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私立中高進学通信

2023年7月号

校長先生はこんな人!

神田女学園中学校

学校生活を楽しみ
専門性と積極性と人間性を
備えた女性を育てたい

芦澤 康宏 (あしざわ・やすひろ)1964(昭和39)年生まれ。東京都出身。中央大学理工学部数学科を卒業後、数学科教員として私立中高に勤務。嘉悦女子高等学校(現・かえつ有明中・高等学校)、嘉悦大学事務局長を経て、2019(平成31)年に神田女学園中学校高等学校に着任。2022(令和4)年春には同校の新校長に就任。中高大とバドミントンを続け、前任校ではバドミントン部の顧問を務めた。

芦澤 康宏 (あしざわ・やすひろ)校長先生
1964(昭和39)年生まれ。東京都出身。中央大学理工学部数学科を卒業後、数学科教員として私立中高に勤務。
嘉悦女子高等学校(現・かえつ有明中・高等学校)、嘉悦大学事務局長を経て、
2019(平成31)年に神田女学園中学校高等学校に着任。2022(令和4)年春には同校の新校長に就任。
中高大とバドミントンを続け、前任校ではバドミントン部の顧問を務めた。

教員には苦労したぶん
大きな喜びが待っている

 大学卒業後、私は数学の教員として目黒学園女子高等学校(現・多摩大学目黒中学校・高等学校)の教壇に1年間立ち、その後、新設されたばかりの聖ヶ丘高等学校(現・多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校)に着任しました。校舎も全部完成しておらず、すべてがゼロからのスタートでした。担任するクラスの生徒の机を自分で運び、生徒会や部活動の規約も生徒と話し合いながら作り上げていきました。毎日が新鮮で、感動にあふれていました。

 その後に勤めたのが、嘉悦女子高等学校です。この学校がかえつ有明中・高等学校になった時、私は1期生の学年主任として中1から高1まで務め、その後、高2、高3は副教頭として一期生が卒業するまでを見守りました。新設校だった聖ヶ丘高等学校で得た経験が、ここで大きく役立ちました。あの頃と同じように生徒と心を通わせながら、かえつ有明という学校を一から創り上げようとしたのです。中高6年間教えましたが、成長の過程を見て、驚かされることばかりでした。生徒の学力は、入り口である中1の成績とは関係なく伸びていきます。中学時代に手を焼いた生徒が目標とする大学に合格し、お母様といっしょに挨拶に来て『お世話になりました。ありがとうございました』と言ってくださった時は、涙がこぼれました。

 当時の教え子の多くは、今、社会に大きく貢献しています。教員という仕事は苦労もありますが、苦労したぶん、大きな喜びが待っています。この素晴らしさをこれからの学校を支える先生たちにも知ってほしいと思っています。

一人ひとりの可能性を
大きく広げる高大教育連携

 その後、私は嘉悦大学事務局長の職務を経て、2019年、神田女学園の副校長に就任しました。本校の生徒は控えめでおとなしい第一印象があり、自信をつけて自己肯定感を高めてあげたいと思いました。そこで、本校独自の高大教育連携を推進していったのです。この教育連携の背景にあるのが『NCL(ニコル)プロジェクト』です。中1から高2までの生徒全員が主体的に学べるように2014年からスタートした取り組みです。幅広い社会的課題の中から「Nature(自然)」「Culture(文化)」「Life(生命)」にテーマを絞り、関心のある探究活動に最適解を求めて励みます。

「高大教育連携」と聞くと、連携先の指定校推薦枠の拡大や、その大学への進学が確保されたうえでの単位取得などを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、「NCLプロジェクト」はそうではなく、最新の知見を、生徒に余すところなく提供するための高大教育連携です。現在、連携校は順天堂大学、神田外語大学をはじめとする55大学があります。生徒は連携校を訪問し、教授に自らの探究テーマについて質問したり、アドバイスを受けたりしています。高大教育連携を通して多くの生徒に『この大学のこの先生のもとで学びたい』という気持ちが芽生える一方、大学の先生方からは「この生徒を私の大学で学ばせたい」という声が多くあがっています。

学校生活を楽しんでいる
生徒は学力が伸びる

 3月には探究活動の成果を生徒が発表する『NCL AWARDS』を開催し、連携校の先生方にも協力をしていただき、各賞を決めます。2023年の最優秀賞に選ばれたのは、アイドルを撮影する際の日本と韓国のカメラワークの違いについての探究です。日本は全身ショットが多く、韓国はバストショットが多い理由について、探究した生徒は日本人と韓国人の感覚の違いを指摘していました。

『NCLプロジェクト』や高大連携教育を通して、生徒たちは基礎学力の大切さに気づき、授業をより楽しく取り組むようになっています。その結果、進学実績が飛躍的に向上し、早慶上理やGMARCHをはじめ、国公立大学への現役合格を勝ち取っています。大分県にある立命館アジア太平洋大学に合格するなど、地方の難関大学にチャレンジする生徒も増え、歯学部に合格する生徒や医学部をめざす生徒も出てきました。“行ける大学”ではなく、本当に学びたいことが研究できる“行きたい大学”に進学するようになっているのです。

 学校生活を心から楽しんでいる生徒の学力は伸びます。そこで『楽しくなければ学校ではない』をキャッチフレーズに掲げ、生徒が充実した毎日を送りながら専門性と積極性と人間性をさらに身につけられる環境づくりに力を注いでいます。

[沿革]
 1890(明治23)年、神田高等女学校創立。翌年、竹澤里が校長に就任。1904年、校名を神田共立女学校に、1909年、神田高等女学校に改称。1948(昭和23)年、神田女子高等学校を設置。1951年、神田女学園中学校・高等学校に改称。2020(令和2)年、創立130周年を迎えた。同校ならではのトリリンガル教育、リベラルアーツに加え、ダブルディプロマ・プログラムや海外指定校制度など革新的な取り組みも行い、グローバルマインドを育てている。

進学通信 2023年7月号
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