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私立中高進学通信

2025年1月号

注目! News and Topics

普連土学園中学校

生徒たちの好奇心を刺激する
海外研修プログラムが続々と誕生

少年兵時代、上官の命令で地雷を埋めていたアキ・ラーさん(右)。
その地雷で死傷者を出してしまったことに心を痛め、地雷撤去活動を始めました。
カンボジアの地雷撤去視察研修では、アキ・ラーさんへ直接献金を手渡しました。

カンボジアで視察した
地雷撤去活動
広報部長・英語科/池田雄史先生広報部長・英語科/池田雄史先生

 1887年、アメリカへの留学中にキリスト教フレンド会徒となった新渡戸稲造の提言によって創設された普連土学園。国際教育に力を入れる同校では、2023年度から海外研修プログラムをさらに充実させています。

「カンボジアの地雷撤去活動の視察研修は、本校独自の取り組みだと思います。もともと本校では2017年から、カンボジアで地雷撤去活動を行うアキ・ラーさん(カンボジア政府認可NGO団体CSHD)に対して、献金というかたちで支援を続けてきました。そのアキ・ラーさんが英語の教科書に掲載されたことをきっかけに、2023年度の高2生たちが『実際に現地へ行って直接献金を届けたい』と校長に直談判し、研修旅行の実施が決まりました」(広報部長・英語科/池田雄史先生)

 現地に出かけた生徒たちは、信じられない光景を目にしたそうです。

「地雷撤去作業が行われているすぐ隣で、人々が日常生活を送っていたのです。これでは気づかずに地雷を踏み、いつ死傷者が出てもおかしくないと、生徒たちは心を痛めていました。研修旅行では地雷撤去現場のほか、地雷の誤爆によって親を失った子どもを保護する孤児院や、土壌改良などの農業研究を行う実験農場、世界遺産のアンコール・ワットなども訪問しました。

 これらの経験に触発された生徒たちは、看護師をめざしたり、土壌改良を学ぶために農学部への進学をめざしたりと、それぞれの将来を具体化させて受験準備に取り組んでいます」

英語圏を中心に
数多くの選択肢を用意

 また、同校ではアメリカの名門女子大スミスカレッジへの研修旅行も始動。

「東海岸にあるスミスカレッジで行われる『Self-Development Program』に参加します。午前中はスミスカレッジで現地の大学生と交流し、午後にはカレッジの周辺も観光。全体的に高い英語力を求められるプログラムです」

 さらに、今年度から始まったニュージーランドのターム留学も人気です。

「高1が対象のプログラムで、ニュージーランドのセントピーターズ・カレッジ、アワタプ・カレッジ、フレイバーグ・ハイスクールの3校に2名ずつ生徒を派遣します。1月から3月までホームステイをしながら、雄大な自然環境やマオリをはじめとする多様な文化に触れることで、英語研修だけにとどまらない貴重な経験を積みます」

 加えて2024年度末には、カナダの研修プログラムも実施されます。

「ブリティッシュコロンビア大学で学生と交流したり、本校の創立にかかわった新渡戸稲造を記念して作られた日本庭園を訪問したりする、中3を対象とした10日間のプログラムです」

 また、20年以上前から実施している夏季研修として、同校建学のルーツを訪ねる「ジョージ・フォックス・ツアー」があります。

「本校は、17世紀にイギリスのジョージ・フォックスが創始した、キリスト教の一派であるフレンド派の婦人伝道会によって作られました。このプログラムでは、ジョージ・フォックスの足跡を訪ねるとともに英国の文化を学び、英語力に磨きをかけることをめざします。高1~高2の希望者が対象で、期間は10日間です」

 そのほか、AFS(※)やロータリークラブなどの機関を利用して1年間の海外留学を体験する生徒もいます。そして、2026年度からはアメリカのインディアナ州にあるアーラム・カレッジへの夏季研修も開始予定です。

「コロナ禍中は全ての海外研修を休止していましたが、コロナとの共存が可能となってきた2023年、本校伝統の『ジョージ・フォックス・ツアー』を再開したタイミングで、海外研修の機会を新たに増やしました。修学旅行のように全員参加ではなく、あくまでも希望者が参加する形式ですが、これによって本校で学ぶ6年間で、1人1カ所は海外での学びが経験できると想定しています。海外に滞在した生徒は、必ず何かしらの刺激を受けて帰ってきます。海外研修で国際的な感覚を育み、世界中の人々と連帯できる人物になってほしいと思います」

※AFS…国際教育交流団体。異文化学習の機会を提供する。

普連土学園が実施している海外研修
名称 人数 期間 内容
カンボジア アキ・ラープロジェクト(高2) 4名 7日間 同校が長年にわたり支援してきた、地雷撤去活動を行うアキ・ラー氏に、代表生徒が献金を直接届けて地雷撤去の現状を視察するプロジェクト。
セルフディベロップメントプログラム(高2) 4名 9日間 全米屈指のリベラルアーツカレッジの寮に宿泊し、密度の濃い研修を受けるプログラム。
ジョージ・フォックスツアー(高1~高2) 30名 12日間 同校の建学のルーツを訪ねるイギリスでの夏季研修。
カナダ研修プログラム(中3) 30名 10日間 カナダ人の1家庭に生徒2名で滞在するホームステイプログラム。

2026年度からは、アメリカのインディアナ州にある
アーラム・カレッジへの夏季研修も開始予定。

コロナ禍を除き、毎年夏に実施しているイングリッシュキャンプ。専任のネイティブ教員4人と一緒に英語漬けの2泊3日を過ごします。中3の希望者が対象です。コロナ禍を除き、毎年夏に実施しているイングリッシュキャンプ。専任のネイティブ教員4人と一緒に英語漬けの2泊3日を過ごします。中3の希望者が対象です。
夏休みに、伝統ある名門女子大学の一つであるスミスカレッジを訪問。寮に宿泊し、現地の学生とのディスカッションや、ハーバード大学を訪問するなど密度の濃い9日間を過ごします。夏休みに、伝統ある名門女子大学の一つであるスミスカレッジを訪問。寮に宿泊し、現地の学生とのディスカッションや、ハーバード大学を訪問するなど密度の濃い9日間を過ごします。
同校伝統のジョージ・フォックス・ツアーでは、フレンド派の創始者ジョージ・フォックスゆかりの地を訪問。この岩の上で、フォックスは1000人の会衆にフレンド派の開派を宣言したといわれています。同校伝統のジョージ・フォックス・ツアーでは、フレンド派の創始者ジョージ・フォックスゆかりの地を訪問。この岩の上で、フォックスは1000人の会衆にフレンド派の開派を宣言したといわれています。
「アキ・ラープロジェクト」で訪問した地雷撤去の作業現場では、安全を確保したうえで生徒たちが起爆装置のスイッチを押すという特別な体験もありました。「アキ・ラープロジェクト」で訪問した地雷撤去の作業現場では、安全を確保したうえで生徒たちが起爆装置のスイッチを押すという特別な体験もありました。
進学通信 2025年1月号
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