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私立中高進学通信

2020年9月号

コロナに負けない!私学のアクション

獨協埼玉中学校

教員と生徒の絆を重視する校風
特色ある学びを打ち出す

体験学習を大切にする同校らしく、「音楽」などの実技教科や『稲作体験』(※1)などの動画も配信されました。
4月5日の入学式に向けて
オンライン環境を迅速に整備
こだわりポイント
  1. 教員と生徒の絆を第一に考える
  2. 学習習慣・生活習慣もケアする
  3. 新入生の学校生活への
    興味や意欲を高める

 多くの学校が卒業式や入学式を見合わせる中、同校では、生徒を登校させての入学式を4月5日に行いました。入学式の様子を、教頭・中等部主任の尾花信行先生は次のように振り返ります。

「本校では、中高6年間は人間形成に資するものでなければならないと考え、“学校という場でしか学べないこと”を大切にしてきました。
 授業はもちろん、体験学習や部活動なども含めた学校生活全体のさまざまな場面で、生徒一人ひとりの興味・関心に寄り添い、可能性を引き出していくのが教員の役割だと考えています。そこには、教員と生徒の信頼関係が欠かせません。
 いつまで続くかわからないリモートでの指導に備え、生徒との関係づくりの重要な機会として、どうしても新入生と対面できる機会をつくりたいと考え、入学式を執り行いました」

 新中1生は入学式、在校生は4月の初めに登校日を設けました。当日はオンライン授業の準備は万全であることを伝え、オンラインを利用した自宅学習についてのガイダンスを対面で行いました。教員はこの対面できる日を目標に定め、3月は急ピッチでオンラインの環境を整えたのです。

 休校期間中もオンラインでつながっていること、学校との強固な絆があることを伝え、安心して過ごしてほしいとの強い思いがあったのです。

「とりわけ新中1生にとって4月は、6年間の学びの導入期であり、教員との信頼関係が築かれる大切な時期です。そこで、まずはオンラインで、毎日教員とコミュニケーションがとれる仕組みを整えました」(尾花先生)

 ホームルームや授業をオンラインで行うことに加え、生徒が日々オンラインツールに入力する「毎日の予定」や「学習の記録」に対し、必ずその日のうちに担当教員がコメントを返信。心身の健康状態のケアから自宅での学習習慣の確立まで、手厚い対応を行ってきました。その成果もあり、中1生はスムーズに6月からの分散登校へと移行できたといいます。

ユニークな動画配信で興味喚起にも注力

 登校できない状況でも、「生徒には学校に通っているように感じてほしい」と、全教員でアイデアを出して対応策を工夫してきました。その一つが生徒に向けて配信された授業動画です。ただ教科・科目の単元をなぞるものではなく、生徒が各教科の学びに興味・関心を持てるよう、各教科の教員たちがそれぞれの専門性や個性を活かして、遊び心のあるオリジナル動画を作成、オンラインで配信しました。

 一方で、同校が大切にしているのは机上での学習だけではありません。「体験」を重視し、多種多様な体験学習を行ってきた同校らしい動画も配信されました。

 例えば、例年中1生が5月に行う『稲作体験』を、生徒の代わりに教員が行った様子を紹介する動画や、教員が楽器を紹介し、演奏する『音楽』の授業動画、校内や通学路を教員が歩きながら紹介し、学校生活を疑似体験する動画も配信されました。

「こうしたところにも、本校の校風や、特色を活かした対応ができたと思っています」(尾花先生)

体験学習を大切にする同校らしく、「音楽」などの実技教科や『稲作体験』(※1)などの動画も配信されました。体験学習を大切にする同校らしく、「音楽」などの実技教科や『稲作体験』(※1)などの動画も配信されました。
バス停から校内へ入って施設や設備を案内する『バーチャル登校』動画もアップ。バス停から校内へ入って施設や設備を案内する『バーチャル登校』動画もアップ。

※1 毎年、中1生が田植えをするのですが、今年は生徒に代わり、教員が行いました。『稲作体験』の動画はこちらから見ることができます。https://youtu.be/0NtK3LW0Um0

コロナ対策事例1
生徒の書き込みに即日コメント
新入生一人ひとりに寄り添う対応
「Google Classroom」からWeb会議サービス「Google Meet」を連携させて、オンライン上でホームルームを実施。「Google Classroom」からWeb会議サービス「Google Meet」を連携させて、オンライン上でホームルームを実施。

