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私立中高進学通信

2025年1月号

地域とつながる協働活動

足立学園中学校

防災活動を通じて、生徒の安全と
社会貢献の意識を育む

自衛少年消防隊中1・中2生の消火訓練の様子。

自衛少年消防隊中1・中2生の消火訓練の様子。

地域社会との絆を強める足立学園の防災活動は、災害時に役立つ知識やスキルを身につけるだけでなく生徒の人間性や責任感を育む重要な要素となっています。その取り組みの内容と背景について取材しました。

地域連携の防災活動で
他者を思いやる心を養う

 足立学園では、地域と連携した防災活動や多彩な実践的プログラムにより、生徒たちの社会貢献への意識を育んでいます。

「2007年に完成した校舎は、震度7クラスの地震にも耐える耐震設計と耐火構造を兼ね備えており、東京消防庁より優良防火対象物にも認定されています。学校でも教員5名で構成される自衛消防隊を編成し、地域との連携を通じて防災に関する取り組みを積極的に行っています。
 2011年の東日本大震災の際には、部活動中だった約300名の生徒のうち、帰宅困難となった100名以上を学校に宿泊させました。また、北千住駅周辺で避難場所を失った約200名の帰宅困難者も受け入れました。
 これらの経験から、「自助・共助・公助」の精神が重要であると改めて認識し、緊急時に地域と協力できる体制を強化しています。2020年には足立区と、大規模水害時における緊急避難建物としての使用に関する協定を結び、地域の方々の避難所としての役割を担っています。そして自衛消防隊に加え、全クラスに1名ずつ自衛少年消防隊員を任命し、消防署員による訓練を毎月実施しています。年に2回は学校全体で防災訓練を行い、コロナ禍にあってもオンラインで訓練を続けました」(副校長/髙井俊秀先生)

地域に根ざす
足立学園の歴史と理念

 同校は、「足立の地に中等教育の場を提供したい」という地域の強い願いに応え、1929(昭和4)年、22名の地元有志が協力し、私財を投じて設立されました。以来、地域に根ざし、信頼される学校としての歩みを続けています。

「日頃から部活動の生徒たちが地域の清掃活動を行っているほか、お祭りや商店街の清掃活動、文化祭では商工会との連携なども行われ、多岐にわたる地域との交流を展開しています。また、教育プログラムの一環として、福祉体験や幼稚園での体験活動も取り入れています。高1の探究学習で、足立区の活性化をテーマに取り組んだこともありました。
 こうした地域との活動を通じて、生徒たちの中に他者を思いやる心や社会貢献の意識が自ずと芽生え、見返りを求めず自ら行動する姿勢が培われていくと考えています」

 同校では、生徒が地域にとどまらず、世界にも貢献できる人材へと成長することをめざしています。地域社会への貢献を通じて培った力こそが、やがて世界に寄与する礎となるのです。

災害時の「共助」に貢献するべく、教員5名で構成される自衛消防隊に加え、各クラスに1名、自衛少年消防隊員を配置。毎月消防署の訓練を受けて災害に備えています。災害時の「共助」に貢献するべく、教員5名で構成される自衛消防隊に加え、各クラスに1名、自衛少年消防隊員を配置。毎月消防署の訓練を受けて災害に備えています。
生徒向けの救命講習も実施しています。座学で心肺蘇生法などを学んだ後、人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの操作方法を実際に体験し、習得します。生徒向けの救命講習も実施しています。座学で心肺蘇生法などを学んだ後、人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの操作方法を実際に体験し、習得します。

年2回行われる防災訓練の様子。地震だけでなく、津波などの水害も想定しています。
地震の際は学校から出ない、 火災の際は近隣の東京電機大学へ避難するというように、状況に応じた訓練をしています。

教職員に対する救命講習の様子。毎年救命講習を開催し、実技指導を受けています。
教員5〜6名による自衛消防隊は、千住消防署主催の「自衛消防訓練審査会」において準優勝の成績を収めたこともあります。
地域との関わりと生徒の成長
髙井俊秀先生 (副校長)

 本校では建学の精神である「質実剛健・有為敢闘」を礎に、生徒が志をもち、自らの手で未来を切り拓く力を育むことに全力を尽くしています。地域社会への貢献は、この精神を身近な場で実践する貴重な機会となります。日常的に地域の方々から、「生徒たちが小さな子どもや高齢者を自然と手助けしている」と感謝の言葉をいただくこともあり、本校の精神が生徒たちにしっかりと根付いていることを実感し、大変誇らしく思います。

(この記事は『私立中高進学通信2025年1月号』に掲載しました。)

足立学園中学校  

〒120-0026 東京都足立区千住旭町40-24
TEL:03-3888-5331

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