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私立中高進学通信

2022年神奈川版

私学だからできるオリジナル教育

森村学園中等部

多様な価値観に触れて
“自発的な学び”を体験

多様な価値観に触れる機会や、多文化のある日常空間を生み出す国際交流・多言語教育センター。その取り組みは生徒の好奇心を刺激して、“自発的な学び”と“気づき”の体験を提供しています。
国際交流・多言語教育センターが主催する「放課後多言語・多文化講座」では、フランス語やスペイン語からインドネシア語、プログラミング言語まで、多彩な講座が用意されています。

国際交流・多言語教育センターが主催する「放課後多言語・多文化講座」では、
フランス語やスペイン語からインドネシア語、プログラミング言語まで、多彩な講座が用意されています。

生徒も教員も楽しみながら
参加する放課後講座
英語科・スペイン語担当の野崎順先生、情報科・プログラミング言語担当の髙田昌輝先生(写真左から)。英語科・スペイン語担当の野崎順先生、情報科・プログラミング言語担当の髙田昌輝先生(写真左から)。

 創立者の姿を範とした「イノベーションマインド」を合言葉に、これからの予測不能な未来において前向きに「挑戦」し、社会で「活躍」「貢献」できる人財育成を目指している同校。2020年度には、「国際交流・多言語教育センター」(以下、国多センター)を設立しました。

 国多センターは、同校の国際交流関係プログラムを一括して企画・運営する組織です。豊富なプログラムがあり、その活動の一環として2021年2月から「放課後多言語・多文化講座」を行っています。

「校内の先生方の協力により、フランス語、スペイン語、アラビア語、ロシア語、中国語、ポルトガル語、プログラミング言語、日本語日本文化の8講座を開講しました」

 そう話すのは、国多センターのセンター長を務める松本先生です。

 コロナ禍で移動に制限があるなかで同校は、オリジナルのグローバル教育を展開しているのです。「放課後多言語・多文化講座」は、生徒が自由に講座を選択して受講しており、多くの生徒の知的好奇心を刺激しています。

 2021年度はインドネシア語、オーストラリア英語が開講されました。そして、スペイン語・フランス語・プログラミング言語を通年化するなど、より充実させています。

「生徒は、純粋に興味あるテーマの講座を楽しんでいますね。9教科にプラスして他言語の勉強は大変だろうと思っていたのですが、まったく苦にしている様子はありません。大半は『興味があったので、受講できてうれしい』という感想です」

 そう話すのは、英語科の教員でスペイン語も堪能な野崎先生。生徒はもちろん、教員側も「放課後多言語・多文化講座」を楽しんでいると言います。

「何をどう教えるかは担当者に任されていて、教員側も楽しんで準備しています。生徒も教員も、義務感なく楽しめているのがポイントですね」(野崎先生)

 さらに、国多センターの狙いは言語の習得ではなく、言語を通して多文化に触れることで、さまざまな気づきにつながることだと松本先生は言います。

「フランス語は、英語と共通の単語が多く文法もかなり近い。でも発音はまったく違う。そうした比較の中から『英語は簡単な言語かも』とか『日本語はすごく難しいのでは?』『他はどうだろう?』のように、気づきを多く得ることが重要だと思います。そうした意味では、講座に“プログラミング言語”がある点は象徴的かもしれません」(松本先生)

「プログラミング言語は世界共通で、どこの国に行っても活用できます」

 そう力説するのは、プログラミング言語を担当する髙田先生です。

「プログラミングは新しい言語が登場しますが、そのたびに簡素化されてわかりやすくなる部分も多い。そうした他言語と共通した部分に、生徒が気づいてくれたらうれしいですね」(髙田先生)

日常の“挨拶”や
“食”でも多文化体験

 国多センターは、ほかにもさまざまな取り組みで生徒の好奇心を刺激しています。その一つが、「多文化月間」。毎月決まった地域を設定し、国旗を掲げるなど視覚的に生徒の興味を刺激しています。それに合わせ、カフェテリアではその地域ごとのメニューを限定で発売し、食の面からも多文化に触れる機会としています。

