私立中高進学通信
2024年12月号
保護者の私学ライフ
京華中学校
先生と保護者の両輪で
子どもの成長を支え
可能性を広げています

「気軽に相談できる先生がいて安心です」
「PTA活動のこと、子育てのこと、何でも気軽に相談できる校長先生です」と保護者のお二人。
生徒と教員はもちろん、保護者と教員の距離も近いのが特徴の一つである同校。町田英幸校長先生と、PTAの執行部として活動する保護者のお二方に、座談会形式でお話を伺いました。
入学後も好感度が
上がり続ける学校です

PTA執行部で活動。高2の長男が在籍。
――京華を志望したきっかけ、理由を教えてください。
浅井さん
高2の長男が中学受験の時、受験生のための「KEIKAフェスタ」に参加しました。授業体験や部活動体験があり、長男はサッカーをずっと習っていたので、サッカー部に体験入部をしました。そこで部員の方々にとても優しく接していただいたようで、「京華に通いたい!」と言い始めたのです。私も、校長先生の「男子校として120年以上の歴史があります。お子さんのことは任せてください」という言葉に安心感を抱いて、こちらの学校を志望しました。
高橋さん
双子の兄弟が中3に在籍しています。中学受験の際に、初めて子どもたちと一緒に参加したのが京華の学校説明会でした。校長先生のお話から、生徒一人ひとりを根気強く、ていねいに育てていることが伝わってきました。その後、さまざまな学校の説明会に足を運んだのですが、京華に感じた「面倒見の良さ」を上回るところは見つからず、また塾の先生から太鼓判を押されたこともあって、受験を決めました。2人揃って合格をいただけて、とても感謝しています。
町田先生
保護者の方にそう言っていただけるとうれしいです。「KEIKAフェスタ」や学校説明会では、男子の成長の特徴について話しています。多くの男子に共通するのが、飽きっぽく、あまり話を聞いていないこと。でも優しさがあり、一つのことに集中すると徹底的に突き進み、やる気が出れば飛躍的に伸びるのです。本校では、生徒一人ひとりが好きな何かに打ち込むことで、自律的な意欲が育まれるよう、教員が全力でサポートしています。
浅井さん
それが、建学の精神である「天下の英才を得て之を教育す」につながるのですね。
町田先生
そうです。1897年に掲げられたものですが、先見の明を感じます。「英才」とは「逸材」であり、「秘められた才能」を意味します。生徒一人ひとりの「英才」を見つけ、それを引き出して、中高6年間で磨き上げること。これが本校に根付く、伝統的に培われた教育の姿勢です。
高橋さん
息子たちは双子だからわかりやすいのですが、先生方はそれぞれのタイプに合わせたアプローチで良いところを引き出し、足りない部分をフォローしてくださっています。一人は美術部、もう一人は囲碁将棋同好会に所属していますが、部活動に力を入れながらも、スケジュール通りに提出物を用意する、定期試験の勉強を計画的に進めるなど、自主性が育っていくのを目にし、京華に入学して本当に良かったと思っています。入学後もずっと好感度が上がり続ける学校です。
浅井さん
そうですね。先生方が学習面も生活面も手厚く指導してくださるおかげで、親が口うるさく注意する必要がなく、良い親子関係を保てているという感想をよく耳にします。
保護者と教員の両輪で
生徒を育めるのが強み

――保護者同士、保護者と教員の交流を大切にしているそうですね。
町田先生
男子が自信をもって将来を切り拓いていくためには、成功体験の積み重ねが必要です。成功体験が自信につながり、自己肯定感を高め、主体性を育てます。生徒一人ひとりが自分の好きなことを見つけ、その分野で研鑽を積み、さまざまなことに挑戦していってほしい。失敗しても、成功のもとをつかめば良いのです。そして、生徒が前向きに挑戦するためには、保護者と教員が両輪となってサポートすることが大切です。そこで本校では、茶話会や個人面談を中心に、保護者と教員のコミュニケーションの場を設けるようにしています。
浅井さん
先生方と保護者のつながりは強いですね。茶話会は保護者会の後に行われ、保護者4~5人のグループを、先生が順番に回ってくださいます。驚くべきことに、先生方は誰がどの生徒の保護者かを、全員覚えてくださっていたのです。学校のことを話さない男子も多いので、子どもたちの日々の様子やクラスの出来事がわかる茶話会を楽しみにしている保護者は多いです。
高橋さん
個人面談も約30分と、しっかり時間を取ってくださいます。先生方は「面談に限らず、心配事や疑問があれば、すぐに声をかけてください」と言ってくださるので、いつでも相談できる安心感があります。
町田先生
保護者の方と信頼関係が深まると、生徒の家庭での様子や過ごし方、ものの見方などがわかってきて、生徒の人物像をより立体的に捉えることができるようになります。保護者と教員が協力しながら生徒を支えられるのは、本校の強みです。
浅井さん
保護者の交流も盛んです。子どもたちが6年間で一生続くような友情を育むなか、保護者も大切な友人と出会える学校です。男子の保護者ならではの悩みを共有しながら、豊かな人間関係が広がっています。
高橋さん
昨年度、PTAのクラス委員を務めたのですが、茶話会の企画や文化祭の保護者バザーのお手伝いで知り合った保護者の方々とのコミュニケーションが楽しくて、今年度から執行部に参加しました。PTAでの活動のことも、校長先生をはじめ先生方が気軽に相談に乗ってくださり、風通しの良さを感じます。学校に来ると、先生と生徒たちの雰囲気が良くて、親子ともども、この学校で6年間を過ごせて幸せだと感じます。
浅井さん
本当に、幸せだと思える機会がたくさんある学校です。

町田英幸校長先生と、PTAの執行部として活動する浅井さん、高橋さん。
先生の声

町田英幸先生
2024年4月から京華女子中学・高等学校が同じ校地の新校舎に移転し、本校と京華商業高等学校の「3校ワンキャンパス」が始まりました。伝統的な男子教育を重んじながら、部活動や学校行事などを通じた各校との交流から、多様な価値観に触れられる体制が整いました。新しい試みですが、保護者の方々にもご協力をいただきつつ、生徒に良い環境を提供できるようにサポートしていきます。
(この記事は『私立中高進学通信2024年12月号』に掲載しました。)
京華中学校
〒112-8612 東京都文京区白山5-6-6
TEL:03-3946-4451
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