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私立中高進学通信

2022年神奈川版

注目!News and Topics

自修館中等教育学校

「幸せに生きるために」をテーマに
新校長のもと、こころを育てる教育を展開

「初代校長がおっしゃっていた『知行合一』という言葉を、私も大切にしていきたいです」と話す小河 亨校長先生。

優しさを備えた人間力を育む学校行事が充実

「こころが育つ進学校」という教育方針に沿って豊かな人間教育を行う同校に2022年4月、新学校長として小河亨先生が就任しました。保健体育科教員として同校に約20年勤務してきた小河先生に、これからめざす学校像と意気込みについて伺いました。

「近年、SDGsや働き方改革というワードがさかんに叫ばれています。これは、今の社会において“いかに幸せに生きるか”が大きなテーマとなっている証なのではないでしょうか」と語る小河校長先生。

 そうした社会を生きるうえで、生徒たちはどのような力を身につけていくべきなのでしょうか。

「実は先日、オリエンテーションで中1生から同様の質問を受けました。私はそれに“優しい人になってほしい”と答えました。みんなが幸せになるためには人と協働して前へ進む必要があります。その根本に優しさがなければ良いチームを作り上げることはできないからです」

 小河校長先生は「優しさは、多くの人と触れ合うなかでこそ培われる」と話します。その絶好の機会となるのが学校行事です。同校では、文化祭やスポーツ大会、国内外でのフィールドワークなど、一年を通してさまざまなイベントが用意されています。

「行事は生徒主導で運営します。大事なのは本番でうまくいくかどうかよりも、仲間たちと準備を進めるなかでさまざまな気づきを得ることです。楽しいことばかりでなく葛藤や悩みもあるはずですが、そこにこそ人間として大きく成長するチャンスがあります。無邪気で多感な中高生の時期に人とかかわりをもつ経験をすることは、人生にとって非常に大切です。いまだコロナ禍の状況にはありますが、できる限り多彩な行事を開催していくつもりです」

創立時から続く探究授業と
EQ教育がさらに進化

 学力だけでなく、思考力やこころの成長も重視する教育は、同校の古くからの特色です。1999年の創立時より、全国に先駆けて探究授業を必修科目として導入するとともに、EQ教育(※)にも力を注いできました。

「探究授業に関しては、さらに踏み込んだ活動を行うため、2年前に本校独自の『C-AIR(シー・エア)プログラム』を立ち上げました。中1・中2はクラスごと、中3・高1は12分野のゼミに分かれ、高2では個人またはグループで研究に取り組みます。教員が生徒一人ひとりに目を配りながら探究活動を進めていけるのは、完全中高一貫校である本校の強みです。一方、EQ教育を『セルフサイエンス』という授業で取り入れています。こころの動きを科学的に分析し、自らの行動をコントロールする方法を身につけ、コミュニケーション能力を磨きます」

 こうして育まれた力を、生徒たちは生活の場や学校行事でも存分に発揮しています。

「先日、スポーツ大会の実行委員長を務める高2生と話したところ、彼の口から『みんなが楽しめる大会にしたい』という言葉が出てきたんです。彼のなかで周囲を思いやる気持ちがしっかり育っているのだなと感心しました。
 探究授業もEQ教育も有意義な教育活動ですが、あくまでもそれは生徒の人間力を高める手段のひとつに過ぎないのです。質の高い授業はもちろんのこと、多くの仲間や教員とかかわりながらさまざまな人生経験を積める。そうした多角的な学びを提供する学校であり続けられるよう、力を尽くしていきたいと思います」(小河校長先生)

※EQ教育……「EQ(こころの知能指数)」という考えに基づき、自分の感情を科学的に理解し、円滑な人間関係を構築する方法を学ぶ教育。

廊下には、教科ごとに成果物や資料が掲示されています。「教室の外にも学びがあふれています」と小河校長先生。廊下には、教科ごとに成果物や資料が掲示されています。「教室の外にも学びがあふれています」と小河校長先生。
探究活動の成果をポスターにまとめて発表。ポスターは校内に貼り出されます。お互いの研究に刺激を受け、探究心が高まります。探究活動の成果をポスターにまとめて発表。ポスターは校内に貼り出されます。お互いの研究に刺激を受け、探究心が高まります。
恒例行事「丹沢クライム(登山)」はコロナ禍のため中止に。その代わりに、中2生は平塚のビーチで清掃活動を行いました。丹沢山系も湘南の海も近い、自然に恵まれたキャンパスです。恒例行事「丹沢クライム(登山)」はコロナ禍のため中止に。その代わりに、中2生は平塚のビーチで清掃活動を行いました。丹沢山系も湘南の海も近い、自然に恵まれたキャンパスです。
5月に開催されるスポーツ大会。オリジナルの種目も多く実施されるため、毎年、実行委員の生徒たちが競技説明書や説明動画を作成します。5月に開催されるスポーツ大会。オリジナルの種目も多く実施されるため、毎年、実行委員の生徒たちが競技説明書や説明動画を作成します。
EQを扱う授業では、自己分析やロールプレイなどを通して、気持ちの伝え方や人との付き合い方を学びます。EQを扱う授業では、自己分析やロールプレイなどを通して、気持ちの伝え方や人との付き合い方を学びます。
校舎入り口に掲示された、希望制の課外講座の告知。理科実験や地域散策、伝統文化体験など、多様な切り口で見識を広めます。校舎入り口に掲示された、希望制の課外講座の告知。理科実験や地域散策、伝統文化体験など、多様な切り口で見識を広めます。
生徒一人ひとりに目を配り、細やかにサポート
小河 亨校長先生小河 亨校長先生

「生徒が学校で過ごす時間は、多い子でも12時間程度。裏を返せば、子どもたちは一日の半分以上を学校の外で生きています。子どもの力を伸ばしたいと思ったら、学校の外も含めた生活すべてに寄り添う気概が必要でしょう。教員は学校外の生活を管理できませんが、生徒のちょっとした表情や態度の変化からその子が教室の外で抱える悩みを察し、理解し、アドバイスを送ることはできます。ただし、そのためにはお互いの信頼関係が欠かせません。1学年120名という小規模校である本校は生徒と教員の距離が近く、さらに複数担任制で、一人ひとりに目が行き届く体制を整えています。いつでも教員が近くに寄り添い、生徒の良いところも悪いところも知ったうえで一緒に歩んでいく。生徒たちには、こうした安心感のある環境で人間性を磨き、人生の土台を築いてほしいと思います」

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