「例えばアジア月間の際はピサゴレンをメニューに入れました。ピサゴレンはバナナの揚げ物で、インドネシアでは一般的な食べ物ですが、知らない生徒も多く、甘くておいしいと大好評でした」(松本先生)

 また、図書館には多文化コーナーが設置されており、さまざまな国の文化に関する書籍から国を擬人化したマンガまで、言葉や食をきっかけに芽生えた生徒の好奇心を刺激する仕かけを用意しています。

 加えて、挨拶を多言語で行うことも期待し、廊下などに多言語挨拶のパネルを貼り出しています。

「下校時間になると6カ国くらいの言葉で挨拶されます。でも、まだプログラミング言語で挨拶してくれた生徒はいないですね(笑)」(髙田先生)

 国多センターの取り組みを通して、誰かに強制されるのではなく、自分の興味あることを深く学ぶという体験は、大きな財産になります。

「1回30分の講座でも、自分で選んで勉強する経験は重要です。言語を通して多様な価値観に触れる機会をきっかけに、“自ら興味をもって学ぶ”体験を提供していくことも、国多センターの大切な役割ではないかと思っています」(松本先生)

生徒が語る受講への思い
「放課後多言語・多文化講座」に
挑戦する理由や学びたいこと
フランス語講座

「名詞に、日本語や英語にはない性別があるのが新鮮でした。まずは中1英語レベルのやりとりができるようになりたいと思っています」(高1 N君)

「Rの発音がうまくできなくて苦労しました。自分の言語能力を確かめてみたいので、フランス語以外にも全講座を受けようと思っています」(高1 I君)

「『アルセーヌ・ルパン』シリーズが好きなので、勉強して原書を読んでみたいです。あとフランスの『ルパン荘(モーリス・ルブラン記念館)』にも行ってみたいです」(高1 A君)

「3歳の頃にフランスに行ったことがあるようなのですが、覚えていないので、写真に残っている場所を再訪し、その時に自己紹介くらいはできるようになりたいです」(高1 Tくん)

フランス語講座で学ぶ高1 N君、高1 I君、高1 T君(写真左から)。フランス語講座で学ぶ高1 N君、高1 I君、高1 T君(写真左から)。
ホールの大スクリーンを使って講義が行われたフランス語講座。ホールの大スクリーンを使って講義が行われたフランス語講座。

スペイン語講座

「スペイン語が公用語の国は多いので、いろいろな国とつながりがもてると思って選択しました。スペイン語で日本のさまざまなことを紹介できるようになりたいです」(高2 Nさん)

「サッカー観戦が好きなので、テレビ中継を字幕や通訳なしで見て、地元の人と話ができたら楽しいと思って選びました。将来にも役立つといいなと思っています」(高2 S君)

スペイン語講座を受講している高2 Nさん(左)と高2 S君(右)。スペイン語講座を受講している高2 Nさん(左)と高2 S君(右)。
スペイン語講座では、まずは日常で見かけるスペイン語に気づくことから学習をスタートさせます。スペイン語講座では、まずは日常で見かけるスペイン語に気づくことから学習をスタートさせます。

プログラミング言語講座

「小さい頃からゲームが好きで、将来は自分の思い描くゲームを作ってみたくて講座を選びました。理解できた時の喜びは大きいですね」(中3 Hさん・右)

「昨年も受講したのですが、自分のレベルが上がった感じがしています。PCに打ちこんでうまくいった時の達成感はすごく気持ちいいです」(中3 Hさん・左)

プログラミング言語講座受講生の中3 Hさん(左)と中3 Hさん(右)。プログラミング言語講座受講生の中3 Hさん(左)と中3 Hさん(右)。
BGMがかかり、日頃の授業とは違った雰囲気のプログラミング言語講座。BGMがかかり、日頃の授業とは違った雰囲気のプログラミング言語講座。
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