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私立中高進学通信

2022年神奈川版

実践報告 私学の授業

東海大学付属相模高等学校中等部

実践的な英語力を強化
使いこなす“場”もたくさん

グローバル&キャリア教育に東海大学のスケールメリットを有効活用
中3の『オーラル・コミュニケーション』の授業。クラスを2つに分けた少人数制で行われています。日本人の教員と一緒にファシリテートしているのは、アメリカ出身のスティーブンソン先生です。

中3の『オーラル・コミュニケーション』の授業。クラスを2つに分けた少人数制で行われています。
日本人の教員と一緒にファシリテートしているのは、アメリカ出身のスティーブンソン先生です。

英語4技能を磨き
その力を試す場を用意
中等部副校長/森公法先生中等部副校長/森公法先生

 東海大学は23学部62学科・専攻を有する総合大学です。東海大学付属相模高等学校からは、毎年約80%の生徒が、内部推薦によって東海大学に進学しています。そのため、生徒は大学受験に縛られることなく、のびのびと学校生活を楽しみ、さまざまな体験を通して多様な力を育むことができます。

 そんな同校で注力されているものが、グローバル教育とキャリア教育です。中等部副校長の森公法先生は次のように話します。

「将来の国際社会での貢献に必要となる英語の4技能を磨くため、オンライン英語を中1の英語の授業に導入しました。生徒はiPadを使って、フィリピンのセブ島にいる外国人講師からマンツーマンで生きた英語を学ぶことができます。
 中2や中3では、日本人教員とネイティブ教員のチームティーチングによる、週2時間の『オーラル・コミュニケーション』の授業で、実際的な英語のコミュニケーションを学んでいきます」

 授業で身についた英語力を試す場として、東海大学の国内外の施設を利用した『山中湖英語研修』や『ハワイ研修』といった、希望制の英語研修も用意されています。

各国の留学生と交流する
『異文化理解講座』も開催

 さらに同校では、東海大学のネットワークを活かした『異文化理解講座』も開催しています。東海大学で学ぶ、さまざまな国から来た留学生たちが来校し、同校の中1生と交流するプログラムです。

「世界には英語が通じる国だけではないことを生徒に知ってもらうために、あえて英語圏でない国の出身者を選び、これまでイタリア、カタール、サウジアラビアといった国々の留学生に訪れてもらいました。
 コロナの影響で『異文化理解講座』をはじめ、『山中湖英語研修』『ハワイ研修』も現在は休止しており、コロナ収束後の再開に向けて準備を重ねているところです。2021年度は、『山中湖英語研修』の代替行事として、臨海副都心にある体験型英語学習施設『TOKYO GLOBALGATEWAY』(以下TGG)を訪れる、日帰りの『中等部英語研修』を実施しました」

 東海大学のネットワークは、キャリア教育にも活かされています。中2生全員が参加する『保育実習』もそのひとつ。併設の東海大学付属本田記念幼稚園で園児たちと触れ合うなかで、働くことの喜びや苦労を知り、職業意識を高めるきっかけとしています。

 同校の生徒はこうした貴重な体験を通して、国境や世代を超えた絆の大切さを実感しながら、豊かな人間性を養っていくのです。

FOCUS
オンライン英語
ほぼ会話が途切れることなく密度の濃いレッスンを楽しめる

 中1のオンライン英語は、英語の授業のなかで25分間にわたって行われます。レッスンごとに「学校」「友達」「町」「家族」といった身近な話題がテーマとして用意され、生徒はここから2つを選び、それらについてセブ島の外国人講師と英語で楽しく語り合います。

「入学したばかりの中1生は、みんなの前で間違えると恥ずかしいという意識が強く、積極的に発言できません。オンライン英語ではヘッドセットをつけて会話をするため、周囲に自分の声を聞かれることがなく、間違いを恐れずに発言できます。
 講師の先生方は外国人に英語を教えるプロフェッショナルであり、生徒のレベルに合わせて話したり、聞いたりしてくれます。25分間、ほぼ会話が途切れることなく、密度の濃いレッスンが受けられるのです」(森先生)

