、クラスメートと意見交換を行い、中身の濃い探究を実践することができました。

 授業を担当する国語の立川亜美先生は次のように話します。

「今回の取り組みは、次に教科書で学ぶ『ちいさな労働者―写真家ルイス・ハインの目がとらえた子どもたち』(ラッセル・フリードマン著)という、写真の多い文章を理解するためのワークです。いま学んでいることが、先につながることを意識してもらうために、今回の教材を用意しました」

 立川先生は授業の最初に、取り組みの目的を話すようにしているそうです。

「国語という教科は、教科書の内容をただ学ぶだけでは、授業での学びが、どのように活かされているのか、わかりにくいと思います。しかし、学びの目的を説明すると、生徒は、なぜその作業を行うのかを理解し、教員が指示しなくても段落に番号を振ったり、タイトルに着目したりと、読み込むための工夫を行うようになります。
 また、中学生はまだ語彙数が少ないので、わかりやすい言葉で説明することと、生徒にとってインパクトはあるけれど、共感できるような素材を教材として使うように心がけています」

クラスの様子を見ながら
探究学習を取り入れていく

 探究的な試みを行う一方、基礎学力の定着も重要視しています。

「本校は基礎を大事にすることをポリシーとしています。どの教科でも、教員は発展的な学びに走り過ぎないようにしています。基礎的な学力を深めるなかで、生徒の理解度を確認しながら『このクラスはチャレンジできるかな?』と考えて探究的な学びに取り組んでいます。
 探究学習によって、生徒たちは物事に対して、ていねいに取り組む習慣が身につき、より深く考え、言葉にして伝える力が育まれていると実感しています」

授業レポート中2国語 「絵から言葉を紡いでみよう」
Step 1
授業の目的を解説

 立川先生は今回の授業の狙いを説明。絵を見て言葉で説明するワークに取り組みます。

 この授業で身につけたい力は「観察力=観る力」「創造力=考える力」「言語力=伝える力」の3つの力です。

Step 2
生徒が興味をもつ教材にトライ
戸恒 和香子先生

 順天堂大学医学部の過去の入試問題を例に、絵や写真を見て文章を作成するワークを行います。

「必ず、生徒たちが興味をもちそうな素材を、教材に選びます」(立川先生)

Step 3
ワークを実施

 ワークシートの絵を見ながら、気づいたことを文章にします。じっくり考えてから取り組む生徒、一気に何行も書き上げる生徒など、さまざまです。ワークシートの文字数は、SNSの文字数制限を参考に設定。文字数を少なくすることで、生徒が取り組みやすいようにしています。

Step 4
意見交換で友達の意見を知る
戸恒 和香子先生

 立川先生は集めたワークシートのなかから、何名かの生徒の意見を発表。生徒たちは、さまざまな考え方があることを知り、

「どんな意見を書いた?」と意見交換も行います。

Step 5
次回の授業にどうつながるかを説明
戸恒 和香子先生

 次回の授業では、児童労働について書いた『ちいさな労働者―写真家ルイス・ハインの目がとらえた子どもたち』の文章を学ぶことを立川先生が説明。今回の授業を、次の学びでどう活かすかも説明しました。


授業で使ったワークシート

取り組み手順
  1. Aの絵かBの絵、好きなほうを選ぼう
  2. 選んだ方の絵をよく観察しよう
  3. 気づいたこと・考えたことを絵に書き込もう
  4. 書き込んだ内容をつないでストーリーを作ろう

古典芸能体験の事前学習も国語科の時間に
中1生は狂言を鑑賞するほか、狂言の演目の動きを実際に体験します。中1生は狂言を鑑賞するほか、狂言の演目の動きを実際に体験します。

 中学では狂言の鑑賞、高校では能のワークショップを実施しています。事前学習は国語科が担当し、古典芸能についての基礎的な知識を、国語科の教員が指導しています。

 古典芸能体験を、社会科や日本史など、ほかの教科とつなげていく学習も積極的に行っています。

ココも注目!
生徒・教員の多様な個性を活かす

 本校は多様な個性をもつ生徒が集まっています。教員もまた個性豊かで、それぞれの個性を学びに活かしていきたいと常々考え、さまざまな取り組みを行っています。

 本校に入学すれば、好きなもの、楽しいものがきっと見つかると思います。部活動も数多くあり、新しいことを始めるチャンスもたくさんあります。ぜひ、希望をもって中学選びをしてほしいですね。(国語科/立川亜美先生)

(この記事は『私立中高進学通信2021年4・5月合併号』に掲載しました。)

関東学院中学校  

〒232-0002 神奈川県横浜市南区三春台4
TEL:045-231-1001

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