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私立中高進学通信

2025年1月号

私たち、僕たちが大好きな先生

横浜翠陵中学校

Think&Challenge!の精神
生徒と共に成長していきたい

情報科 相澤 学(あいざわ まなぶ)先生
私立中高一貫校を経て大学の工学部へ進学、経営工学科で情報処理を専攻し、理科の教員免許状を取得する。大学院修了後にメーカーへ就職、2年間の勤務を経て横浜翠陵に奉職する。高校の情報科、理科、中学校の技術・家庭科などを指導する。昨年度まで中学の学級担任を務め、今年度は高1の学年主任に。ICT推進室長、情報科主任も兼務する。部活動ではサッカー部の顧問を務める。

高1の学年主任を務める相澤学先生は、情報科や技術・家庭科の授業を受け持つとともに、探究型修学旅行の新規導入や、探究学習をより効果的にする取り組みに力を注いでいます。これらの活動を通じてめざすものや、生徒への思いなどについて伺いました。

新たな探究型修学旅行の
実施に向けて準備中!
現在の高1生とは、中学で担任を務めてきたこともあり、強い信頼関係が育まれています。現在の高1生とは、中学で担任を務めてきたこともあり、強い信頼関係が育まれています。

――高1の学年主任として、探究型修学旅行導入を進めているそうですね。

 本校のモットーは「Think&Challenge!」。その中でも「考える力」を育むために、2025年度から、高2の修学旅行を探究型にします。3泊4日で4コースに分かれ、「大阪・京都」「広島・神戸」「淡路島・四国」「鳥羽・名古屋」を訪れます。各コースの旅行プランナーになった生徒が、旅行会社の担当者と相談しながら企画やコースを考え、ほかの生徒たちにコースの魅力をプレゼンテーションします。ほかの生徒はそれを聞いて、自分にとって学びが深く、楽しめそうなコースを選びます。移動手段や立ち寄る場所などは全て生徒が考えて決めます。例えばテーマパークに行く際も、ただ遊ぶだけでは承認されず、インバウンドの実情調査に絡めるなど学びにつながる探究的な企画であれば承認しています。

 探究型修学旅行は、生徒が主体的に動くことで多くの成果をあげ、満足感を得ることをねらいとしています。旅行プランナーはほかの生徒が満足する企画を立てないと人数が集まらないので、真剣に打ち込んでいます。自ら考えたことを実際に形にする経験を高校生のうちに積んでおくことはとても有意義だと思います。うまくいかないことが起こるかもしれませんが、社会では当たり前のことですし、そこからどうリカバーするかが問われます。このような経験の過程で「考える力」を共に育んでいきたいと思っています。さらに、修学旅行を実施する過程で、将来の進路に関わる何かをつかんでほしいと願っています。

――「翠陵クエスト」という探究学習の授業の主導もされているのですね。

 はい。「翠陵クエスト」は、高1と高2の「総合的な探究の時間」に実施している授業で、失敗を恐れず「やってみること」「楽しむこと」を大事にして、社会や企業とつながる体験ができ、本校のThink&Challenge!の中の「挑戦する心」を育む探究プログラムです。

 高1ではグループで1年間かけ、起業家として同世代のニーズに合った新商品の開発に取り組みます。例えば、授業中の眠気を解消する商品を考えるのであれば、生徒たちは眠くならない装置や寝てしまった時に起こしてくれる装置などをまず考案します。最初は実現可能でなくてもかまいませんが、商品化した場合の需要などをほかの生徒にヒアリングして、技術的に実現させるにはどうするか、いくらで売るのか、開発資金をどう調達するかなどの課題を試行錯誤しながら解消して、現実的なものへと仕上げていきます。生徒たちはこれまでにそんな経験をしてこなかったので、初めのうちは見当もつかない様子なのですが、だんだんスキルアップしていきます。この授業でも教員は生徒のやる気を持続させる声かけをするにとどめ、細かい内容などについては口を挟みません。すると、生徒たちから教員も驚くような個性的なアイデアが出てきます。最終的には全国大会にエントリーし、他校の生徒のアイデアと比較して刺激を受けます。この授業では、自分で課題を立てて解決策を見いだし、発信できるようになるという目標がありますが、ほかにもグループ内でそれぞれが得意分野を活かして役割分担ができるようになることも企図しています。

 中学では、その前段階となる「SGP(翠陵グローバルプロジェクト)」を行っています。これは、テーマを決めてグループ内で意見を出し合いながら合意を形成していく学びで、その過程で、情報処理能力や意思疎通力、リーダーシップ、論理的思考力、発信力を伸ばします。

――それらの活動から、どのような人物に育ってほしいとお考えですか。

 個人の能力を伸ばすことも大切ですが、グループでお互いの長所を活かし合い、個性を長所と捉えて伸ばせるようになってほしいです。チャレンジする経験を通して、協力し合って社会に貢献できるような人物へと育ってほしいですね。

社会人経験を経て
教員への道を志す
生徒とは、お互いの長所を活かし合い、補い合える関係を築いています。生徒とは、お互いの長所を活かし合い、補い合える関係を築いています。

――相澤先生が教員をめざしたきっかけは何ですか。

 そもそもは、小学校時代の先生に憧れたことがきっかけです。その気持ちは抱き続けていたものの、大学では経営工学を学ぶ道を選択し、大学院を経てメーカーに就職しました。それは、「学校で学んだことが社会でどう役立っているのかを知りたい」という気持ちが強かったからです。その一方で、「人と関わる仕事は自分にとって大きな意味がある。いつかは教員になりたい」とも思っていて、数年を経て転職を決めました。ちょうど本校で先進的な情報教育を始めるタイミングだったので、得意分野を活かせると思って志望しました。

 社会人の経験があるので、プログラミングなどでも実践的な指導ができると思います。学校の試験では正解か不正解しかありませんが、実際にはエラーが出た時に改善していく試行錯誤のほうが大切です。その部分は、経験を踏まえて自信をもって強調できます。

――生徒との関わりはどのようにされていますか。

 生徒と共に学年やクラスをつくっていきたいと思っています。新しいことをする時は私にもわからないことがありますから、お互いの長所を活かして補い合えるようにしたいですね。そのためには、日頃からコミュニケーションを欠かさず、盤石な信頼関係を築いておくことが大事だと思っています。

生徒の声 ※全員高1
N・AさんN・Aさん

 担任の時以外でも、学校で会うと「最近どう?」と気さくに話しかけてくださる明るい先生です。


H・MさんH・Mさん

 とても相談しやすい先生です。私が一人でプレゼンする時も、内容などの相談に乗ってもらいました。


T・JさんT・Jさん

 担任とサッカー部の顧問で、一緒に過ごす時間が多いです。叱られる時、先生の言葉はとても心に響きます。


H・SさんH・Sさん

 授業では、雑談も交えながら面白くて楽しい話をしてくださいます。ギャグがスベることも多いのですが…。


T・KさんT・Kさん

 ニュージーランド研修旅行中のお別れ会で私が司会を務めた際、体調が悪かった私を先生が労ってくださり、そのおかげでうまくいきました。


K・KさんK・Kさん

 体育祭の時に先生と生徒が一緒にダンスをするのですが、相澤先生が楽しそうに自信満々で踊っていた姿が印象に残っています。


S・KさんS・Kさん

 サッカー部でお世話になっています。試合中は技術面のほかに、「頑張れ!」と励ましてくださるので、自分もやる気が出ます!

進学通信 2025年1月号
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