Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2022年神奈川版

キャリア教育の現場から

カリタス女子中学校

次の一歩へつながる
刺激と機会を高大連携で

東京外国語大学、東京農工大学、北里大学と高大連携協定を結び
研究室訪問や講義などを通して将来の具体的な目標を描く取り組みを取材しました。
法土明子先生法土明子先生

「普遍的な愛をもって人に尽くす人間」を基本軸に、変化する新しい時代に向けて、「豊かな人間性を持った人間」「自ら学び、探究する人間」「グローバルな視野を持ち、共生社会を創り上げる人間」の育成に力を注いでいる同校。その教育活動のさらなる充実をめざして、高校と大学が連携して教育を行う「高大連携」に着手。同校は2021年に東京外国語大学、東京農工大学、2022年に北里大学の3校と連携協定を結びました。

 高大連携の意義について、担当の法土明子先生はこのように話します。

「付属大学を持たない本校では、高校の先にある大学での学びを進路選択に至る前に具体化させておく必要性を痛感していました。高大連携はまさにそれを体得できる機会。スタートから半年、生徒たちにとっては文字通り、“百聞は一見に如かず”の場になっていると実感しています」

 第一歩としてまず、春休みに東京外国語大学と東京農工大学を訪問するオープンキャンパスを実施。学校説明や学部紹介のほか、東京農工大学では応用生物科学科教授 仲井まどか先生の研究室(応用遺伝生態学研究室)訪問などを通して、在校生は大学の学びに直に触れる機会を得ました。さらに各大学の先生方による講演会や、大学生とともに語り合い、学ぶ講座なども予定しています。今後の展開について、法土先生は「実現させたいことはたくさんある」と目を輝かせます。

「本校では英語とフランス語の複言語を学んでいます。そのため東京外国語大学には、それ以外の外国語についても学べる機会や、留学生との交流を通してさまざまな国の文化を知る機会をいただきたいと考えています。また、生徒からボランティアサークルに参加している大学生と一緒に活動したいという声もあがっていますので、実現に向けて尽力しています。
 東京農工大学には現在お世話になっている生徒の研究サポートを引き続きお願いしつつ、“タマロジー”(多摩川や多摩丘陵の自然を教科書としてフィールドワークを行う本校独自のプログラム)をはじめ、探究学習などにおいてもアドバイスを頂戴したいと考えています。
 生命科学の総合大学である北里大学には、カトリックの本校として重視している生命倫理の知見でのアドバイスを求めています。先日7月4日には、中3と高1の生徒に出生前診断の特集でNHK『クローズアップ現代』にも出演された医学部准教授 齋藤有紀子先生にご講演いただき、貴重な学びをいただきました。また、現在中3の「総合的な探究の時間」ではSDGsについての学習を行っています。北里大学には海洋生命科学部がありますので、“海の豊かさを守ろう”という項目においてサポートをいただけたらと思っています。その他の探究学習やタマロジー、行事などにおいてもお力添えいただける部分は多いと思います」

 その一方で、「大学側からも魅力的な提案を多数いただいている」そうです。

「本校が女子校ということで、どの大学からも女性の先生の講義をご提案いただけることが多いです。生徒たちにとっては講義内容だけでなく、ロールモデルとして自分の将来の目標をより具体的に描ける機会にもなっていると感じています」

 今後も大学側と積極的にディスカッションを重ね、生徒の意見も取り入れながらさまざまな取り組みを実現させ、より良い高大連携を考えていく方針です。

「高大連携を通して、生徒たちが自ら考え、自分の人生における次の歩みへとつなげられるような刺激と機会を、たくさん用意したいと考えています」(法土先生)

北里大学の齋藤有紀子先生を招き、中3と高1の生徒を対象に生命倫理についての講演を実施。北里大学の齋藤有紀子先生を招き、中3と高1の生徒を対象に生命倫理についての講演を実施。
東京外国語大学を訪問。キャンパス内を案内していただき、学部についての知識を得るとともに、大学生活を体感しました。東京外国語大学を訪問。キャンパス内を案内していただき、学部についての知識を得るとともに、大学生活を体感しました。
東京農工大学農学部を訪問。キャンパスを案内していただいたほか、研究室で実験にも取り組みました。
東京農工大学農学部を訪問。キャンパスを案内していただいたほか、研究室で実験にも取り組みました。

東京農工大学農学部を訪問。キャンパスを案内していただいたほか、研究室で実験にも取り組みました。

「言語関連の仕事が夢」外語大の学びに触れて夢が大きく拓けました
東京外国語大学のオープンキャンパスに参加したHさん(右)とSさん(左)。東京外国語大学のオープンキャンパスに参加したHさん(右)とSさん(左)。

Hさん(高1)

 以前より言語学に興味があり、東京外国語大学は訪れてみたい大学だったのでオープンキャンパスがあると知って参加しました。文系の学部・学科で研究室のような部屋があり、授業や勉強に注力するための工夫がたくさん施されていて、高校とはまた違った、自分の好きなことを学べる場所だと知り、とても魅力を感じました。また、留学生とのコミュニケーションや、留学制度があるところもいいなと思いました。その場に行かなければ感じられないこと、大学の雰囲気、周囲の環境など、実際に見て体感もでき、とても良かったと思います。

 将来は言語に関連する仕事に携わりたいと考えていましたが、外語大のオープンキャンパスに参加してからは、もっと言語を学び、言語を活かせる仕事に就きたいとそれ以前より強く思うようになりました。

Sさん(高1)

 英語が好きで勉強してきましたが、ほかの言語も面白そうだなと興味を持ち始めていたときに、東京外国語大学のオープンキャンパスがあることを知って、大学での言語の学びについて知りたくて参加しました。

 オープンキャンパスでは、「外国語だけじゃない大学」と説明を受けたことがとても印象に残っています。名称に「外国語大学」とあるものの、国際社会学部なら政治学や現代の環境問題など、いろいろな学問が学べる大学と聞いて、言語を学ぶだけでなく、その言語を使っている国の政治や文化などに興味があることに気づき、自分の将来に向け大きく前進できました。外語大には、28カ国語で世界人権宣言第1条の条文を示した額が飾られていたことにも、とても興味をもちました。ホームページやパンフレットではわからない学校の雰囲気や情報も得られ、とても有益な経験となりました。

紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