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私立中高進学通信

2024年12月号

注目! News and Topics

麴町学園女子(麹町学園女子)中学校

生徒だけでなく、保護者の「学びたい」も発掘
大人の学び直し「リカレント教育」をスタート

8月の講演会のテーマは、「最新恐竜学〜中生代の恐竜から、現代の地球と私たちのことを考えてみよう〜」。
恐竜学者・真鍋真先生が、恐竜の特徴や進化についてわかりやすく解説してくださいました。

学校が果たすべき役割は
「学び」のきっかけ作り
教頭/野坂雄介先生教頭/野坂雄介先生

 豊かな人生を自らデザインできる、自立した女性の育成をめざす麴町学園女子が、リカレント教育(社会に出た後も学び続けること)に向けた取り組みをスタートしました。

「本校の教育ビジョンを改めてまとめ直しているのですが、そのなかで『学校が社会で果たすべき役割とは』という問いに直面しました。考え抜いた結果、生徒だけでなく保護者の方々、さらには地域の方々に、幅広く学ぶきっかけを提供する場所であるべきだとの考えに至り、そのためにできることを探し始めました」(教頭/野坂雄介先生)

 そこで大きな後押しとなったのが、早くからSTEAM教育を提供している株式会社エデュソルの岡本弘毅氏との出会いだったそうです。

「岡本さんの取り組みのなかで最も興味を引かれたのが、『子どもグローバル大学』の活動。小3〜中2を対象にさまざまな分野の講義を企画しているNPO法人で、オンライン配信をベースにした講義には保護者も一緒に参加できます。特筆すべきは、講演者が皆、国内外で活躍する一流の専門家ばかりであること。その人脈の広さに大変驚かされました。文系・理系にとらわれない幅広い『学び』の必要性が高まる今、教員が通常授業の傍らで新たな手法を開拓するのはなかなかに難しい。そのため、先端教育を専門とされる外部の方や団体とタッグを組んで行うのも一つのやり方だと考え、岡本さんにご相談することを決めました」(教頭/鮏川友宏先生)

恐竜学者による講演会が
共同開催の第一歩
教頭/鮏川友宏先生教頭/鮏川友宏先生

 同校のリカレント教育第1弾となったのが、8月5日(月)に行われた、子どもグローバル大学と共同開催した恐竜学者の真鍋真先生による講演会です。 “都心の学校”という立地を活かし、子どもグローバル大学が毎年夏に行っている『夏の特別講座』を同校で開催することを提案しました。会場となった大築アリーナには、全国から約400人の参加者が集結。同校の生徒や保護者も参加し、恐竜を通して古生物学を学ぶ時間を共に過ごしました。

「驚いたのは、保護者の皆さんが非常に熱心だったことです。ある保護者の方からは、『この学校で、こんなに興味深い講演を聞く機会が得られるなんて思ってもいなかった』と喜びの声をいただきました」(鮏川先生)

「もちろん本校の生徒たちもいい刺激になったようです。積極的に真鍋先生に質問している年下の外部参加者を、尊敬の眼差しで見ていました」(野坂先生)

 10月に開催された第2弾は、同校の生徒・保護者を対象に行われ、『バッテリー』の著者である作家・あさのあつこさんを講演者として招きました。

「あさのさんは、9月27日に新刊『アーセナルにおいでよ』を上梓されたばかり。岡本さんの働きかけが功を奏して、あさのさんにご依頼できることになりました」(鮏川先生)

「従来型の講演会ではなく、ワークショプの要素を盛り込みました。あさのさんからの問いに、生徒たちが自分なりに答えを出し、あさのさんにぶつけてみる。そんな交流も、生徒たちにとって貴重な経験になりました。また、保護者の方がお子様と同じ学びを得たことで、本校の教育活動への理解が深まったのではないかとも感じています」(野坂先生)

「本物」に触れることで
これからの学びが変わる

 同校では今後も、岡本氏ら外部と連携しながら、年に2回程度、保護者も参加できるようなイベントを開催していく予定を立てています。

「生徒や保護者の皆さんの学びや興味の幅を広げるために、私たち学校側は多種多様な学ぶ機会を提供することが求められていると思います。『学びたい』人を増やすことは、結果的に個人や社会全体のウェルビーイング実現につながりますから」(野坂先生)

「私は、生徒たちに『本物を見せること』が非常に大切だと考えます。一流のプロフェッショナルに触れることが、やがて生徒たちの将来の学びにつながっていくだろうと期待します。本校のリカレント教育に関する取り組みは始まったばかりですが、生徒や保護者の方々はもちろん、ゆくゆくは卒業生や地域の方々まで、本校で幅広い学びを得られる道を模索し続けます」(鮏川先生)

真鍋先生の直筆のサイン。講演の後には、サインを求める参加者が長蛇の列をなしていました。真鍋先生の直筆のサイン。講演の後には、サインを求める参加者が長蛇の列をなしていました。
8月の講演は、同校の大築アリーナで開催。この日は、オンラインで全国各地からの参加も可能でした。8月の講演は、同校の大築アリーナで開催。この日は、オンラインで全国各地からの参加も可能でした。
恐竜に関する著書を多数出されている真鍋先生。「参加者全員が、先生の話に興味津々の様子でした。質疑応答の時間は、特に白熱していましたね」(野坂先生)恐竜に関する著書を多数出されている真鍋先生。「参加者全員が、先生の話に興味津々の様子でした。質疑応答の時間は、特に白熱していましたね」(野坂先生)
あさのあつこ著『アーセナルにおいでよ』(見本)は、スタートアップ企業を立ち上げようと奮闘する若者たちを描いた物語。あさのあつこ著『アーセナルにおいでよ』(見本)は、スタートアップ企業を立ち上げようと奮闘する若者たちを描いた物語。
進学通信 2024年12月号
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