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私立中高進学通信

2024年12月号

校長先生はこんな人!

佼成学園中学校

男子校だからこそ提供できる
人格を向上させる体験
学問による知識向上の両立

青木 謙介 (あおき・けんすけ)校長先生
1963(昭和38)年、東京都出身。
都立武蔵高等学校を卒業し、青山学院大学文学部教育学科(現・教育人間科学部 教育学科)に進学。
同大学を卒業後、佼成学園中学校・高等学校に英語科教員として赴任する。
教務主任、広報部長、教頭を歴任し、2023(令和5)年4月より校長に就任。

目標を一つ定めることで
モチベーションが向上

 私が教師をめざした最初のきっかけは、中学時代です。初めて学ぶ英語の授業の面白さに目を見張りました。実は、その先生には、授業中、非常に厳しく叱られたことがありました。そんな目に遭えば、先生のことを苦手になってもおかしくないのですが、そうはならなかった。それくらい先生の授業が面白く、楽しかったのです。そんな授業を僕もやってみたい。英語への興味とともに、教師という職業がとても魅力的に見えました。

 大学受験時には周囲から、多方面で活躍できるという理由により経済学部の受験を強く勧められましたが、やはり教師になりたい思いが強く、教育学科に進みました。夢を叶える目的意識をもったことで、勉強に対するモチベーションも上がったことを覚えています。

 佼成学園という男子校で教壇に立って、さらに実感しましたが、思春期の男子は人から言われたことに対して、熱意を持続することがとても難しい。男子が多大なエネルギーを集中して爆発させることができるのは、自らの意思で選んだ目標に対してのみです。私自身もそうした経験をしてきましたし、佼成学園での生徒との交流においても、そうした男子の特性や、彼らのもつ力を活かす指導を心がけています。

本校ならどんな生徒も
必ず居場所を見つけられる

 私は大学卒業後、すぐに佼成学園に英語科の教師として赴任し、初志を貫くことができました。まもなく勤続40年になろうとしています。昔は偏差値を重視した難関校との併願受験者が多かった本校ですが、近年は本校ならではの文武両道で明るい校風や伝統に賛同し、志望してくれる生徒が増えました。

 校風は、私が最初に赴任してきた当時から変わることはありません。生徒と教師の距離が近く、勉強にも生活指導にも生徒一人ひとりと親身に向き合っています。日頃の勉強はもちろん、夏休み中も総合型選抜入試で難関大学への進学をめざす高校生が、入れ替わり立ち代わり職員室を訪れて担当教員に相談をしています。教員と生徒が心を開いて話せる環境が日常なのです。

 本校には、この8年間で5回、日本一に輝いたアメリカンフットボール部があり、在学中から海外遠征で活躍するスタープレーヤーがいます。かたや、ザリガニを熱心に研究し『高校生国際シンポジウム』で文部科学大臣賞を受賞してシンガポールの大学に招待され、総合型選抜で慶應義塾大学に合格した生徒もいます。あらゆる領域でどの生徒にも必ず居場所があり、自分のやりたいことをとことん追求できる環境で、仲間を応援し、みんなが内面を磨いて日々成長しています。

 現代は、知識だけで勝負する時代ではなく、人と人のつながり、新しい価値を生み出していく力をもった人が社会で大きく活躍する時代です。その力を育て、生徒が異性の目を気にせず存分に個性を伸ばし、自分の中にしっかり価値を見出すことを本校は大事にしています。

多様な“経験”から生まれる
“きっかけ”が躍進の原動力に

 自分の目標が定まると、そこに突き進む力をもった男子は、自分自身が見つけたきっかけがあれば、実に大きく成長します。以前、高2が終わる段階で偏差値40だった生徒が、仲間には負けたくない、自分はどうしても入りたい希望の大学があるんだと一念発起し、1年間で偏差値を20以上上げて、無事合格を果たしたことがありました。もちろん、教員の全力サポートがあってこそではありますが、そうした“やる気スイッチ”を、さまざまな分野で押すきっかけを与えるのが、校訓『行学二道』に基づいた本校の教育です。

 本校では、学習合宿、各種の海外語学研修、数学・英語・漢字検定への参加など、仲間との絆を強める学校行事や学習行事でさまざまな体験をしてもらいます。2024年度で3年目を迎えた『グローバルコース』をはじめとする多様なコースの設置も、中高6年間にわたり『探究プログラム』に注力しているのも、生徒が自分自身を知り、目標をもって、そこに向かう力をつけることが最終的な目的です。中学グローバルコースでは『モンゴル異文化体験』など、他校にはないプログラムも多数用意していますし、高校グローバルコースには起業家精神を育むアントレプレナーシップ教育を盛り込んでいます。

 中高の6年間は自分自身とたっぷり向き合える重要な時期です。学力はもとより、学力検査では測定できない“非認知能力”を鍛える場を本校は提供していきます。

[沿革]
1956(昭和31)年、開校。校訓は「体験と学問の両立に励む」を意味する『行学二道』。1991(平成3)年、中高一貫教育を開始。1997年、高校に文理科を新設し、翌年には高校で英国語学研修制度をスタート。2003年に高等学校文理科を普通科文理コースに変更。2004年には、中学でオーストラリアホームステイ制度を開始する。2015年、高校に難関国公立コースを新設し、60周年記念事業としてICT教育環境を整備。2016年には、中学にてグローバル・リーダー・プロジェクトをスタートした。

(この記事は『私立中高進学通信2024年12月号』に掲載しました。)

進学通信 2024年12月号
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