私立中高進学通信
2024年12月号
注目! News and Topics
東京女学館中学校
世界40カ国の中高生が参加、英語で教養を競う
『WSC』を勝ち抜き、チャンピオン大会へ

国際学級の高1の教室で。K・Kさん(左)、S・Sさん(右)。
英語を使って
新しいチャレンジを
一人のリーダーが牽引するのではなく、各々が主体的に課題を共有し、協働しながら課題解決に向けて集団全体を高めていく「インクルーシブリーダーシップ」を重視する東京女学館。高い英語力を養成する「国際学級」に所属するK・Kさん(高1)とS・Sさん(高2)の参加するグループが、11月13日からアメリカ・イエール大学で行われる『The World Scholar's Cup』(WSC)のチャンピオン大会に参加します。『WSC』とは、世界40カ国の中高生が参加する、英語で教養を競うトーナメント。2人は約150団体が参加した東京大会で総合17位という好成績を収め、9月初旬にタイ・バンコクでの世界大会を経て、最終決戦に挑みます。
「私は英語への関心が高く、昨年友達が『WSC』に参加したことを知り、私も出てみたいと思いました。国際学級の同じ学年でメンバーを探したのですが見つからず、1学年下のK・Kさんが参加希望と知り、意気投合しました。もう一人のメンバーは別の学校に通う中3の妹で、3人でチームを組みました」(S・Sさん)
「私は帰国生で、模擬国連同好会で活動しています。普段から英語でディベートをしていることもあって『WSC』に興味があり、参加者を探していたところ、S・Sさんが誘ってくれました」(K・Kさん)
3人がチームを結成したのは3月末。東京大会は4月28日・29日と、準備期間が少ないなかでの挑戦でした。今年の『WSC』のテーマは「Reimagining the present」(現在を再考する)。国際学級のクラスメートなどを相手にZoomでディベートの練習や、国際学級の先生に添削をお願いしてライティングの勉強をしたりしました。
「東京大会までに5〜6回ディベートの練習をしました。相手が見つからない時は、3人のうち1人が審判に回って1対1で対戦しました」(S・Sさん)
東京大会では総合成績はもちろん、個人としても好成績を収めました。K・Kさんはライティング部門で銀メダル、S・Sさんはライティング部門・ディベート部門・スクールトップスカラーで金メダル、個人総合で銀メダルを受賞。お2人に、『WSC』を通して感じたことを聞きました。
「この大会では知識を試されるだけでなく、自分で考えて問題を解くことも要求されたので、思考力が養われたと思います」(K・Kさん)
「私は楽しむことが一番大切だと思いました。『WSC』では、ただ競うだけではなく、いろいろな国の人との交流が重要だと感じました」(S・Sさん)
世界大会を経て
チャンピオン大会へ

2人は世界大会でさまざまな参加者と交流して、大いに刺激を受けました。
「私はアフリカの参加者と仲良くなって、今もSNSでやり取りを続けています」(K・Kさん)
「アメリカに留学して自閉症の子どもたちのために勉強すると話していた、日本からの学生が印象的でした。私より年下なのに、将来の目標が決まっていて感銘を受けました」(S・Sさん)
今回のグローバルラウンド(世界大会)に備えるため、2人はどのような対策を講じたのでしょうか。
「専門家にディベートを教わる必要があると考え、アメリカ在住の先生を見つけ、レッスンをお願いしました。対戦相手に挨拶し、概要を伝え、それから論点に移るといった構成や、どんなイントネーションで話したら相手にインパクトを与えられるかということを教わり、とても勉強になりました」(S・Sさん)
S・SさんとK・Kさんは世界大会の結果、チャンピオン大会に参加する権利を得ました。アメリカ・イエール大学で行われるチャンピオン大会への準備中という2人に、受験生へメッセージをいただきました。
「私は外国で暮らしていたせいか、英文法をニュアンスで覚えてしまっているところがあって、文法の勉強には特に力を入れています。東京女学館ではそれぞれのレベルに合った授業が受けられるので、全員に英語力を上げるチャンスがあります!」(K・Kさん)
「私は帰国生ではありませんが、国際学級では英語を浴びながら学校生活を送っています。受験はつらいこともありますが、中学に入ったら楽しいことばかりです。諦めずに努力を続けてください!」(S・Sさん)








(この記事は『私立中高進学通信2024年12月号』に掲載しました。)
東京女学館中学校
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-7-16
TEL:03-3400-0867
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