 コロナ禍の前から、生徒への課題配布や連絡ツールとして使われてきたクラウドサービス『Google G Suite for Education』(※2)。休校時には、生徒が書き込む『学習記録』の機能をフル活用しました。

「中1の生徒たちには毎朝8時30分に、学習面ではどの課題をどこまで取り組むのか、生活面では家事のお手伝いなど生活面に関することまで『学習記録』に書いてもらい、一日の終わりにもその日の感想を『一日の振り返り』に書いてもらいました。担任は生徒の書き込みを読んで、その日のうちに個別にコメントを書いて返信します。
 長引く休校で生活リズムを崩さないために始めたことですが、これを通じて担任と生徒の相互理解も深まっていきました。アンケートの機能を使ってクラスメートの意見を集約し、共有することで、クラスメートの存在を感じてもらえるようにしていました」(入試対策部/井上修弥先生)

 こうした取り組みは他の学年でも実践され、5月中旬頃からは「Google Classroom」を使って、8時30分と15時30分にオンラインでホームルームを実施。生徒の健康状態や学習状況を確認したり、クラスのルールを作ったりして、6月から始まる分散登校に向けた準備も進められました。

※2 Google G Suite for Education…Google Classroom、Google Meetなど、Googleのツールをトータルで活用できる教育用のアプリセット。

コロナ対策事例2
教員の個性や専門性を活かし
特色ある学びや校風を伝える
学校と生徒のつながりを大切にした動画配信

 授業動画は4月中旬から曜日ごとに教科からの配信をスタート。5月からは、時間割に従って各教科の動画を配信し、授業動画を視聴して学び、それに沿った課題に取り組めるよう、自宅学習の充実を図りました。

「授業を進めていくことも大切ですが、とくに新入生に関しては、中学校ではどのような先生がいて、どのような新しいことを学べるのか、学校生活への思いが募るような動画を配信しました」(尾花先生)

 学習に関する動画に加え、学校を紹介する動画も、生徒や保護者の間で評判となりました。

「校内の施設・設備を教員が回って紹介する『バーチャル登校』動画を、制服を着て視聴した新入生もいたそうです。例年は新入生が行う『稲作体験』は、教員が代わりに田植えをしてその様子を配信しました」
(進路指導部・ICT検討委員会/芳賀大輝先生)

生徒の興味・関心の喚起を大切にした新入生向けの動画。各教科を担当する先生の専門性や個性を活かしたさまざまなタイトルが並びます。生徒の興味・関心の喚起を大切にした新入生向けの動画。各教科を担当する先生の専門性や個性を活かしたさまざまなタイトルが並びます。
中1生に聞いてもらおうと、教員たちが校歌を歌う動画を作成して配信。中1生に聞いてもらおうと、教員たちが校歌を歌う動画を作成して配信。
オンライン授業を撮影している様子。カメラの向こう側にいる生徒に向けて、興味を引き出す授業を展開しました。オンライン授業を撮影している様子。カメラの向こう側にいる生徒に向けて、興味を引き出す授業を展開しました。
先生から一言
休校とオンライン学習が
ICTを発展的に使いこなすきっかけに
左から井上先生、芳賀先生、尾花先生。左から井上先生、芳賀先生、尾花先生。

「今回のコロナ問題で、生徒たちはたった一人の行動が世界に影響を与えることを目の当たりにしました。これは一人の行動が感染拡大につながってしまうという悪い意味での影響力の例ですが、このような時こそ発想を変えて、適切な使い方を学んだうえでICTを活用し、一人ひとりが社会をより良くするための行動をできるようになってほしいと願っています」(芳賀先生)

「これまでは教員がICTを使いこなして生徒とつながってきました。今後は生徒も使いこなして、主体的に学んでいってほしいと思います。教科書の範囲だけではなく、いろいろな知識を集め、表現するツールとしてICTを役立ててほしいです」(井上先生)

「ICTはあくまでツールです。どのように活用し、何を学べるのか、自分で可能性を切り拓いてほしいと思います」(尾花先生)

(この記事は『私立中高進学通信2020年9月号』に掲載しました。)

獨協埼玉中学校  

〒343-0037 埼玉県越谷市恩間新田寺前316
TEL:048-977-5441

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