セブ島の外国人講師が明るく接してくれるので、生徒はリラックスして会話が弾みます。セブ島の外国人講師が明るく接してくれるので、生徒はリラックスして会話が弾みます。
タッチペンやキーボードを使って、外国人講師とコミュニケーションすることもできます。タッチペンやキーボードを使って、外国人講師とコミュニケーションすることもできます。
FOCUS
中等部英語研修
学んできた英語を体験型英語学習施設で使う喜び

 例年、同校では習得した英語力を試す場として、東海大学山中湖セミナーハウスで『山中湖英語研修』を実施しています。対象は中1から中3までの希望者で、ネイティブ教員たちと4日間をともに過ごします。

 2021年度はコロナ禍のため、この研修に代わって『中等部英語研修』が実施されました。会場となったのが、海外旅行を疑似体験できる「TGG」です。

「海外の街並みを模した空間で、生徒たちは旅行代理店で旅行の予約をしたり、飛行機の中で客室乗務員と会話を交わしたりするなど、英語を使ったさまざまなプログラムに挑戦しました。皆、学んできた英語を使ってコミュニケーションができる喜びにあふれていました」(森先生)

「TGG」の旅行代理店を模したブースにて、英語を用いて旅行の予約を体験しました。「TGG」の旅行代理店を模したブースにて、英語を用いて旅行の予約を体験しました。
薬局を模した施設では、店員役を務める外国人スタッフと英語でやりとりしました。薬局を模した施設では、店員役を務める外国人スタッフと英語でやりとりしました。
FOCUS
ハワイ研修
異文化を受け入れたうえで意見を発信できる力を養う

『ハワイ研修』は、東海大学の施設であるハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)のキャンパスで行われる約2週間の国際交流プログラムです。中3の希望者に向けて、高校入学までの春休みを利用して実施されます(現在休止中)。

 このプログラムの目的のひとつは、異文化を受け入れ、心を通わせながら、意見を積極的に発信できる力を養うことです。カレッジのスタッフの指導のもと、現地の日系人の方からハワイの文化を学んだり、現地校の生徒と英語で交流したり、プレゼンテーションをしたりします。

 もうひとつの目的は、平和の尊さを知ることです。『ハワイ研修』では、日本軍が奇襲した真珠湾を訪れます。その前の11月に生徒は修学旅行で広島の平和記念公園を訪問します。中3という多感な時期に、被害を受けた側の国民として広島を、被害を与えた側の国民として真珠湾を見学することになるのです。

英語を使った個人発表や、英語でのフラダンス指導など、英語を使う機会が沢山あります。英語を使った個人発表や、英語でのフラダンス指導など、英語を使う機会が沢山あります。
バスに乗って現地校を訪問。現地の同世代の生徒と英語で意見を交わし合います。バスに乗って現地校を訪問。現地の同世代の生徒と英語で意見を交わし合います。
FOCUS
保育実習
東海大学付属の幼稚園で園児たちと心を通わせる

 中2生全員が参加する『保育実習』は、『ハワイ研修』や『山中湖英語研修』と並ぶ、同校の伝統的なプログラムです。東海大学付属本田記念幼稚園を訪れ、1クラスに同校の生徒が4名ずつ入り、幼稚園の先生方の動きをお手本にしながら、約35名の園児たちと一緒に1日遊びます。

「小さな子どもの世話に慣れていない生徒は、最初こそとまどいますが、少しずつ慣れていき、園児と心を通わせていきます。
 用意してきた紙芝居を見せたり、ゲームをして勝った園児に手作りのメダルを渡したり、多くの生徒が充実した表情で実習から戻ってきます。なかには『もっと園児にこんなことをしてあげたかった』と心残りを感じる生徒もいますが、その気持ちも成長の糧になるはずです」(森先生)

面倒見の良さなど、生徒の意外な一面を教員が知ることもできるそうです。面倒見の良さなど、生徒の意外な一面を教員が知ることもできるそうです。
園児たちと触れ合い、手助けが必要な人々を守ろうという意識も生まれます。園児たちと触れ合い、手助けが必要な人々を守ろうという意識も生まれます。
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