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私立中高進学通信

2021年4・5月合併号

実践報告 私学の授業

富士見中学校

地域の『困った!』を考える
探究学習『ねりま探究』

コロナ禍でも学びを止めず、地域社会とコラボレーション

教室での発表会の様子。『ねりま観光センター』((一社)練馬区産業振興公社)の吉田法仁センター長など、
練馬区の関係者と協力して、オンラインでできる探究プログラムをつくり上げました。

地域密着型の探究学習を
コロナ禍でも継続
国語科/伊左治萌先生国語科/伊左治萌先生

「社会に貢献できる自立した女性」の育成をめざす同校。そのために、同校が力を入れているのが、『探究プログラム』です。中学の探究プログラムは、中1は「問う」、中2は「調べる」、中3は「伝える」をテーマに、学年が上がるにつれて「自分自身」「他者」「社会」へと生徒の視野を広げていきます。

 地域とのコラボレーションで実現しているのが、中2の『ねりま探究』です。生徒が地域の施設や商店に「困っていること」を聞き、自分たちができる解決策を考え、提案します。地域の施設や商店街からは、「中学生の “生の声”を聞きたい」という要望があり、これに応える形で実現した探究学習です。

 2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大きな制約を受けましたが、地域の協力を得られたことで、探究的な取り組みを継続することができました。『ねりま探究』を担当した国語科の伊左治萌先生は次のように振り返ります。

「中1では文献調査やインターネットでの情報収集の基本的なポイントを学び、次のステップとなる中2では、実際に足を運んで調査・研究を行うことに重きを置き、学校周辺でフィールドワークができるように準備していました。コロナ禍のため、現地での直接取材はできませんでしたが、地域の皆さんに協力いただき、オンラインでインタビューや発表会を行うことができました」

探究学習を通じて育む
主体的に取り組む姿勢
中2学年主任/渡辺潤先生中2学年主任/渡辺潤先生

 主体的に学び続ける姿勢を育むことも、同校の探究学習の目的のひとつです。中2学年主任の渡辺潤先生は、『ねりま探究』での生徒たちの様子を次のように話します。

「1学期から、課題の認識・個人調べ・アイデア出しなどを行い、夏休み明けからは4〜5名で1組になって、地域の『困った』を支援する課題解決に取り組みました。2020年度は感染防止のため、まずは教員が各施設の皆さんにオンラインでインタビューをして、生徒たちにはその動画をもとに考察してもらいました。その後、生徒からもオンラインで質問する機会をつくるなどして進めていきました。
 生徒たちはお昼休みなど、すき間の時間を上手に使って、放課後や休日にも自主的に活動していました。『放課後や休日に、自主的に施設や商店街へ足を運んで調査したい』との生徒の提案を受けて、放課後に教員が引率して、商店街に足を運ぶこともありました。探究を深めるなかで、主体的な学びが広がっていき、頼もしかったです」

 11月中旬の最終発表会では、解決策のアイデアを生徒たちが動画にまとめ、各施設の方々へオンラインでプレゼンテーションをしました。中学生ならではのアイデアを盛り込んだ提案には、施設の方から『参考になった』『面白い』という反響があり、生徒も次々と質問をし、白熱した発表会になりました。

「自分の意見を表明するだけではなく、施設の方やクラスメートたちと対話することで視野が広がります。こうした体験を通して、自分軸ではなく社会軸で考える力が養われるのです。次の探究活動につながる生徒たちの成長ぶりに手応えを感じました」(渡辺先生)

生徒インタビュー
中2生が『ねりま探究』を体験して実感
「社会貢献しようとする力をよりいっそう高めたい」

『ねりま探究』に取り組んだ中2のK・MさんとM・Mさんに、お話を聞きました。

――休校中の1学期から『ねりま探究』が始まりました。

K・Mさん
4月から休校期間が続いていたので、新しいクラスに馴染めるか、新しい友達ができるかなど、少し不安がありました。探究プログラムでは自分の意見をみんなに発表したり、チームで話し合ったりしなければならないので、最初は大変に感じましたが、アイデアを共有したり、ひとつの課題に向かってみんなで話し合いを重ねたりするうちに、自然と打ち解けることができたと思います。

M・Mさん
休校期間中に友達と一緒に学べることの楽しさや素晴らしさを痛感し、早く学校に行きたいという気持ちが高まっていました。6月にオンラインで今回のプログラムについての動画が配信され、みんなで話し合ったり、協力したりしながら取り組む内容にワクワクしました。

――探究活動で得たことは?

K・Mさん
活動を通じて、「社会に貢献しようとする力」に対する意識が芽生えました。これまで、社会貢献はとても遠くにあるもので、自分には手が届かないと思っていました。いまは小さなことでもいい、一歩を踏み出してみようと思うことができるようになりました。

M・Mさん
練馬の博物館が中高生の集客に困っていると聞き、私が住む地域の博物館のイベントが楽しかったことを思い出し、ナイトミュージアムの企画を提案したところ、クラスやグループのみんなに評価してもらえたことがとてもうれしかったです。

グループで話し合ったり、スライドをつくるのが得意なK・Mさんが資料にまとめてくれたりして、私のアイデアがみんなの力で形になっていくことにやりがいを感じました。最終発表会で施設の方にも評価していただき、大きな達成感がありました。

――今後の課題は?

K・Mさん
グループで話し合いを重ねるうち、自分にできることを考えてアイデアを出すことも社会貢献のひとつだと感じるようになりました。ここで得た経験を学校生活にも活かし、「社会に貢献しようとする力」をいっそう身につけたいと思います。

M・Mさん
小さなことでも自分にできることを考え、行動することから何事も始まり、やり遂げることができるのだと感じるようになりました。その達成感をみんなと共有できたことや、自分のアイデアが困っている地域の人のために役に立てたことは、大きな喜びでした。

中2のK・Mさん(左)とM・Mさん(右)。中2のK・Mさん(左)とM・Mさん(右)。
各施設にオンラインで現状について質問する機会も設けています。生徒たちは積極的に質問をして、このやりとりをヒントに考えを深めました。各施設にオンラインで現状について質問する機会も設けています。生徒たちは積極的に質問をして、このやりとりをヒントに考えを深めました。

(この記事は『私立中高進学通信2021年4・5月合併号』に掲載しました。)

富士見中学校  

〒176-0023 東京都練馬区中村北4-8-26
TEL:03-3999-2136

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