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私立中高進学通信

2023年7月号

校長先生はこんな人!

かえつ有明中学校

生徒が幸せに学ぶ環境をつくるため
努力を怠らない教員の姿勢は
プロフェッショナルそのものです

石川 百代 (いしかわ・ももよ)東京都生まれ。嘉悦女子中学校・高等学校、嘉悦女子短期大学を卒業後、渡米。アシュランド大学経済学部、州立バーモント大学大学院でMBAを取得。米国でCPA(米国公認会計士)の資格を取得。世界4大会計事務所の一つKPMGに勤務。海外進出する日本企業の会計監査や税務を担当する。帰国後は日本ジュース・ターミナルの経営に携わり、後に代表取締役社長に就任。2016(平成28)~2020(令和2)年まで嘉悦大学学長、2023年4月より同校の校長に就任。

石川 百代 (いしかわ・ももよ)校長先生
東京都生まれ。嘉悦女子中学校・高等学校、嘉悦女子短期大学を卒業後、渡米。
アシュランド大学経済学部、州立バーモント大学大学院でMBAを取得。
米国でCPA(米国公認会計士)の資格を取得。世界4大会計事務所の一つKPMGに勤務。
海外進出する日本企業の会計監査や税務を担当する。帰国後は日本ジュース・ターミナルの経営に携わり、
後に代表取締役社長に就任。2016(平成28)~2020(令和2)年まで嘉悦大学学長、2023年4月より同校の校長に就任。

いつでも学び続ける
かえつの生徒と先生

 本校に赴任して最初に目に入ったのは、生徒たちの明るく活発で元気な姿です。先日もある中2生が、学校見学に来た受験生と保護者を案内する様子を目にしました。入学してわずか1年ながら、自分の通う学校の特色や良いところをしっかりと相手に伝えるその姿からは、本校のことを好ましく感じている雰囲気が伝わってきてうれしかったですね。

 先生方が努力している姿にも感銘を受けています。新しいツールを導入する際は集まってより良い使い方を考え、世界の教育動向を学ぶ読書会では熱のこもったディスカッションを繰り広げています。生徒が幸せに学んでいける環境をつくろうと努力を怠らないその姿勢が素晴らしいと思います。

 本校の職員室を見ていると、私がかつて勤めていたニューヨークの会計事務所に似ているところがあると感じました。会計士はさまざまな業界のクライアントに対応するため、常に学ぶことが求められます。プロフェッショナルディベロップメントといって、就業時間内の既定の時間を自己研鑽に充てるのです。自ら学ばなければクライアントの要求には応えられない厳しい世界でした。そんなプロ集団の醸し出す雰囲気を、本校の職員室でも感じています。

好奇心とチャレンジ精神で
ニューヨークで働く

 両親は電気設備工事の会社を経営していて、私も10代の頃からビジネスに強い関心をもっていました。中高は本校の前身である嘉悦女子中学校・高等学校に通いました。商業学校を出発点とする学校でしたから、先生方も保護者も女性の社会進出への意識が高く、はつらつとした校風は私に合っていましたし、卒業生に会計士や税理士を輩出していることを誇らしく感じていました。

 渡米する転機になったのは両親の他界です。私が短大を卒業して間もなく母が亡くなり、その3年後に父も亡くなりました。会社の経営は兄が引き継いだこともあり「今の環境で自分には何ができるだろう、自分の特性は何だろう」と考えた時に、海外で学ぶことが頭に浮かびました。

 アメリカでは語学学校に1年間通った後、大学に編入学して経済を学びました。一度の帰国を挟み再び渡米、大学院に通いMBAを取得し、国際会計事務所に就職しました。同時期にCPA(米国公認会計士)の試験に向けた準備もしていたので、目の回るような忙しさです。ニューヨークは家賃も高く大変でしたが、充実した楽しい3年半を過ごしました。

 帰国してからは愛知県の三河港に建設する外資系合弁企業の立ち上げに携わりました。ブラジルやアメリカからタンカーで輸入する濃縮オレンジジュースを巨大なタンクで冷蔵・管理する会社です。当時、こうした設備が作られるのは国内初ということで、経営コンサルタントやブラジルから来たエンジニアたちと稼働に向けて奮闘したのは思い出深いですね。未知のものに対して好奇心をもち、向こう見ずかもしれないけれどワクワクしながら挑戦していく精神の原点は、中高時代に育まれたものだと思っています。

より深い探究に向けて
かえつ有明がめざすもの

 主体的に学ぶ姿勢は、自らの興味や関心に根差したものがあってこそではないでしょうか。実は私も学んでいる最中です。60代後半で嘉悦大学の修士課程に入学し、自治体の介護予防施策の費用対効果を研究しました。その論文が評価され、今は千葉大学の博士課程に在籍しています。会計士の経験を活かし、各地に調査へ出かけるのも楽しいものです。校長の仕事が最優先ですが、両立させながら長期計画で学び続けていくつもりです。

 本校は、生徒一人ひとりがもつ個性と才能を活かし、より良い世界を創り出すために自ら行動できる、その力を養う教育を長年追求してきました。こうした教育を実現するため、学び、考え、探究するスキルやマインドを学ぶ独自の教科『サイエンス科』を設けています。アクティブラーニングをベースに、より深い学びである独自の『ディープラーニング』を推し進め、全ての教科、学習活動で実践しています。

 授業を受け身で聞くのではなく、能動的に関わることで、生徒はもっとイキイキと学ぶことができます。本校の教員の方々には、そんな新時代に求められる教育を安心して任せられると確信しています。学校は「人」が大事です。素晴らしい生徒や教員に恵まれるなかで、私自身も校長として学んでいきたいと思っています。

[沿革]
 1903(明治36)年、嘉悦孝が女子を対象とする商業学校を設立。1907年に日本女子商業学校に、1952(昭和27)年に嘉悦女子中学校・高等学校に改称。2006(平成18)年にかえつ有明中学校・かえつ有明高等学校と改称、有明キャンパスに移転。男女共学校となる。先進的な国際教育や語学教育と、世界の人々と協働するためのグローバルなマインドと主体的なコミュニケーション力を養う教育を、日々推進している。

進学通信 2023年7月号
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